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コラム 親が結婚や恋愛を反対する

親子の縁を切る!は結婚を反対する依存親が使う言葉

「親子の縁を切る!」は結婚を反対する依存親がよく使う言葉

こんにちは、
 
親子関係カウンセラーの
川島崇照です
 

日々、ご相談をお受けしていると
お悩み事のパターンというのが
見えてくるものです
 
例えば、
「自分に自信が持てない」
といった心の悩みから、
 
「親が自立を許してくれない」など、
自由を制限されているという悩み、
 
そして、、、
 
たくさんあるご相談内容のなかでも
特に多くを占めているのが
「親が結婚相手を認めてくれない」
というお悩みなんです
 

このテーマで来所される方は
全体の約半分
 
年間の総相談件数は
対面と電話、メールも
ぜんぶ合わせて10,000件ほど、
 
人数にして1,500〜2,000人だから、
半分ってけっこう多いですよね
 
それぐらいにみんな結婚のことで
親から悩まされているんです
 

今日は、
親から結婚相手を認めてもらえず、
否定批判を繰り返されていて
 
しかも罪悪感で、
なかなか結婚に踏み切れない人たちのために
このコラムを書いています
 

あなたを迷わせる2つの気持ち

親から結婚相手を認めてもらえず
苦しい思いをしている人たちには
もう一つの共通する悩みが
あるんです
 
それは、
「結婚相手を認めてもらって
幸せな結婚をしたい」という気持ちと、
 
「親とは縁を切りたくない」
という2つの気持ちで
迷っているということです
 

なんでこういう2つの気持ちで
迷うかと言うと、
 
実際に親から
「それでも結婚するなら親子の縁を切る!」
って言われて、とてつもなく悪いことを
しているような気がしてしまうからです
 
さらに、相談者ご自身も、
「親に認められない結婚をしたら、
本当に不幸な人生になるのではないだろうか」
と迷ってしまうからです
 
だから、
 
結婚情報誌に書いてあった
「親を安心させよう!」という記事を見て、
 
一生懸命に親を説得して
何度も結婚相手の人柄を説明して、
 
認めてもらおうと涙ぐましい努力を
重ねている人たちも多いんです
 
でも、なかなかうまくいかないんですよね
 

そこで、ネットでいろいろと検索して、
私のコラムを見つけてもらって
相談に来てくれる人は多いんです
 
相談してくれる人の多くはこう言います
 
「親と縁は切りたくないんです」
 
「絶縁したくはありません」
 
「できれば、結婚相手を認めてもらって、
親とも仲良く暮らしていきたいんです」

 

そして、私はこうお伝えします
 
「縁は切らなくていいし、
絶縁することもありませんよ」

 
「そのかわり、
親に自立してもらう必要がありますよ」

 
「あなたが親の依存の受け入れを
やめることが大切ですよ」

 

あなたは依存対象、結婚相手は攻撃対象

子どもの結婚そのものを反対したり、
結婚相手を批判する親というのは、
いろんな心の問題を抱えています
 
結婚情報誌に書いてあるような
最初は反対していたけど
説得したら認めてくれたというケースは、
 
もともと親が抱える心の問題が小さかったとか、

ちょっとした行き違いで、
意思疎通が取れていなかったというケースなんです
 
だから、
雑誌に書いてあることが
特効薬的な方法ということではないので
気をつけてくださいね
 

そもそも心が健康な親というのは、
最初から結婚を反対したり、
結婚相手を批判するなんてことはしないんです
 
否定するのも批判するのも
必ずなにかの原因があるからです
 

そして、これまで、
「親が結婚相手を認めてくれない」という
ご相談をお受けしてきたケースで、
親が抱えていた心の問題として
いちばん多かったのは、
 
『親にとって子どもは依存対象だった』
ということと、
 
『親は結婚相手を攻撃対象にしていた』
ということでした
 

あなたに依存する親の本当の目的は、
「子どもを奪われたくない」とか、
「このままずっと依存していたい」という
依存関係を継続することだったんです
 
だから、あなたの結婚を反対するし、
結婚相手を批判してあきらめさせようとしていた
ということなんです
 

たぶんなんですが、
あなたはきっと優等生タイプだった
かもしれません
 
昔から、親の顔色をうかがって
怒らせないようにしようと
従ってきたのではないですか?
 
進学とか就職とか
親の思ったとおりに
生きてきたということはありませんか?
 
反発はしてみたけど、
結局は親の考えを受け入れて
いたなんてことはありませんか?
 

もしあなたが上のようなことを
していたとしたら、
 
あなたは親の依存を受け入れてきた
ということなんです
 
親が自分の人生で達成できなかったことを
子どもを代理にして成し遂げようとしていた
なんてことはよくあります
 
そして子どもが親の顔色をうかがって
かわりに達成してあげていた
なんてこともよくあります
 
そうやって、
『依存する親』と『依存を受け入れる子ども』
という関係ができてしまうんですね
 

そして今、親は
『あなた』という依存先を
結婚相手に奪われそうで、
とても不安になっているかもしれないんです
 
だから、なんとしてでも奪われないように
あなたの結婚そのものを反対し、
あなたが選んだ結婚相手を一生懸命に批判している
かもしれないんです
 
これが、結婚を反対する親が抱える心の問題と
結婚を反対する本当の目的なんです
 

あなたの親は本当に依存をしていたのか?

子どもの結婚相手を批判する親は、
『子ども』という依存先を失いたくなくて、
一生懸命に結婚相手を批判するものです
 
でも、大半の人たちは
親から依存されていた認識がありません
 
ですから、
まだあなたも半信半疑かもしれませんね
 

ここでちょっとチェックしてみましょう
 

あなたの親はこんなことをしていませんでしたか?

  • 母から父の愚痴を聞かせられていた
  • 根掘り葉掘りと質問して知りたがる
  • 友人との付き合いを制限する
  • 恋人ができると冷たくなって、別れると優しくなった
  • 親が良いとする学校に入ることを期待されていた
  • 医師や弁護士などステータスの高い職業に就くことを期待されていた
  • 恋人の人柄を勝手に決めつけて否定する
  • 恋人の学歴や仕事などで結婚を反対する
  • 恋人の家柄や出身、家族構成などで反対する
  • 学歴が高い人と結婚することを期待されていた
  • 名が通った会社で勤めている人と結婚することを期待されていた

いくつ該当があったでしょうか
 
上の項目に1つでも該当があったら
あなたは親から依存されていた可能性があります
 

依存的な親というのは
自分の不安を自分が生み出したものだと思えず、
あなたが与えた不安だと思い込みます
 
だから、安心したくて
あなたに対して上のようなことを
たくさんするんです
 

たとえば、
 
夫婦関係が悪くて不満を抱えた母親が
「私がこんなにつらい思いをしているのに
誰もわかってくれない」
という不安を持っていたら、
 
安心したくて、同性である娘に
共感してもらいたくて
愚痴を聞かせて同意させようとします
 
そして、
「やっぱり私は間違っていなかった、
お父さんがぜんぶ悪いんだ」
って思って安心します
 

他には、
 
子どもが年頃になって
外に出かけたりするようになったとき、
 
母が「娘が私の知らないところで
傷つけられたらどうしよう」という不安があって、
 
安心したくて
「どこに行くの?誰と行くの?
何しに行くの?いつ帰ってくるの?」
と根掘り葉掘りと質問責めにします
 
そして、少しでもわからないことがあると
「そんなことをしてはダメ」
「そんな子と付き合っちゃダメ」
と言って行動や人間関係を制限しようするんです
 
これってぜんぶ親が子どもに依存しているときに
することなんです
 

結婚相手とあなたを否定する言葉

さらに現在、あなたが親からどんなことを
言われているのかを確認しておきましょう
 
下のリストは、
子どもに依存する親が結婚を反対するときに
よく言う言葉です
 

結婚相手への否定

  1. そんな人と結婚をしても幸せになれない
  2. そんな人と結婚をしたら不幸な人生を送るに決まっている
  3. そんな人と一緒になったらお金で苦労する
  4. あなたは騙されている
  5. あなたは洗脳されている
  6. あなたは利用されている

あなたへの否定

  1. 親を捨てるのか?!
  2. 親を裏切るのか?!
  3. あんなにもしてやったのに!
  4. 誰のおかげでここまで育ってきたんだ!
  5. 誰のおかげで今の生活が手に入ったんだ!
  6. もう二度と顔を見たくない!
  7. 生まれてきた子どもが不幸になるぞ!
  8. それでも結婚するというなら親子の縁を切る!

依存的な親は
いつまでも依存するために
否定や批判を繰り返します
 
あなたの親は
それを言えばいつでも
あなたの心をコントロールできるって
わかっていたんです
 
そうやって今まで、
あなたは罪悪感を植え付けられて
コントロールされてきたという
ことでもあるんです
 

親は本当にあなたの幸せを願って
結婚を反対しているわけではなく、
 
あなたという依存先を
失いたくなかったんですね
 
親が奪われたくないのは
今までのような『従順なあなた』です
 
いつでも親の気分次第で
『依存できるあなた』です
 

本当の解決は『親の自立』

あなたがいつまでも
親の顔色をうかがって合わせていると
親の依存はどんどん進行していきます
 
さらにあなたの罪悪感も
どんどん大きくなっていくんです
 
そして最終的には消耗戦になって、
勝つのは親です
 

依存的な親は自分がしていることが
あなたのためになっていると思いこんで、
自分が正義だと言わんばかりに自信満々に
あなたの結婚相手を批判するでしょう
 
そしてあなたは、
「縁を切りたくない」
「関係を悪くしたくない」
という気持ちから、
親に主導権を握らせてしまい
心を削られていきます
 

そのうち、自分のしていることが
信じられなくなってしまいます
 
「こんなにもつらいなら結婚しないほうが
良いんじゃないか?」
 
「実は親の言っていることのほうが
正しいんじゃないか?」
 
「この結婚をしないほうが
相手のためにもなるんじゃないか?」
 
そして最後には
あなたの心がポキっと折れて、
親の思ったとおりになってしまいます
 

そうなったら、また
親に心理的報酬をあげてしまうことになります
 
親は「私は子どもを守った!」
「子どもが不幸になることを防げた!」
と思ってまた依存心を強くしますよ
 

さらに、あなたもこう思うでしょう
 
「きっと、この結婚は親の言う通りで
うまくいかなかったんだ」
 
「やっぱり、結婚というのは
親に認められるから幸せになれるんだ」
 
こうやって、人というのは自分の選択が
間違いじゃなかったはずだと思いたくなるんです
 
もしあなたが親から依存されていて、
今までのあなたが依存を受け入れていて、
 
さらに今、結婚相手を認めてもらえず、
苦しい思いをしているなら、
 
あなたが解決しなければならないことは
『親の心が自立していない』という状態であり、
 
そのために、あなたがすることは、
「親の依存を受け入れない人」に
なることなんです
 

親は『言葉』で安心しない

依存的な親はあなたの言葉では安心しません
 
なぜなら、
依存的な親は
いつでも不安をもとにして
物事を考えるからです
 
悪い未来を予測して
勝手に不安になるんです
 
だからあなたが行動して
何かを形にする前に
防ごうとして否定や批判をするんです
 
言葉でいってもわかってくれない親には
まずあなたが従わないことです
 

そして、
 
はっきりと気持ちを伝えて
きっぱりと断って
行動することです
 
さらに、
 
どんどん行動していくことです
 
いつまでも親の不安の処理を
肩代わりしてはいけないんです
 

「縁を切る!」と言う親の心理

あなたは、親との縁を切らなくてもいいんです
 
いくら親が「絶縁だ!」って言っても
絶縁しなくていいんです
 
だって、そう言っている親の目的は
そこじゃないんですから
 

親はそれを言えば、
あなたが言うとおりになるだろうと思って
言っているのだし、
 
実は縁を切りたくないから
「縁を切るぞ!」と言っているのですからね
 

依存的な親というのは、
あなたがいなければ生きていけない
心が弱い人なんです
 
縁を切るってことは、
もう会えないということだし、
依存的な親にとってはそれが一番怖いことなんですよ
 
だから、「縁を切るぞ!」って
ほとんどが脅しなんです
 

仲良くできるのは自立した親とだけ

あなたがこの先、
好きな人と結婚をして
さらに親とも良好な関係をつくりたいのなら、
 
まず、親に自立してもらう必要があります
 

「自立」とは、
不安という感情の処理を
自分の力でできるようになってもらうことです
 
もし親が自立してくれたら
あなたもあなたの結婚相手も
親も一緒に幸せな関係を
つくることができるでしょう
 
なんでもそうですが、
原因がそのまま存在し続けているのに
それによって生じる問題が
解消していくなんてことはないんです
 

そして最後に、
いちばん大切なことをお伝えしますね
 
あなたがどんなに気持ちを伝えても、
わかってくれようとせず、
 
しかもやっぱり依存的で、
あなたやあなたの結婚相手を
傷つける親であり続けようとするなら、
 
危険だから離れることも大切です
 

でもね、親と離れるのは、
親が依存的であるあいだだけでいいんですよ
 
あなたの考えを尊重して、
あなたの幸せをいちばんに考えてくれる
安全な親に変わってくれたら
また交流を復活させればいいし、
 
そのときは、あなたが今まで
味わったことのないくらいに
良好な親子関係になるでしょう
 
だから、親と縁を切るんじゃなくて、
本当に良好な関係を手に入れるまでの
途中経過だと思ってほしいんです
 

だからこそ、
 
はっきりと気持ちを伝えて
きっぱりと断って
行動することです
 
さらに、
 
どんどん行動していくことです
 
いつまでも親の不安の処理を
肩代わりしてはいけないんです
 

「これまで、あなたの気持ちを
考えてあげられなくてごめんね」

 
「これまで、親の気持ちばかりを
押し付けてしまってごめんね」

 
「あなたの人生はあなたのものだから、
好きなように生きなさい」

 
「あなたが幸せなるために、
一緒にいたいと思える人と結婚しなさい」

 

こんなふうに言ってくれるのが
あなたが一緒にいて本当に仲良くできる
親だと思うんです

目指したいですね
こういう親子関係♪

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