COLUMN
コラム 親が考えを押し付ける
母親がうざい!と感じたら安心してほしい理由
こんにちは、
親子関係カウンセラーの
川島崇照です
あなたは母親のことを
「うざい」って感じたことはありますか?
実際、それを感じたことのある人は
とっても多いと思うんですが、
じゃあ「うざい」って一体なんなのか?
そのときにあなたの心で何が起こっているのか?
具体的に考えたことって
あまりないと思うんです
そしてなかには、
母親をうざく感じることに
罪悪感とか恐怖心を抱いている人たちも
いっぱいいます
葛藤して迷ったり、
自己批判を繰り返してしまう人も
多いと思うんですよ
今回は、そんなふうに
「母親がうざい!」って思っているのに
スムーズに距離を取れない人たちに向けて
このコラムを書いています
「うざい」と感じているときは侵入されている
まず知っておいてもらいたいのは、
あなたが母親に「うざい」と感じているときに
心のなかで何が起こっているのかということです
「うざい」という感覚は、
人によっては「重い」とか
「息苦しい」のような
表現をされることがあります
言葉にするといろいろあるのですが、
多くの方たちに共通していることもあります
それは、、、
境界線を侵入されているということ
境界線というのは
相手の領域と自分の領域を分けるもので、
親とあなたの間にも引かれている線です
心の中でこの境界線が引かれていないと、
親の言葉や態度を真正面から
受け取ってしまいやすくなります
そうなると、
悲しい気持ちになったり
腹立たしい気持ちになったり、
親次第で心が不安定になってしまうんです
「母の気持ちもわからない私はワガママだ」
なんていうふうに自分自身を
責めてしまったことってありませんか?
それ、境界線が引かれていない状態ですからね
親が怒っているのは
親の都合なのに、
それを自分のせいだと思ってしまうのは、
親の領域と自分の領域を
境界線で分けられていないからです
だから、
「親がうざい」って感じられているのは
実はとてもいい状態なんですよ
だって、母親の言っていることが
「おかしい」って感じられている証拠だし、
「嫌だな」って親のことを拒否する感情が
出てきているわけですから
親から侵入されていることを
ちゃんと察知できているということです
境界線がしっかりと
引けているということですね
『母』ではなく『人』として見る
境界線を引くためには、
親を客観的に見ることが重要です
簡単には、親を『母親』としてではなく、
『人』として見ましょうということ
どういうことかと言うと、
私たちって全員に親がいるじゃないですか、
オギャーと生まれてから
今日、大人に育つまで、
何かしらの形で親の手を
借りてきたと思うんですよ
だから、どこかに罪悪感が
あるわけです
「ここまで育ててもらったから、、、」
「いろいろとお金をかけてくれたから、、、」
こんなふうに感じてしまうわけです
でもそれって、
親の義務じゃないですか
子どもを育てることは、
子どもを生むって決めた親の義務なんです
やって当たり前のことなんですよ
、、、って思っても
やっぱり罪悪感が出てくるのは
しょうがないことなんです
だから、
母を『人』として見ましょう
その人はあなたと対等な関係です
上下関係なんてありません
考えを押し付けられる言われもありませんし、
あなたがその人の考えに従う必要もないんです
否定してくるとか、
従わないと「あなたのためを思って
言っているのに」って言って怒るとか、
もうね、
「なんであなたから
そんなことを言われないと
いけないんですか?!」
って、近所の厄介なおばちゃんに
お節介なことを言われたくらいに
思ってもいいんです
「あーほんとにめんどくさ」って
心の中で唱えてもいいですね
それでも感じてしまう罪悪感とは
このコラムを見ていて
「なるほど!そうだったんだ!」
ってスッキリする人もいると思うんですが
でも、やっぱり、それでも、
罪悪感や恐怖心を感じてしまう人も
たくさんいると思います
実は、そんな感覚をあなたに感じさせるのが
『自己批判と他者批判』です
いくつかの例をあげて解説しますね
1.親に感謝できないときの自己批判
ひと昔前は、よく
「子どもは親に感謝すべき」
と言われていたものです
しかしそれは、
「子どもが生まれたのは親がいたからだ」
「子どもが一人前になれたのは親のおかげだ」
という偏った価値観のもとに生まれた考えです
親が子どもを育てるのって
あたり前のことじゃないですか
子どもに、
食事を与えるのも
学校に通わせるのも
ぜんぶ親の義務ですからね
それを感謝すべきって言うのは、
親の心のどこかに「してやってる」
というような考えがあるからです
心が健康な親は、
子どもを育てることも
それにかかるお金を出すことも、
ぜんぶ当然のように
親の役割だと思っています
そして、それをしていることを
押し付けないで感謝も求めません
だから、子どもの心にも
自然と感謝が湧き上がってくるんです
感謝したくないときはしなくていいです
感謝とは自然とあなたの心の中に
湧き上がってくるものなんですからね
それなのに、
無理して感謝するって
とっても不自然です
2.親の気持ちを受け入れられないときの自己批判
よく支配的な親は、
「何で親の気持ちがわからないの?」
「親がどういう気持ちでそう言うか、おまえは考えたことがあるのか?」
なんてよく言いますよ
そうすると、、、
「親の気持ちがわからない自分がダメなのか、、、」って迷っちゃいますよね
それよくあることです
親の気持ちとあなたの気持ちが
違うのは当たり前なんです
だって別の人間なんだから
健康的な親は
親の気持ちと子どもの気持ちが
違っていて当たり前だと知っているから
押し付けません
でも不健康な考えを持つ親は、
その逆のことをします
だからね、親があなたの考えを否定していたり、
「何で親の気持ちがわからないの?」と
言っているときっていうのは、
「親は正しいことを言っているのに、
それに従わない子どもは間違っている
そんな子どもの考えを変えさせたい!」
って思っているときなんです
親と子の価値観は別物だと知っている親は
子どもの価値観を尊重して、
考えさせて決めさせて、
結果がどのようなものだったとしても
それも経験だからと受け入れることに
努力しようとします
だって、そうしないと
子どもの生きていく力が
つかないのですから
あなたが自己批判してしまうのは
小さい頃からずっと親に従うように
コントロールされてきた結果かもしれません
あなたはあなたの気持ちに従って
生きることが大切です
だからあなたは
自分に正直になって
思ったとおりにやっていいんです
あなたを尊重しない親を
「うざい!」って感じてもいいんです
3.「親は子ども愛しているものだ」という他者批判
これもよく聞く言葉なんですが、
「すべての親は子どもを愛しているものだ」
って言っている人がいますよね
あれ、嘘です
それを言っている人は
そう思いたいだけの人で、
すべての親の意識なんて
わかるはずがないんです
もうちょっと詳しく解説すると、
「親は子どもを愛しているものだ」
と言う人というのは、
それを信じていないと、
自分の心を保てない人である
傾向が強いんです
その人たちの心の声は、
「私は親から愛されていたはずだ」
「だってあんなこともこんなこともしてくれたんだから」
「今の自分があるのも全部親が愛していてくれたからに違いない」
「、、、だから少しくらいつらいことがあっても我慢しなきゃね」
まさに!
「親は子どもを愛しているものだ」
と言う人たちほど、親に対して
罪悪感をいっぱい感じていたという
ケースがたくさんあるんですよ
心が健康で
自分に自信がある人は
自分の価値観を他人の押し付けませんよ
でも、
「親は子どもを愛しているものだ」って
声高らかに周囲に押し付けているんだったら、
その人こそ、
親から愛されていなかった可能性が高く、
しかも、自分の本当の気持ちを
受け入れられない人たちである
可能性が大なんです
もしあなたの周りに
あなたの親子関係とか
あなたの親への気持ちを否定し、
自分の価値観を
押し付けてこようとする
人たちがいたら、
「あーこの人は自分の気持ちを
受け入れられないんだね」
「あーこの人は周りの人を使って
必死に自分が愛されていたことを
確認したいんだな」
って思ってみてください
そして、サッと離れましょう
4.「いい大人なんだから〜」という他者批判
日本って、「親孝行をしよう!」
みたいな謎のキャンペーンが
昔からありました
親を大切にすることを
美談であるかのように
紹介するメディアもたくさんあります
そして、
子どもが親を嫌っているとか、
子どもが親を大切にしていないとか、
そんな、親子関係がうまくいっていない状態を
『子どもが未熟でわがまま』という
問題で片付けようとする文化が
そこかしこに見え隠れしています
そしてやっぱり、
こんなことを言う人たちって
いると思うんですよ
「いい大人なんだから、そろそろ親を大切にしてあげてもいいんじゃない?!」
「今のうちに親孝行しておかないと、あとで後悔するよ」
こんなことを言われると、
「私は親を大切にできないワガママな人間なんだ」
って感じてしまう人も多いのではないでしょうか
でもね、わかっておいてもらいたいのは、
いい大人だからこそ、自分の気持ちに正直に
生きてほしいのです
精神的に自立している人というのは、
自分にとって大切なものとそうでないものを
はっきりと見極めようとします
自分の性質や性格を知って、
それに合っているものを選ぼうとします
仕事だって、人間関係だって同じです
自分に合った仕事、
自分に合った人たちを選ぶから
長続きするんですよ
でも、なかには自分に合わないものを
選んでいる人たちっていますよね
「こうあるべきだ」とか
「こうしなければならない」って
自分に制限をかけている人たちです
これを親子関係でやっている人もいるんですよ
「私は親を愛さなければならない」
「私は親に従うべきだ」
と自分に言い聞かせて傷だらけになっています
だから、
「私もいい大人なんだから、
そろそろ自分の気持ちに嘘をつくのをやめて
自分に合ったものを選ぼう!」
って思ってもらいたいんです
嫌いなものは嫌いでいいし、
無理して愛そうとしなくていいんですよ
どんどん、思ったようにやる
それでは、この先どうしたらいいのでしょうか?
あなたがこのまま我慢して
親に何も言わないのも
よくないです
逆に、うざい母と戦って
親子喧嘩をするのもよくないです
それをしてしまうと
母親はどんどん自信を
深めていきますよ
何も言わないでいると
母親は「ほらね、私のほうが正しいでしょ!」
って自信満々になって
うざい関わりをまた繰り返します
親子喧嘩をすると
「絶対に負けたくない、
私は正しくて子どもが間違っていることを証明したい!」
って、勝ち負けにこだわるので
むしろ母のうざさは悪化していきます
うざい母親を変えようとしても
うまくいきません
ならば、あなたが
母親のうざい関わりを
受け入れない人になる必要があります
親のうざさというのは、
過去にあなたが親の命令に従ったり、
自分の気持ちを我慢して言わなかったりしたことで
ここまて悪化してきたことでもあるんです
それなら、今からでも遅くはないので、
「なんで、あなたからそんなことを
言われなければならないの?!
あーほんとにめんどくさ」と思って、
我慢せず、戦わず、
思った通りにどんどん
行動してもらいたいのです
ここで、ちょっと変なことを言いますよ
あなたが思った通りに行動すると、
母親は感情的になってもっとうざくなりますよ
「あなたはわがままだ」とか、
「なんで親の気持ちがわからないんだ」って
マシンガンのように責めてくると思います
今あなたは「それ、ダメじゃん」って
思ったかもしれないけど、
でもそれでいいんです
なぜなら、あなたが思った通りに行動することは、
うざい母親に対して
「私は何を言われても考えも行動も変えませんよ」
っていうメッセージになるからです
当然、今までのようにあなたのことを
コントロールできなくなった親は、
怒って恐怖心を感じさせたり、
被害者アピールをして
罪悪感を感じさせたりするはずです
しかし、それでもあなたは
思った通りに行動します
そうすると、母は新しいあなたを見て
「なんかおかしい、コントロールできない」
って感じはじめます
でも、あきらめきれない親は
考えられるありとあらゆるコントロール方法を
試そうとするでしょう
でも、あなたはやっぱり
思った通りにやるんです
何を言われてもです
何をされてもです
そんなあなたを見続けた母は、
「何を言ってもこの子は
自分の考えも行動を変えないし、
どうせまたコントロールできないんじゃないか」
と思ってあきらめていきます
「うまくいかない」と母親が判断したら
あなたに対してうざい関わりは
グンと少なくなるはずです
うまくいかないとわかっていることを
コツコツとやり続けられる人なんて
ほとんどいませんからね
だから、どんどん、思ったようにやりましょう!
あなたの人生はあなたのものです
自分が自由な人生を生きるのも、
このまま親に従い続けて生きるのも、
ぜんぶ、あなた次第です
一歩、踏み出してください
あなたは、
自分の気持ちに正直に生きてもいい!
だって『いい大人』なんだから♪
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