こんにちは
親子関係カウンセラーの
川島崇照です。
 

親子関係の悩みは、
年齢を重ねても消えないことがあります。
 
特に30代になっても、
親との関係に苦しんでいる方は少なくありません。
 
「どうして親はわかってくれないのだろう」
「どうすれば親を変えられるのだろう」
と悩み続けている方も多いでしょう。
 

しかし、
長年のカウンセリング経験から言えるのは、
親子関係で本当に自由になるためには
「あきらめる勇気」が必要だということです。
 
今回は、親から支配されない
「あきらめ上手な人」
になるための5つのポイントをお伝えします。
 

支配とは他者に主導権を握らせているということ

そもそも「支配」とは何でしょうか？
 
親に支配されているというと、
親が強引に命令してくるイメージがあるかもしれません。
 
しかし、本質的には
「あなたが親に主導権を握らせている状態」
と言えます。
 
「こんな仕事に就きなさい」
「結婚するなら別の人にしなさい」
「もっと頻繁に連絡しなさい」
 
こういった言葉に振り回され、
自分の人生の選択を親の顔色を見て決めていませんか？
 
それは親があなたの人生の主導権を握っているということです。
 
親に主導権を握らせると、
あなたは自分らしく生きることができなくなります。
 
常に親の評価を気にし、
自分の望む選択ができなくなるのです。
 

今まで精一杯、自分の気持ちや考えを伝えてきたけどわかってもらえないのであれば、主導権を握り返すタイミングかもしれない

「何度説明しても理解してくれない」
「いくら話し合っても平行線のまま」
「毎回同じことで衝突してしまう」
 
もしあなたがこのような状況に陥っているなら、
それは「主導権を握り返すタイミング」かもしれません。
 
親子関係の問題では、
多くの人が『親を変えようとする』
という罠に陥ります。
 
しかし、長年の性格や価値観が
固まった親を変えることは
非常に難しいものです。
 
むしろ、そのエネルギーを
自分自身のために使ったほうが
建設的ではないでしょうか。
 
親との関係で苦しんでいる方に必要なのは、
「あきらめる勇気」です。
 

親から支配されない人があきらめている５つのポイント

では具体的に、
親から支配されない「あきらめ上手な人」は
何をあきらめているのでしょうか？

ポイント１．「わからせたい」をあきらめている

「私が間違っていないことをわからせたい」
「親がおかしいことを言っているとわからせたい」
 
こんな思いで議論を繰り返してはいませんか？
 
しかし、あきらめ上手な人は知っています。
 
親にわからせたところで
自分が幸せになれるわけではないことを。
 
そして、わからせようとしている間は、
貴重な時間も精神力も浪費していることを。
 
だから彼らは決めています。
そのエネルギーは自分のためだけに使うと。
 
「親にわかってもらおう」とするのではなく、
「親にはわからなくていい」
と割り切ることで、
自分の人生に集中できるようになっていきます。
 

ポイント２．「許してもらいたい」をあきらめている

「自立を認めてもらいたい」
「転職を認めてもらいたい」
 
あなたは親の許可を得ようとしていませんか？
 
あきらめ上手な人は、
許可を求めることをやめています。
 
代わりに、自分の決断を
「報告」するだけです。
 
そして素早く行動します。
 
大人になった今、
あなたの人生の決定権はあなた自身にあります。
 
親の許可は必要ないはずです。
 
「お父さん、お母さん、私はこう決めました」
と伝え、あとは自分の道を進むだけ。
 
許可を求める姿勢をやめることで、
親子関係のパワーバランスは大きく変わります。
 

ポイント３．「否定されたくない」をあきらめている

「否定しないでほしい」
「考えを押し付けないでほしい」
 
親に否定されると傷つく。
 
だから避けようとしていませんか？
 
しかし、あきらめ上手な人は、
否定されることも受け入れています。
 
何を言われても、
自分が決めたとおりに行動しています。
 
「そういう考え方もあるね」
と受け流し、自分の決断を貫く。
 
親の否定的な言葉に
一喜一憂しなくなると、
精神的な自由が得られます。
 

ポイント４．「親に反省させたい」をあきらめている

「謝ってもらいたい」
「反省してもらいたい」
 
過去の傷ついた経験について、
親に謝罪や反省を求めていませんか？
 
しかし、あきらめ上手な人は知っています。
 
親自身が自分の問題に
気づこうとしない限り
反省することはないと。
 
だから、
「親はそういう人なんだ」
と受け入れ、適切な距離を取るようにしています。
 
反省を期待することをやめると、
過去の傷にとらわれず
前に進めるようになっていきます。
 

ポイント５．「良い親に変えたい」をあきらめている

「愛されたい」
「気持ちに寄り添ってもらいたい」
 
誰もが理想の親子関係を夢見ます。
 
しかし、あきらめ上手な人は、
その幻想を手放しています。
 
親に期待をかけるよりも、
自分で見つけた心が健康的な人と
良好な関係を築くことに力を注ごうとします。
 
友人や恋人、パートナーなど、
自分を尊重してくれる人
との関係を大切にすることで、
親からの愛情の欠如を埋めることはできます。
 

大切なことは、自分の生き方を自分自身で決めて実行すること

親との関係で悩んでいると、
ついつい親のことばかり考えてしまいます。
 
しかし、最も大切なのは
「自分の生き方を自分自身で決めて実行すること」
です。
 
親があなたの人生の主導権を握っている限り、
真の幸せは遠のいてしまいます。
 
主導権を取り戻すためには、
時にはあきらめる勇気が必要です。
 
親を変えようとするのではなく、
自分自身の反応や態度を変えていくことが重要なのです。
 
もちろん、
長年の親子関係のパターンを
変えることは簡単ではありません。
 
自分一人では難しいと感じるなら、
専門家のサポートを受けることも
検討してみてください。
 

親に期待をかけずに、自分に期待をかける

最後に一番大切なことをお伝えします。
 
それは、
「親に期待をかけずに、自分に期待をかける」
ということです。
 
親が変わることを期待し続けると、
失望と怒りの連続になってしまいます。
 
しかし、その期待を手放し、
代わりに自分自身に期待をかけると、
新たな可能性が開けてきます。
 
「私は自分の人生を幸せに生きることができる」
「私には自分の選択で人生を切り開く力がある」
 
こう信じて行動することで、
親との関係に縛られない
自由な人生を歩むことができるでしょう。
 
あきらめることは、
挫折することではないし、
親子関係を壊すことでもありません。
 
むしろ、新しい可能性に向かい、
自分を解放する勇気ある選択です。
 
今日から、
あなたも「あきらめ上手な人」への
第一歩を踏み出してみませんか？