親が子どもを差別するときの3つの心理

2015年9月1日

親があなたを差別するときの3つの心理

From:親子関係カウンセラー川島崇照(かわしまたかあき)

 
親からの”差別” はあなたが成人していたとしてもつらい出来事です。
いつも誰かと比較されていたり、差別する言葉を聞かされてきたことは子どもにとって非常につらい経験になります。

それは今に始まったことではないかもしれません。

もし、あなたが長女長男だったら、、、
「お姉ちゃんなのにどうしてできないの?」「弟を見てみろ!こんなに良い子なのに」
なんて言われてきたかもしれません。

もし、あなたが次女次男、末っ子だったら、、、
「お姉ちゃんはできたのに」「もっとお兄ちゃんを見習いなさい!」
と言われてきたかもしれません。

もしかすると、同級生や近所の知り合いと比べられていたかもしれません。

子どもは「私はダメな子」と感じてしまいます。
大人になっても、いつも誰かと自分を比べては劣っていることばかり悲観するようになります。

長い間差別されていれば、周囲に不具合がおきたとき「私が悪いからだ」「私ができないからだ」と何事にも自尊心を傷つける考え方を持ってしまうでしょう。

 

差別する親の心理

 

差別は「親にとってどうだったか」という視点で起こります。

それは、勉強や運動の成績、行った学校や入った会社のブランド、地位等々、、、
目に見えるものばかりにとらわれた差別でしょう。

親にとって扱いやすかったかという一方的な視点でも起こります。
また、親の根拠の無い思い込み、信じ込みでも差別は起こります。

 

親にとって従順な子が〈良い子〉、従順でない子が〈悪い子〉だと思い込んでいる

言うことを聞かない子(自分の主張をする子)/泣く子/怒る子/など、親が「わずらわしい(面倒、煩雑)」と感じた子を「育てにくい子=悪い子」としてレッテル(思い込んで決めつけること)を貼っている親。

逆にレッテルを貼っていない子はとても良い子に見える。

比較すればするほどそう感じるようになり、親のレッテルは剥がれにくくなっていく。

 

成績や容姿が良い子を優遇して、自分が高くなった気になろうとしている

親は子ども時代に強い劣等感を感じていたことで、大人になっても虚栄心(見えを張りたい気持ち)がある

できる子、容姿の良い子を優遇して「私は成績のいい子を育てた母親」「私は美人な子の母親」と自分の価値が高くなったかのように錯覚している。

子どもをブランドや所有物のように考えているため、差別の直接的被害を受けた子ばかりではなく、優遇された子も心に傷を負う事がある。

 

性別に対する偏見がある

いつもどちらかの性を否定している親。親自身も「男はこれだから嫌」「どうせ女なんだから」などのような性差別の言葉を聞かされながら育ってきた過去を持つ。

また、自分が被害者ではなのに、ほかのきょうだいが差別を受けているのを見て、自分とは反対の性に対して否定的な考えを持ってしまうこともある。

※ここにあげたのは直接的なきょうだい間差別の代表例です。
なかには、病気がちの子や問題行動を起こす子がきょうだいにいて、親はいつもかかりっきりになっていたことで、その他の子どもが「自分は差別されている」と感じ取ってしまう間接的なケースもあります。

 

差別は ”自分の価値” を見えなくさせる

どんな人にもそれぞれに備わった価値がある
自分を良くすれば愛されるかもしれないと考え、たゆまない努力してきた方もいます。
ですがほとんどの親が受け入れてくれませんでした。
それは、そもそも親がレッテルを貼っているので、何かに理由をつけては「悪い子」と烙印を押すからです。

もしかすると、今のあなたはこれまで目に見えることやステータスばかりで比較されてきたので自分の価値に気づけなくなっているのでしょう。
そういった方はご相談者さまのなかにもとても多くいらっしゃいます。
もし、あなたの親が平等に愛情を注いでくれる人であったなら、
また、あなたの個性や考え方を尊重してくれる人であったなら、
もっと自分の価値を認められていたでしょうし、いつも自分と誰かと比べては不安になる必要はなかったのでしょう。

 

あなたには他の誰もが持っていないような”あなただけの価値”があります。

 

あなたはこれまでたくさん傷ついた分だけ人の心の痛みがわかるでしょうし、
愛情の大切さを身にしみてわかっているので子どもにとっていいお母さん、お父さんになれるかもしれません。
まずは、ここで解説した親が差別をするときの心理が自分の親に当てはまるかどうか考えてみましょう。

親はどういう思いでそれをしていたのか?
そのことでじぶんがどのような影響を受けていたのか?
これらを知るだけでもあなたが背負った不要な荷物は少しずつ下ろしていくことができるはずです。

そして、身軽になった分だけ自分の価値に気が付きやすくなります。


Posted by おとなの親子関係相談所 at 22:40 / コラム

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