COLUMN
コラム
子供が嫌いな原因は母との関係が9割
こんにちは、
親子関係カウンセラーの
川島崇照です
私は、自分の子どもとの関係で
悩まれているママさんからのご相談も
お受けしています
あなたは、自分の子どもを見て
腹立たしく感じてしまったり、
「子どもが愛せない、嫌い」と感じてしまったり、
そんな悩みはありませんか?
そう言ったお悩みを
相談してくれるママがとても多いんです
そして、私は
そういうお悩みを抱えているママに
こう質問します
「あなたは愛情を感じられる
親のもとで育ちましたか?」
その質問をすると、
大抵の方が「はい」って
答えてくれるんです
「育ててもらいましたし、
学校も出させてもらいましたから、、、
愛されていなかったわけではないと思います」
こんなふうにね
しかし、カウセリングがはじまり、
生育歴など、過去の親子関係を
詳しくお聞きしていると
そのうちの大半の方が、
親から適切な愛情を注がれていなかった
ということがよくあるんです
『愛情』っていうのは、
育ててもらったとか、
お金をかけてくれたとか
ではありません
それは親として
やって当たり前のこと
そうじゃなくて、
親の言葉や態度を見た子どもが
「私は愛されている」と感じられている状態が
結果、親が愛情を注げていて、
子どもが愛情を受け取れていたという
ことになるんです
でも、愛情がどんなものなのかって
具体的には教わらないじゃないですか
何なら、
「それ愛情じゃないよ!」なんてことも
誰も教えてくれないわけです
だから、私たちは
あの親のもとで育ち、
何が愛情で何が愛情ではないかを知らないまま、
ここまで成長してしまいました
そして、親になって、
いま自分の子育てで
悩んでいる方も多いと思うんです
「あの親のように、
子どもを傷つける人間にはなりたくない」
とは思えているけど、
「自分は良い親になれているのか?
知らないうちい子どもを
傷つけているのではないか?」
って不安になっている人も
多いと思うんです
さらに、適切な愛情を
注いでもらえなかった影響で
「子どもをかわいいと思えない」とか、
「子どもを見ていると腹が立つ」と感じて、
自己嫌悪に陥って
自分を責めてしまう人も
たくさんいると思うんですよ
今日はね、いま子育て中で
いろいろとたいへんななかで、
「子どもが愛せない、嫌い」って、
感じてしまうママに向けて
このコラムを書いています
子どもを好きになれないのは母のせい?!
あなたの母親は
いつもどんなことを言って
あなたを責めていましたか?
あなたの母親は
普段どのような行動を
していましたか?
私は年間10,000件くらいの
カウンセリングを対面、電話、メールなどで
行うんですが、
そこで教えてもらうのは、
相談者さまが小さい頃から見ていた
母親の言葉や態度なんです
そして、「子どもが嫌い」と感じてしまうママは
共通してこういう母親を見ていましたよ
- 否定や批判が多い母親
- 考えを押し付ける母親
- 見下してバカにする母親
- いつもイライラしている母親
- いつも他人と比較する母親
- 愚痴を言う母親
- きょうだいを平等にあつかわない母親
- ミスを許さずほめない母親
- 世間体を気にする母親
- 自分勝手でわがままな母親
- 子どもに興味関心を示さない母親
- 親としての役割を果たさない母親
いろんなタイプの母親がいるんですが、
これ全部、子どもにとっては害になる母親なんです
いわゆる「毒母」ってやつですね
親の言葉が自分の意識になる
ここで思い出してもらいたいことがあるんです
それは先程もお伝えしたように、
「母親はいつもどんなことを言ってあなたを責めていたのか?」
「普段からどのような行動をしていたのか?」
ということなんです
あれもこれも、
いくらでも思い出せます!
という人もいれば、
いろいろと言われすぎて
逆に思い出せません、、、
という人もいるかもしれません
昔のことだから
うまく思い出せないかもしれないんですが、
ちょっとこれ頑張ってみてほしいのです
参考に、日々ご相談者さまからよく聞かれる、
昔から母親に言われていた言葉や
していた行動を書いておきますね
<母親の言葉>
- できるわけないからダメ
- うまくいくはずないからダメ
- 失敗するに決まっているからダメ
- どうせ途中でやめちゃうからダメ
- そんなことしてると嫌われるよ
- そんなことしてると怒られるよ
- あなたが悪いからそうなったんでしょ
- これじゃ足らない
- なんでこんなこともできないの?
- なんでこんなこともわからないの?
- ○○ちゃんはできたのに〜
- なんで同じことを言わせるの?
<母親の行動>
- ヒステリックに怒りを爆発させていた頻繁に夫婦でケンカをしていた
- 子どもに愚痴を聞かせた(聞かないと怒る)
- 子どもよりも親の気持ちや考えを優先していた
- 子どもの気持ちを聞かずに親が勝手に決めていた
- 親が旅行やブランド品に散財していた
- 親が占いや宗教にのめり込んでいて子どもを優先しなかった
- 親が異性関係にのめり込んでいて子どもを優先しなかった
- 子どもを無視していた
こんな母親のもとで育つと
あなたにもいろいろと問題が
起こりやすくなります
それは、自分自身に価値を感じられず、
他者を恐れてしまうようになるということ
ひどい場合は自分の気持ちが
わからなくなったりもします
どういうことかと言うと、
最初にもお伝えしたように
適切な愛情を注がれていなかったので
「私は愛される存在だ」という感覚が
育っていかないということなんです
そうすると、、、
親からの愛情が不足していた影響
- 自分に自信が持てません
- 自分の能力は低いと思い込むので、何をするにも失敗する不安が付きまといます
- 自分には価値がないと思いこむので、自己主張ができなくなります
- 自分は愛されるはずがないと思ってしまうので、恋愛に恐れが出てきます
- 異性と付き合えても、いつか捨てられてしまうと思うので束縛しがちです
- 異性と付き合えても、どうせ捨てられて傷つけられるならと思って、自分の方から別れを選んでしまいます
- 自分は認められるはずがないと思ってしまうので、他人と親密な関係を作るのが苦手になります
こうやって、母親の言葉が
子どもの意識となって性格までをも
変えてしまうんです
怖いですよね
もしこれに気づかなければ
「なんでこんな性格で生まれてきちゃったんだろう、、、」
って自分を責めて生きることになりますからね
親の言葉は一生付きまといます
とっても影響が大きいんです
そんなふうに、母親の言動から
たくさんの悪影響を受けて育った方たちは、
家の外でもいっぱい傷ついていたはずなんです
たとえば、学校とか会社とかで
いじめを受けやすくなったりもします
他者批判を恐れてしまい
自己主張が乏しくなるので、
いじめっ子の格好のターゲットに
されてしまうことが多くなるからです
あ、でも、いじめられたことは
あなたのせいではないですからね
絶対にいじめっ子に原因があるんです
それだけは間違いないですから安心してくださいね
その他には、
友人と関わることに抵抗があって
孤独を選んでいたとか、
でも、ひとりぼっちで
寂しい思いをしていたなんてことも
よく見られるケースです
結局、家の中でも外でも
同じことが怒ってしまいやすくなるんです
家の中では『親』という危険な人を警戒して、
傷つけられないようにしようと
自分の気持ちを我慢して自己主張できませんでした
なんでも言うことを聞いて従ってきました
家の外では『他人』という
危険かもしれない人たちを警戒して、
やっぱり、傷つけられないようにしようと
自分の気持ちを我慢して自己主張できませんでした
そして、顔色をうかがい
自己犠牲をして相手に合わせてきたわけです
そんなふうにずっと我慢してきた方たちも
大人になり結婚して自分の家庭を持ちますよ
そして自分が親になったときに、
また問題が起こりやすくなってしまうんです
それが子どもとの関係です
子どもに自分の意識を投影する
もしこれまでの話が
自分の事のように見えているなら、
ここから先の話は重要ですから
よく見ておいてくださいね
ほら、子どもって
思い通りにならないじゃないですか
ダメって言ったこともいっぱいするし、
他人の気持ちも考えないで自分勝手なことをするし、
しかしそれって子どもにとっては
とても当たり前で大切なことなんです
ようするに子ども時代というのは
『無邪気で自由な子ども』
であることが大切なんですが、
でも、ずっと我慢して
親に従い続けてきた
あなたにとっては、
「私は親から愛されず、
我慢ばかりで苦労して生きてきたのに、
この子は満たされているにもかかわらず
ワガママばかりで嫌い」
なんていうふうに見えてしまうんです
やっとのことで
あの家、あの親から
離れられたあなたにとっては、
無邪気に自由に生きる子どもが、
あなたが制限されて生きてきた人生を
全部否定するかのような存在に
見えてしまうんです
だから子どもを見ていて怒りを感じたり、
どうしても好きになれなかったり
するんですね
これは『投影』という心理現象で
「子どもが嫌い」と感じてしまうママが
よく陥っていることなんですよ
子どもを映画のスクリーンのようにして、
自分の意識を映し出しては、
子どもの心の中を決めつけてしまいます
「きっとこの子はこう思っているはずだ」とかってね
自分以外の人の心の中なんてわかるはずがないのに、
悪意があるかのように感じてしまいます
でもそれは
自分がそう決めているだけであって
真実ではありません
冷静に考えれば
わかることだけど、
しかし気づいたときには
すでに子どもにひどいことを言ってしまった後で、
「またやってしまった」と
自己嫌悪と後悔を繰り返している人は
とても多いのです
子どものちょっとした一言に怒ってしまう原因
子どものちょっとした一言に
怒りを感じてしまうあなたは、
劣等感が強い傾向があります
親からいつも否定批判されたり、
他人と比較差別されていたり、
過大な期待をかけられてミスばかりを責められて
ほめられなかった人も
劣等感が強くなりやすいですよ
劣等感を持っている人は
自分に足りていないところや
劣っているところばかりを
探すようになる傾向があります
自分の価値は低いと思ってしまい、
他人からもそう見られているのではないかと
恐れを感じてしまいます
だから、批判や否定をされたくなくて
他人との関わりを避けるようになります
逆に、自分の気持ちを我慢して
他人に合わせて自己犠牲しがちです
劣等感が強い人は
そうやって家の外でストレスを
溜めてしまいます
でも、家の中では反対のことが
起こりやすくなります
劣等感の強い人は、
ほんのちょっとした言葉でも
否定されたと感じてしまう傾向があり、
子どものちょっとした一言でも、
「バカにされた!」と怒りを感じやすく
なってしまいます
怒りをコントロールできない原因
一度怒りに火がついてしまうと
なかなかコントロールできないあなたは、
子どものころからストレスを発散できずに
溜め込んできた可能性があります
子どもだってストレスが溜まるんですよ
でも、大人みたいに
気分転換をするための
方法があまりありませんよね
それができるのが家庭だったはずなのに、
その家庭にはあなたを愛して守ってくれる
親がいなかったので、
適切にストレスを発散できなかった
可能性があるんです
大人になっても
いつもイライラしがちで
心に余裕が持てなくなります
余裕がないので
限界を迎えやすく、
「乖離」と言って、
いわゆるキレやすい状態に
なりやすくなります
キレると幼少期から溜め込んできた
ストレスまで引き連れてドカンと爆発してしまうので
もう止められなくなるんですね
一度キレてしまうと、
感情的な言葉や行動で
相手を傷つけてしまいます
とことんまでやってしまい、
気づいたら目の前で子どもが泣き崩れていて、
後悔と自己嫌悪で苦しんだなんている
ママは多いと思うのです
新しい自分に変わるとき
親から愛されていると
感じられなかった私たちは、
家の外で我慢してストレスを溜め、
家の中で大切な家族に対して
ストレスを吐き出してしまうという
悪循環を重ねがちです
まずは、
劣等感が強くなってしまったことも、
怒りを感じやすくなってしまったことも、
キレて大切な人を傷つけてしまうのも、
必ず過去に原因があったのだ
ということを知ってください
そして、
もう二度と大切な人を傷つけないと心に決めて、
そのための行動を取ってもらいたいのです
それをしてしまう原因は
あなたの親にあった可能性が高いのだけれど、
しかし今、あなたが
自分の子どもを傷つけてしまっているなら、
それはあなたの責任です
でも、ただやめるということだけでは
なかなか長続きしません
大切なことは、
親からどのように傷つけられていて、
どのような悪影響を受けているのかを
しっかりと知ることです
「私が子どもを好きになれないのは
あのときの母親の言葉が原因だったんだ!」
「私が怒りをコントロールできないのは
これを改善したら変えられるんだ!」
こんなふうに、あなたも
改善のポイントがわかったら
思っているよりも簡単に
自分自身を変えることができるんです
最後に、
あなたはいつからでも変わることができます
あなたが「変わりたい」と思ったときこそが
新しい自分を始めるチャンスです
もしあなたがこのコラムを読んでいて
「私も変わりたい!」と思うなら
その気持ちに従ってください
それが、新しいあなたに変わりはじめるときなんです
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