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自信が持てないを解消するための3つの重要な感覚

自信が持てないを解消するための3つの重要な感覚

こんにちは
親子関係カウンセラーの川島崇照です。
 

親子関係で苦しい思いをしてきた多くの人たちが
共通して感じていることがあります。

それは「自分に自信が持てない」という感覚でした。

自分に自信が持てないという表現は
とても曖昧で人それぞれ少しずつ意味合いが
違っていたりしますが、

ほとんどの人たちが
自分のやりたいことがわからなかったし、
自分自身に価値が無いように感じていたし、

何かに取り組んでいてもそれが自分にとって
必要だと思えないから途中で
あきらめていたりしました。

そして多くの方たちがそんな状態を
「自分に自信が持てない」と表現していたんです。
 

私がこれまでたくさんの人のお話を聞いてきた
なかで感じているのは、

自分に自信を持てていない人は
親から適切な関わりをしてもらえなかったことで、
ある重要な感覚が身に付けさせて
もらえていないということでした。

その重要な感覚が身についていなくて
大人になった今で苦しい状況を解決できないで
いて、つらい思いをしていたのです。
 

今日はね、過去の親子関係で
つらい思いをしてきた人たちの多くが持っている
自分に自信が持てないというお悩みの原因に
ついて解説していきますよ。

あなたがすでに親から離れていて、
でも苦しくてつらくて、しかも生きづらさを
感じていて、なんとかそんな状況を解決したい
と思っているなら参考にしてみてください。
 

健康的な親が高めてくれる3つの感覚

まずお伝えしておきたいのは、
本当だったらあなたも持てていたはずの
重要な3つの感覚についてです。

健康的な心理状態の親が子どもに適切な
関わりをしているとこの3つの感覚が
身についていきます。

これは自由に生きられている人たちが
当たり前のように感じられている感覚であり、
そういう人たちは自分に自信が有るとか無いとか
気にする必要もなく、心はいつもリラックス
している状態です。

この3つの感覚を十分に持てていると、
自分の生き方は自分で決めることが
当たり前だと思えるようになるし、

他者から考えを押し付けられたり否定されたり
してもきっぱりと断われるようになりますよ。

あなたはこれから紹介する3つの感覚のうち、
どれが自分に不足していると思いますか?
 

自己効力感

自己効力感とは、
自分で考えて決められているときに
得られる感覚です。

やりたいことをやり、やりたくないことを減らし
ているような、自分で選べているという充足感を
感じられているときの心理状態です。

健康的な心理状態の親は、
子どもにたくさんの質問をします。

それは子ども自身が考えて決めることが
重要だとわかっているからです。

親も自分自身が子ども時代にしてもらったように、
自分の子どもにも考えて決められる力を
つけてもらいたいと考えて、
子どもがどうしたいのか?を
たくさん聞いてくれます。

だから、小さいころから自分はどうしたいのか?
そのためにはどうしたらいいのか?を
たくさん考えてきた子どもは自己効力感が
高まります。
 

その反対に、
不健康的な心理状態の親は指示命令ばかりです。

そして従わない子どもには否定批判を
していました。

だからこどもは自分で考えて決めるという発想も
持てなくなります。

どうせ親が命令してくるし、
自分がなにかを考えて決めてもどうせ親から
否定されるばかりだから、自分で考えても無駄だ、
とあきらめている子どもはとても多いのです。
 

自己効力感を育ててもらえないと、
大人になって自分を生きているように思えません。

それよりも誰かに操られているような、
自分の中身が空っぽになっているような感覚に
なりやすく、生きる気力ややる気を
感じにくくなります。

例えば就職や転職、友人関係や恋愛関係など、
自分はどうしたいのかがわからなくなっていて
行き当たりばったりになってしまい、

後になって「本当はこんなはずじゃなかったのに」
と感じて後悔している人も多いです。
 

自己効力感とは、
自分で考えて決めたとおりに生きた後に
身につく感覚ですが、

そもそもこの感覚の存在を知らないと
自分の生き方を自分が決められる
という発想すらも持てなくなってしまいます。

だから、自己効力感とは自分の人生を
コントロールするためのいちばん重要な
感覚だとも言えます。
 

自己重要感

自己重要感とは、
自分のできることを知り、それによって
尊重しあえる人とつながり、周囲からも
必要とされているときに感じられる感覚です。

健康的な心理状態の親は、
子どもにたくさんの愛情を注ぎます。

それは子ども自身が大切にされていると
思えていること、自分自身が重要な存在だと
わかっていることが大切だと
感覚的に知っているからです。
 

ここでわかっておかなければならないのは、
親が何かをたくさんしたからと言って愛情を
注いでいたことにはならないということです。

愛情とは親が子どもの身になって考えて、
子どもが心の支えを感じられるように関わり、
子ども自身が愛情を感じられていることが
とても重要です。
 

健康的な心理状態の親は、
自分自身が子ども時代にしてもらったように、
今度は自分が目の前の子どもの考えを尊重し、
努力を認め、存在に感謝しようとします。

自己重要感を高める理想の言葉は
「生まれてきてくれてありがとう」と言われて
いるように、子どもの存在を承認しようとします。

そして子どもが自分に自信を持ち、
自分の考えによって生きられるようになることを
誇りに思います。
 

その反対に、
不健康的な心理状態の親は子どもを
見下してバカにします。

ダメ出しばかりで褒めてくれることが
圧倒的に少ないです。

結果ばかりを重視して努力を認めません。

だからこどもは自分のことを馬鹿だと思って
いることが多いです。自分はなにをやっても
うまくいかないと思いこんでいます。

自分自身に価値を感じられず自信が持てません。
 

自己重要感がないと、
他人の顔色ばかりが気になってしまったり、
自分の考えに自信が持てずに振り回されて
いることが多くなるでしょう。

困難に遭遇するとあきらめやすくなります。
難しいことにはチャレンジできなくなります。
打たれ弱くて落ち込みやすくなります。

学習無力感を感じて自分を高めようと思えません。
「価値のない自分にはこれくらいがちょうどいい」
という意識で自由に生きられなくなっている人は
多いです。
 

自己責任感

自己責任感とは、自分なりの目的を持って
自分の力で取り組めているときに感じられる感覚です。

健康的な心理状態の親は、子どもに
目的を考えさせます。

これは何のためにやるのか?
これをするとどうなるのか?
ちゃんと子ども自身が目的を持って生きることが
重要だとわかっているからです。
 

健康的な親は子どもを叱るときだって
目的を考えさせます。

なぜ叱られているのか?
何が問題だったのか?
どのように改善したらいいのか?

論理的に伝えて子ども自身が
納得できるように諭します。

だから感情的になって怒ったりはしません。

怒っても子どもが恐怖を感じるだけで
うまくいかないと知っているからです。

恐怖によって従わせることはできますが、
子ども自身が納得していないと子どもの人生が
良いものにならないと知っているからです。
 

その反対に、
不健康的な心理状態の親は子どもの代わりに
全部決めたがります。

なぜなら子どもに力があると
信じられないからです。

そして、
「この子には力がないから、私の助けが必要だ」
という意識で子どもの人生に関わり続けます。

どんな学校に行き、どんな会社で働くのか、
誰と遊ぶか、誰と付き合うか、
誰と結婚するかまで、
すべて親が掌握していないと気が済まない
なんていう親はたくさんいるのです。

とにかく口や手を出し続けます。
いつも不安で子どもに任せておけずに全部介入して
不安を安心に変えようとします。
 

そんな親に育てられると決断力が弱くなります。
自分で考えて決めようと思っても、
うまくいきそうにないから怖くて決められません。

正しいことをしようと思っても、
何が正しくて何が間違っているのかが
よくわからないからいつも迷います。

問題が起こっても怖くて逃げてしまいがちです。
問題を見て見ぬ振りをしてしまい、
気づいたら取り返しのつかないことになっていた
なんてこともあります。

つらいことから逃れて
楽な方に流されてしまいます。

うっかりと他人を傷つけてしまうような発言や
行動も多くなりがちです。

「何をするとどうなるか」ということに考えが
及ばないので、気づいたら大切な人を傷つけて
いたなんてこともよく起こります。
 

親の役割とは子どもの心を育てること

私たち人間はいつかは自分の力で生きて
いかなければなりません。

そして自分の力で生きるということは、
自分で考えて、決断し、行動していく
ということです。

本来であれば人は自分で考えて決める
ということを10歳くらいまでにトレーニングして
おかなければいけません。

そしてそのトレーニングをしてくれるのは
親だったわけです。
 

心が健康的な親は、
子どもが大人になったときに自分の力で
生きられるように、誰かの意見に惑わされず
自分自身の力で幸せな人生をつくれるように、
と思って関わります。

もしあなたがそんな親から育てられていた
のであれば、あなたは10歳になるころには
もうすでに自分でやりたいことや
やりたくないことを感覚的に知っていただろうし、
好きな人や嫌いな人も
なんとなくわかっていたでしょう。

そして思春期になるころには、
ぼんやりでも自分と他者との違いにも気づき、
自分が何に興味関心を示し、どんな大人に
なりたいのかなんてことも考えられていた
かもしれません。

さらに大人になってからは、
他人との間に境界線をしっかり引いて
問題のある人たちから侵入されず、

あなたにとって大切な人たちと心地よい時間を
過ごせているようになっているのかもしれません。
 

しかし、現在のあなたがそのようになって
いないのであれば、やはり10歳以前の親子関係に
問題があった可能性が高いということです。

本来あなたは自分に自信を持ちながら
自由に生きるという人生だったはずなのに、
親が適切な関わりをしてくれないことで
重要な3つの感覚が持てずに今苦しんでいるわけです。
 

自分自身と適切に関わる

でも悲観しないでください。

あなたがもし親から適切な関わりを
持ってもらえず、重要な3つの感覚が持てて
いなくて、今でも苦しい思いをしているので
あれば、今からでも遅くはないからその感覚を
育てていけばいいということになります。

あなたの親がしてくれなかったことを
あなた自身が自分にしていくということです。

心を育てるのに年齡は関係ありません。
あなたは何歳からでも成長することができるんです。
 

自分の人生を幸せにしていけるのは自分だけです。

自分で決めていけるから、やりたいことをやり、
やりたくないことを減らしながら、
いちばん楽しくて有意義な人生に
することができますね。

そして自分が大切な人と一緒に暮らし、
自分を活かせる仕事に就いて、
毎日を楽しく過ごすことだってできます。

自分で考えて決められたら、
間違った方向に行ってしまったときも修正が
早くできますね。

しっくりと感じられなかったら
また一旦立ち止まって手放してもいいです。

そして自分が喜べることはだけ残していけば
いいわけです。
 

誰かに助けてもらうこともできるかも
しれませんが、結局は何が幸せと感じるかは
自分自身で決めるしかありません。

それに誰かから与えられた幸せは自分で作って
きたという経験も無いから自己効力感もないし、
自分で頑張ってつくってきたという自負もない
ので自己重要感も育ちません。

それに、そもそも自分のものではないので
自己責任感もありません。

だから誰かから与えられた幸せはとても短命です。
 

大切なことは自分の気持ちを
優先するということです。

自分が何をしたら楽しいのか、
何をしたら満足できるのか、なにをしたら
自信を持てるのか、全部自分を優先しているから
わかることばかりです。

正しい知識を学び、適切な考え方を持ち、
自分自身に適切に関わったら、
あなたの人生は変わっていくはずです。

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