COLUMN
ご相談事例
親から彼との交際を反対されています。
※写真はイメージです。
ご相談いただきました
お名前 : ねねさん
初めまして。21歳の女で、今は無職です。
私には、前職場で一緒に働いていた人(12歳差)と付き合っていて1ヶ月半になります。
私は精神疾患持ちで、実家暮らし母子家庭です。
本題に入りますが、彼氏と出かけて夜遅くに帰ってくると、
「こんな時間まで何してた、ヤツ(彼氏のこと)はバカなのかお前もバカだ」
「ヤツの顔なんて見たくない」
「結婚はするな」
「長男はダメ」
「縁を切る」
「保証人にはならない」
「荷物まとめて出ていけ」
「都合のいい女だ」
「前の職場で笑いものにされてるよ」
「情けない娘」
等言って私の言い分も聞こうとせず泣きます。
また、彼氏への誕生日プレゼントを探られたり、顔写真をスマホで撮ったり、家に迎えに来てくれた彼氏の車の動画を撮っていました。
すごくショックで問い詰めたら、「早く仕事探せ、今は仕事を探さなきゃ行けないのになんで遊びに行ってるんだ、病気だから仕方ないか」等色々言ってきました。
仕事は探してるし稼がなきゃいけないのも十分に分かっていますが、自分のした事を棚に上げて一方的に責められたのは腹が立ちました。
この前は、母親からのLINEに返事しないだけで、彼氏と出かけていると思われ、
「お母さん許してないから」
「いつでもヤツの会社に電話するし、ヤツがどうなってもしらないし、怖いものなんてないからね」
「あなたがこんな暴れ馬になるとは思わなかった」
「30代のヤツはもう後がないのかな?笑」
「泣いて慰めてもらいなよ」
「親と住んでるのによく勝手なことができるね」
「お母さんに分からないようにうまくやりなよ」
等言われ続けました。
私が少しでも彼氏の話をしてしまうと一気に不機嫌になって怒鳴りつけてきます。
そして会話もなくなり、私と一緒にならないようにどこか外に出かけます。
時間が経てば話も出来るようになるのですが、彼氏の話題を出すとこれが繰り返されます。疲れました。
なので、もう縛られたくないので遠い場所で一人暮らしがしたいのですが、まずは仕事に就くのが先なので探している途中です。
でもなかなかいい所がなく、一人暮らしができない可能性も出てきました。
私はこのままだとずっと親に行動を制限され続けられなきゃいけないのでしょうか?
彼氏との電話も何時以降と決められています。
親は、一緒に住んでるから、母子家庭だから心配してるんだよ、非常識なことはやめなさい、と言います。
私が悪いのかな?と思うようになりました。
親を泣かせてしまったし、迷惑かけてきたから私は自分勝手なんだ、と思っています。
しかし、あまりにも責められるのと、毒親で調べてみたら過干渉の類に当てはまるものが多かったので、今回相談させていただきました。
よろしくお願いいたします。
ご質問にお答えします
ねねさん
ご相談ありがとうございます。
母親から交際を否定されていて、
毎日のように心が傷つくような言葉や
態度で苦しく感じているのですね。
わかりました。
それでは、
なぜ母親がそこまで
あなたの恋愛を否定するのか、
あなたの行動を制限しようとするのか
について解説をしていきたいと思います。
恋愛を許せない親の心理
子どもの恋愛を許せない親の心理にはいくつかあります。
まずは、あなたの親がどれに該当するのかを確認してみてください。
1.親が子どもを失いたくなくて恋愛を否定しているパターン
このパターンの親は、
子どもに生きる力が無いと決めつけていて、
子どもに任せていたら
きっと失敗するはずだと思い込んでいるから、
安心したくて子どもの
思考や行動を制限しようとします。
そして親が思う成功の形を押しつけます。
親は弱い子どもを守っているつもりなので、
子どもの心を傷つけていることになかなか気づけません。
子どもが少しでも反論すれば、
「こんなにもあなたのことを考えてあげているのに」
のように言って、
また否定をしてきます。
自分では良い親だと思っているので、
従わない子どもが自分勝手で
わがままだと言って、
また心を傷つけます。
子どもに対しては
過保護で過干渉な親が多く、
束縛がやめられません。
子どもが自分のそばから逃げないように、
常に行動を監視して、
すべてを把握しようとします。
そんなときに親が
よく言っていることがこれらの言葉です。
- どこに行くんだ?
- 誰と行くんだ?
- 何をしに行くんだ?
- いつ帰ってくるんだ?
- その人はどんな人なんだ?
- 騙されているんじゃないのか?
- 信用できるのか?大丈夫なのか?
2.親が子どもの価値を下げたくなくて恋愛を否定しているパターン
このパターンの親は、
ステータスが高ければ幸せになれとと思い込み、
そうではない人と交際していると
子どもが不幸になると決めつけています。
たとえば、
交際相手の学歴や職業が悪いこと、
年収や貯金の額が低いなどの
理由で交際を反対します。
じつは、自分に自信がない親です。
自分に自信がないので、
とにかく周囲から
悪く思われることを避けようとします。
世間体を非常に気にするし、
失敗することを強く恐れます。
だから、誰が見ても恥ずかしくない状態を
作らなければならないと考えて、
高いステータスを手に入れようとします。
そして、
ステータスがどれほど高いのか、
社会でどれだけ成功をしているのか
という基準で子どもの恋愛の
良し悪しを決めようとします。
そんな親がよく言っているのはこんなことです。
- そんな学歴の人と一緒にいたらあなたが恥ずかしい思いをする
- それしか貯金がないなんて、きっとあなたのお金が目当てのはずだ
- そんな仕事をしている人とは幸せになれるわけがない
- そんな人とつきあっていたら世間から白い目で見られるよ
- 親の私たちも恥ずかしい
- あなたのせいで家族全員が恥をかく
3.親が孤独になりたくなくて恋愛を否定しているパターン
このパターンの親は、
自分には生きる力がなくて、
いつでも誰かに頼らなければ
生きていけないという強い思い込みを持っています。
依存心が強くて、他人に求めたがります。
責任感が乏しいので、うまくいかないことがあれば他人のせいにしようとします。
子どもに対して束縛がやめられません。
なぜなら、
子どもが親を裏切って離れていくのではないか?
自分は見捨てられて孤独になるのではないか?
という不安が強いからです。
すべて、親自身が生み出した不安です。
心が自立できていない親が子どもを支え役、
世話役にして依存しようとしていることが原因です。
このように強い不安を感じてしまうのは、
親が自分の力では生きていけないと決めつけていて、
それによって孤独や孤立を強く恐れていて、
その反動で子どもへの依存心が非常に強くなっているからです。
依存心が強い親は被害者意識が強い人でもあります。
被害者意識が強いから、
疑い深くて、
他人を信用できないし、
子どものことも信用していません。
- きっとあなたは騙されている
- その人はあなたを利用しようとしている
- あなたは洗脳されているから冷静に判断できないんだ
- その人のせいであなたは傷つけられている
- その人のせいで家族はみんな傷ついている
- その人のせいで家族が壊される
- どうせ親を見捨てるんだろ?
- どうせ親を裏切って出ていくんだろ?
- どうせその男のほうを選ぶんだろ?
あなたの心は支配をされているかもしれない
先ほど見ていただいた3つのパターンのうち、
ねねさんの親に当てはまるものはあったでしょうか?
どれか1つだけが
ピッタリと当てはまるということもあるし、
複数のパターンが該当しているという
ケースもあります。
どのパターンの親だったとしても、
子どもの心を傷つけていることには変わりありません。
心を傷つける親と
一緒にいる時間が長いと、
子どもの心には影響が出てきます。
その代表的なものが
罪悪感が強くなってしまうことです。
罪悪感が強くなると、
自信が持てなくなって、
心は支配されてしまいます。
心が支配されていると、
自由に考えたり行動したり
することができなくなってしまいます。
もし、ねねさんも、
母親を見ていて罪悪感を感じて
自由に行動できなくなっていたり、
自分が悪いことをしているのではないか
と思ってしまうようであれば、
あなたの心は支配をされているのかもしれません。
強い罪悪感で錯覚に飲み込まれてしまう
強い罪悪感があると、
錯覚を見てしまうようになります。
その錯覚に飲み込まれて、
自分が悪いことをしているようで、
親のことを傷つけているように感じてしまい、
ますます身動きが取れなくなって
しまうということがよくあります。
そのほかにも、
自分に自信が持てなくなって、
本当はやりたくもないのに
無理してやってしまったり、
本当はやりたいことなのに
我慢してあきらめるようになってしまいます。
錯覚を見ているときに、
心の中で唱えているようなこのようなことです。
- 私のせいで親を傷つけてしまったかもしれない・・・
- 私が自分勝手だから親を傷つけてしまうんだ・・・
- 私がわがままだから親の気持ちがわかってあげられないんだ・・・
- 私がもっと親の気持ちがわかってあげられていたら、親も苦労しなかったのかもしれない・・・
- 私はなんで親の気持ちを理解してあげられないのだろう・・・
- 私が我慢して親の言う通りにすれば誰も傷つかずに済むのではないか・・・
- 親が言っているように、本当に私は不幸になってしまうのではないか・・・
もし、このリストに書いてある
ことの中にねねさんのお気持ちに
近いものがあるのであれば、
あなたは罪悪感によって
錯覚を見ていて、
しかもすでに飲み込まれている
状態なのかもしれません。
健全な心理状態の親は子どもとどう関わるのか
もし、罪悪感によって
錯覚に飲み込まれているのであれば、
ここでわかっておかなければ
ならないことがあります。
それは、健全な心理状態の親と
不健全な心理状態の親の差についてです。
健全な心理状態の親というのは、
子どもの人生は子どものものだと思っています。
子どもが誰と交際するのかは、
子ども自身で決めればいいと考えます。
なぜなら、
子どもが自分のことを
自分で考えて決めるから、
幸せになれると知っているからです。
親子と言っても価値観は違います。
価値観が違うのですから、
何を幸せに感じるのかについても
違ってきます。
ということは、
子どもが誰と交際すると
幸せになるのか、
誰と交際すると
不幸になるのかは、
親にはわからない
ということになるはずです。
このことを肌感覚で知っている
健全な心理状態の親は、
子どもに親の価値観を押しつけません。
子どもの決断を批判したりはしません。
それよりも、子どもの価値観を
理解しようと努力をします。
そして、子どもに好きな人が
できたことを喜びます。
ねねさん
あなたに好きな人がいること。
好きな人と一緒に行動したり、
一緒に感動したり、
一緒の時間を過ごしたりすること。
それらはすべて
あなたが生まれたときから
持っている当然の権利でした。
いくら母親だからといっても
否定することはできないし、
批判してもいけないし、
侵害してもいけない権利なんです。
もし母親が、
ねねさんの権利を
侵害しているのであれば、
それが異常な状態なんだと思ってみてください。
今のあなたは罪悪感が強くなっていて、
錯覚に飲み込まれているかもしれません。
それによって、
母親を傷つけてしまっている
と思い込み、
もしかしたら本心とは違う
選択をしようとしているかもしれません。
まずは、誰が問題を抱えていて、
誰が異常な行動をしているのかを
知ることが大切です。
今はまだ準備が整っていないだけ
あなたが母親と一緒にいて傷ついていて、
苦しくなって、
つらく感じているのであれば、
一人暮らしをすることは
とても理にかなった方法だと思います。
一人暮らしをかなえるために
新しい仕事に就くことを
目指しているのも正しい判断だと考えます。
何も間違ってはいませんね。
自信を持ってください。
あなたは正しく判断できていますから。
それでも、
母親と一緒に暮らしていれば
行動を制限されてしまうこともあるでしょう。
厳しい門限を課せられたり、
電話をする時間も制限されて
しまうこともあるでしょう。
あまりにもツラくて、
一人暮らしをあきらめてしまいそうな
気持ちになってしまうかもしれません。
でも忘れないでいてください。
あなたが望み続けて、
目標に向かって行動し続けていれば、
自由な人生は手に入るはずです。
今はまだ準備が整って
いないだけかもしれません。
一人暮らしを始めるためには
何が必要なのかを考え、
何をどの順番で準備していったら
いいのかを決めて、
あとは行動していきましょう。
ときにはうまくいかないことも
あるかもしれませんが、
それは失敗ではなくて、
うまくいかない方法が
わかったということです。
ということは、
うまくいかない方法を採用しなければ、
より効率的にうまくいくという状態を
作れるということでもあります。
怖いのは「どうせ無理だ」と考えて
行動を止めてしまうことです。
行動が止まったら先に進めなくなります。
しかも、一度止まってしまったら、
次に動き出すときには
さらに多くの精神力が必要となるので、
けっこうたいへんです。
だから、
ゆっくりでもいいから、
行動し続けることを
目指してみてください。
あとはできるだけ
心をすり減らさないことも大切です。
準備が整っていないうちは、
どうしても母親と関わらなければならないでしょう。
母親から否定されると心は傷つき、
落ち込んでいしまって自信が持てなくなって
しまうかもしれません。
そうなれば、
一人暮らしの準備をするための
エネルギーまで奪われてしまうかもしれません。
そんなときは、
心までは従わないけど、
表面的には従っておくという方法もあります。
「今の私はまだ準備が整っていないから
我慢して従うけれど、
準備ができたら一気に離れるぞ!」
と思いながら、
表面的には母親に合わせておくという方法で、
新しい人生に羽ばたいていった人たちはたくさんいます。
あなたは自由に生きることができます。
自由に生きる権利を持っています。
好きな人と自由に交際し、
好きな場所で暮らし、
自分にあった生活をしていく権利があります。
あとは、その権利を行使していくための
準備を整えていくだけかもしれません。
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