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コラム

[親から自由になる!]ちゃんと離れられる自分になるための4つの考え方

[親から自由になる!]ちゃんと離れられる自分になるための4つの考え方

親子関係カウンセラー川島崇照(かわしまたかあき)

 

 

「親を裏切れない」という気持ちの根っこにあるもの


●わたしは親に本当の気持ちを言うことに罪悪感を感じてしまう。

●わたしは親に従わないと罪悪感を感じてしまう。

●わたしは親の言いつけを拒否すると罪悪感を感じてしまう。

もしあなたがこう感じて、思ったとおりに行動できないとすれば、それはなぜなのでしょうか?

それは、あなたに下のような考えがあるからかもしれません。

 

●親を幸せにするべきだ/親を悲しませてはならない

●親を敬うべきだ/親を傷つけてはならない

●親に従順であるべきだ/親を裏切ってはならない

これは、あなたが「〜すべきだ」「〜してはならない」という〈制限の観念〉を持っているからです。
制限の観念は、あなたが幼少のころから刷り込まれていました。

 

制限の観念を植え付ける親の「真実」

子どもの行動次第で幸せを感じたり、落胆したりする親がいます。

●「愛情」の形を装って干渉してくる親

●大きな期待をかけては、完璧を求めてくる親

●「お前のせいで〜」と子どもに責任を感じさせる親

心に不健全さを持つ親は、さまざまな方法であなたに〈制限の観念〉を植え付けてきます。
だから、あなたが思ったとおりに行動しようとする時に罪悪感を感じてしまうのです。

ではなぜ、親はあなたの行動次第で幸せを感じたり、落胆したりするのでしょうか?

それはあなたの《親が子離れできていない》からです。

子離れできていない親は、自分と子どもの間にプライバシーライン(心の境界線)が引けていません。
親も子もそれぞれひとりの個人のはずなのに、あたかも同一であるかのように見てしまいます。

この真実を知った方のほとんどがたいへん驚かれます。
ずっと自分に原因があると思い込んでいた人たちは、まさか親に原因があったなどとは思わなかったからです。

 

考え方の土台を変えよう

親には親の人生があり、子どもには子どもの人生があります。
自分の人生を豊かにできるのは、自分自身だけです。

しかし、不健全な親は、自分が幸せになること、豊かになることを子どもの人生に覆いかぶせてしまいます。
子どもの人生に依存して、上がったり下がったりするのです。

人生を押し付けられた子どもは、「親を不愉快にしてしまった」「親が怒るのは私が悪いからだ」と罪悪感を感じてしまいます。

こうして、どんどん離れられなくなっていって、
いつか共倒れしてしまいます。
あなたが親と離れることは悪いことではありません。
むしろ、良いことです。

なぜならば、人は皆、自分を幸せにできる力を持っているからです。
言い換えれば、「自分を幸せにできるのは自分だけ」なのです。

「幸せ」の形は人それぞれですし、そのときどきでカタチは変わります。
ですから、他人にかなえてもらった幸せはいつまでも続くものではありません。
いつか必ず破綻します。

それに、人間は一つ満たされると次を追うようになります。
もし、あなたが親の幸せを満たしていた場合、「もっともっと」と依存されかねないということです。

この罪悪感を手放すためには、その感覚を作っている土台となる考え方を変えていくことが必要です。

 

親からちゃんと離れるられる自分になるための4つの考え方

 

「親はかわいそうな存在ではない」と考える

「かわいそう」と思っているのは、実はあなただけかもしれない。親は「自分はかわいそう」とは微塵も思っていないかもしれない。「私は被害者で、かわいそう」と言う親ほど心は強くできている。

 

「親は自分を幸せにする力を持っている」と考える

あなたが親を支えていれば、いつまでも子離れできない状態はつづく。支えることは、相手の力を削ぐことになるし、依存を高めることにもなる。勇気を持って親を信じてみよう。

 

「自分と親は違う価値観を持っている」と考える

親が育ってきた時代や環境はあなたのものと同じではなく、考えが違って当たり前だ。毒になる親は子どものが自分の知らない価値観を身につけることを嫌うし、認めようとしない。あなたが自分の思った通りやることは「裏切り」ではない。それはあなたの自立のために必要なことだ。

 

「親の人生は親のもの、私の人生は私のもの」と考える

親に従って失敗しても、親は責任をとってくれない。(いや取れないだろう) あなたが幸せにできるのは『自分』だけなのだ。そして、親が幸せにできるのは『親自身』だけだ。

 


 

親の言うことを優先していれば、親はいつまでたっても自立できません。
子どもが言うことを聞いている限り、ずっと子どもの人生に依存してくるでしょう。

これは、親の自立のチャンスを奪っていることにもなります。
その時が来れば、自分の人生を幸せにできることに気づかないままに死んでいくかもしれません。

人生を何色にするのも自分次第です。
親子関係であっても、夫婦関係であっても、きょうだい関係であっても、これは変わりません。

自分の意見を優先して生きていくことは、自分の人生を豊かにしていくために必要です。

その上で、お互いが敬意を払いながら、納得できる親子関係をつくっていくことで幸せな共存ができるのです。

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