COLUMN
コラム
目指しているのは親からの自由!『目標』を持つことが人生を変える
FROM:親子関係カウンセラー川島崇照
責任感の強いあなたは、親に背負わされた責任を一生懸命まっとうしようとして、がむしゃらにがんばってきたでしょう。
責任を果たせなければ親に愛されなかったでしょうし、しかも怒られるかもしれないからです。
親から支配を受けてきた方たちの多くは自分の「目標」を持てていません。
いつも危険が充満していた家庭では「私はこうしたい」という気持ちを考える暇もありませんでした。
また、肯定されてきた経験が不足していると、自分の人生がより良い方に進むというイメージを持つことができません。
自暴自棄になったり、時間を無為に過ごしてしまうということが多くなります。
目標のない人生は「漂流」していきます。
親の顔色ばかり気にしていつも自分の考えにフタをしていれば、人生の行き着く先もわからなくなってしまいます。
あなたが親の言うとおりの人生を歩んだとして、
もしそれであなたが不幸になったとしても親は謝罪してくれないでしょう。
「あなたが選んだ道でしょ」と言ってまたあなたを否定するのではないでしょうか。
そのときどんなに悔やんでも過ぎ去った日は取り戻せません。
親であっても他人です。
そんな他人に大切な人生のハンドルを握らせてはいけないのです。
自分の人生の行き先は、自分で決めなければいけません。
目標を持つことで得られる効果
目標をもつことはたくさんのメッリトがあります。
1.自分がするべきことがわかる
2.迷った時の判断基準ができる
3.うまくいかなかった時の改善点がわかりやすい
目標をもつということは行先を知っているということになります。
例えば、「自分の気持ちに素直になって、思ったとおりに行動しながら生きていきたい」という目標を掲げたなら、あなたは、親から独り立ちする方法が必要だとわかり、それについてあらゆる方法を探すかもしれません。
どちらを選ぶか迷ったときは、より目標に近づける方を選べばいいわけです。
もし、自分だけでは判断がつかない場合は、「この目標に近づくためにどちらを選択すればよいと思いますか?」と良き理解者に相談することもできます。とても明確です。
もし、行動を起こしてみてうまくいかなかった時などは、「目標を達成するためにつぎに何を改善すれば良いのか?」と考えれば立て直しがしやすくなります。
「親から独立する」という具体的な目標であれば、「月に◯◯万円の収入があれば一人暮らしができる。そのためになにをすればいいのか?」と明確に考えていくことができるでしょう。
目標を持っていないとどうなるか?
幼少のころから否定されて育った子供たちの多くは〈ネガティブ思考〉を持っています。
●これをすると失敗するかもしれない
●失敗したら否定されるかもしれない
こんなふうに考えてすぐにあきらめてしまったり、
やり始めても集中できなくて長続きしないという特徴を持っています。
だれでも新しいことには不安になります。
慣れていないことは緊張します。
これは人間であれば当然のことで、あなただけではありません。
そのとき目標を持っているか、持っていないかで不安と緊張を乗り越えられるかが決まってくるでしょう。
目標を持たないで行動すると不安がつのります。
迷った時にどうすればいいかわかりませんし、うまくいったのか?うまくいっていないのか?がわからないからです。
だから何をやってもうまくいっていないような気がしたりします。
それは目隠しをしながら車を運転するようなものです。
前が見えないので危険がいっぱいです。
目標の作り方
目標をつくるときは「〜する自分になる」「〜したい」という肯定的な文末になるように心がけましょう。
よく「〜しない」「〜をやめる」という目標を作ってしまう方がいますが、これは機能しません。
人間の脳は否定形の言葉を行動に変えることが難しいと言われています。
あなたが子どもの頃に親から「◯◯するな!」「◯◯はダメ!」と言われていたこともこれに当てはまります。
自分を効果的に変化させていくためにできるだけ肯定の形で文章を考えてみましょう。
<事例>
・経済的に自立して親から独立する
・親に何を言われても自分の気持ちを言える自分になる
・親に否定されても、それは自分の価値観ではないと思える自分になる
・わたしはわたしの信念にもとづいて生きる自分になる
・わたしは自分を幸せにするために生きて行く自分になる
[ワーク]自分の目標をつくる
あなたの人生の目標を下に書き出してみましょう。
「〜する自分になる」「〜したい」という文末になるように心がけましょう。
最初はフワッとした言葉でも大丈夫です。毎日考えていると少しずつ具体的にしけばいいですから、、、
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目標をたてたあとの行動
目標をたてたら、下のように考えて目標を実現にするための行動をとりましょう。
●どうすれば目標のようなじぶんになれるだろうか?
●どうすれば目標に一歩でも近づけるだろうか?
結果に焦るよりも目標を忘れずに日々行動することが大切です。
もし、迷いが生じたり、不安になったりしたら、
あらためて自分のつくった目標を見返してみてください。
親はあなたの目標などおかまいなしに支配してきます。
ですが、そこであせらなくても大丈夫です。
いままでのように無意識に親の干渉を受け入れているのと、
「いまはしょうがなく従うがいつかは脱出してやる」と思って従うのでは雲泥の差です。
一歩づつ着実に力をためていってください。
そして自分は自分でいいんだと思えるようになったら親に対して行動を示してみましょう。
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