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あなたの自立を反対する親、心の中はどうなってる?

あなたの自立を反対する親、心の中はどうなってる?

こんにちは

親子関係カウンセラーの
川島崇照です。

今日もこのコラムを
見ていただき
ありがとうございます。

感謝です。
 

「あなたを愛しているから、あなたのためを思って言っているの」

こういうふうに言って、
子どもの決断を否定している親は
とても多いものです。

親であれば誰だって
子どもに幸せになってもらいたい
と願うのかもしれません。

でもね、親の願う幸せと、
あなたが手に入れたい幸せって
同じでしょうか?
 

価値観や考え方って人それぞれです。

親子であっても違って当たり前です。

ということは、
親が幸せだと思うことが
あなたにとっての不幸に
なることだってありますよね。
 

親は一生懸命に
あなたのことを考えて
いるかもしれないけど、

それによってあなたが
選んだ生き方を否定され、
親が思う幸せの形と違うから
と言って批判されているのなら、

それはもう
親が選んだ人生を
生かされているような
ものかもしれません。

もはや、
あなたの人生ではない
のかもしれません。
 

今日はね、
なぜ親があなたの決めた
生き方を否定するのか、
その理由について
お伝えしていきますよ。

実家を出て
独立したいのに
否定されているとか、

好きな人と
結婚をしたいのに
反対されているなど

あなたの決断を
否定している親の
心理構造がわかるはずです。
 

親はあなたが失敗すると決めている

まずは、なんで
親はあなたが決めた生き方を
否定するのかということに
ついてお話ししますね。

それは、親が不安になっているからなんです。
 

どのように不安になっているかと言うと、、、

こういう親は、
自分の子どものことを信じていません。

どこか力不足で
能力不足であるかのように
感じています。

そして、子どもが
決めたことはうまくいかないとか、
失敗するに違いないって
思い込んでいる傾向が強いです。

一生懸命に
子どもの決断を否定して、
親が思う正しい形に
修正しようとするんです。
 

親のほうはあなたを
正しい道に導いていると
思い込んでいます。

そしてそうすることが
あなたのためになるって信じています。

だから、あなたが
どんなに詳しく説明しても、
長い時間をかけて
説得しようとしても
わかってくれなかったわけなんです。

厄介ですね、これ。
 

あなたの自立を反対する親の心の中

あなたの自立を反対する親は
いつでもあなたが
失敗したらどうしようとか、
傷ついたらどうしようって、
不安になっています。

そういうときに
親が心の中でしていることは
「勝手なストーリーをつくりあげる」
だったりします。

親は自分が生み出した
不安をあなたが与えた不安
かのように思い込んで、
どんどん恐怖心を強くしていきます。

そしてその恐怖心を
払拭しようとして、
不安の原因を作った
あなたの決断を否定するんです。
 

でも親はあなたの自立を
反対しているなんて思っていません。

逆にあなたを守ろうとしている
正義の味方のような心境になっています。

なぜなら、
あなたの自立が失敗するって
先に決めているからなんです。
 

親は自分たちの考えが
正しいと信じていて、
予測したとおりのことが
起こるに違いないと思い込んでいて、

それを証明したくて
いつでもあなたの決断が
失敗する理由を考えています。

あなたが失敗するって
先に結論を決めて、
それに合わせた勝手なストーリーを
どんどんつくりあげていくんですよ。

そうやってあなたの決断を
尊重できない親は
「やっぱり親が守ってあげないといけない」
と自信満々にあなたを否定し
考えを変えさせようとしてきます。
 

進学や就職で家を離れることを反対しているときの勝手なストーリー

あなたがもし
進学や就職などで実家から離れて
独立しようとしていることを
親から反対されているなら、

親の心のなかでは
こんなストーリーが
思い巡らされているかもしれません。

  • あの子はまだ未熟だからひとりで生活していけるはずがない
  • あの子はまだ未熟だから悪い奴らに言葉巧みに騙されるに違いない
  • あの子はまだ未熟だから悪い男に傷物にされるに違いない
  • あの子はまだ未熟だから悪い女に言い寄られても断れない
  • あの子はまだ未熟だから借金を抱えて苦労するに違いない
  • ひとり暮らしなんてお金がもったいない、お金の無駄遣いだ
  • ひとり暮らしなんて家から出て好き勝手に遊びたいだけだ
  • 家にいれば楽なのにわざわざ苦労する生き方を選ぶなんておかしい、何かを隠しているに違いない

 

恋愛や結婚を反対しているときの勝手なストーリー

親が勝手なストーリーをつくりだし
あなたの決断を否定するときというのは、
特に恋愛や結婚という自立を反対しているときです。

親はその恋愛や結婚で
あなたが傷つくのではないかと
不安になって、
猛烈に反対し始めます。

  • あの人と結婚したらうちの子は絶対に不幸になるはずだ
  • うちの子は優しいから相手に騙されているに違いない
  • きっと相手はうちの家を乗っ取ろうとしているに違いない
  • あの人はお金目的でうちの子に近づいたに違いない
  • うちの家柄とあっちの家柄では釣り合いが取れないから苦労するに違いない
  • 相手の学歴が低くて絶対に出世できないからうちの子は将来お金で苦労するに違いない
  • 将来、相手や相手の親の介護を強いられて苦労するに違いない
  • 大事に育ててきたあの子が苦労している姿を見たくない

 

反対する理由が変化していく現象

不安になっている親は、
何が何でもあなたの考えを
変えさせたくていろんな理由を
つけては反対してくるでしょう。

そのときによくあるのが、
反対する理由が
どんどん増えていくことです。

例えば、
結婚を反対されている女性は
こういう経験をすることが多いですよ。

  1. 1.彼からプロポーズされたことを母に伝えたら喜んでくれた
  2. 2.母から彼の出身や学歴のことを聞かれたので話したらだんだんと表情が険しくなってきた
  3. 3.母は質問攻めをしてきて、もう少し良く考えてみなさいと言い出す
  4. 4.母はそんな人と結婚をしたらあなたが不幸になるに違いないと言い出し、結婚を反対される
  5. 5.母は彼の話を聞きたくないと言って拒否する
  6. 6.母は彼に会ったこともないのに、とにかく性格が悪いとかあなたは騙されていると言い出し聞く耳を持ってくれない
  7. 7.最初は何も言わなかった父も母に同調して反対し始める
  8. 8.両親から親が結婚を認めないことを彼に伝えなさいと言われる
  9. 9.認められない結婚をしたらあなたも不幸になるし、家族も傷つくと言われて責められる
  10. 10.親がこんなにも反対しているのだから彼の方から身を引くのが常識だと言われて責められ、彼には別の目的があるに違いないと根拠のないことを言い始める
  11. 11.あなたは彼と付き合うようになってから変わってしまったとか、昔は素直な子だったのにと言われて責められる
  12. 12.自分勝手に結婚しようとしてワガママだとか、残った家族のことを何も考えていないと決めつけられて責められる
  13. 13.認められない結婚をしたら親子の縁を切るし、もう二度と会うことはできないと言われて責められる

親はあなたの気持ちや
婚約者の気持ちまで
勝手に邪推して、

あたかも自分たちが
被害者であるかのように思い込みます。

最初は学歴が結婚反対の理由だったのに、
いつかどこからか
性格の問題にすり替えられ、

最後にはあなたが
親を傷つけているかのように
言われます。

こうやって親の頭のなかで
勝手なストーリーが思い巡らされ、
どんどん有りもしないことが
否定の理由になり、
問題がすり替えられていくんです。

あなたはこういう経験をしていませんか?
 

心配と不安の違い

多くの人たちが迷うのは、
親から否定されるのは
自分のことを心配してくれている
からではないかと考えてしまうときです。

私は親から心配されている
私は親を心配させている

こんなふうに思うと
罪悪感がでてきますよね。

自分こそが親の気持ちを
わかろうとせずに
自分勝手でワガママになって
いるのではないかと
自己否定をしてしまうかもしれません。

そう考えて
自分を信じられなくなって
心が折れそうになってしまう
人は多いものです。
 

ここでわかって
おかなければならないことがあります。

それは、心配と不安の違いについてです。

心が健康的な親は
あなたにも力があると
信じようとします。

困難が立ちはだかっても
きっとあなたなら乗り越えて
いけるだろうと信じて
見守ろうとします。

だから口や手を出しません。
否定も考えの押しつけもしません。

ただじっと待つだけです。
 

もしあなたから
助けを求められたら
応援してくれると思います。

味方にもなってくれるでしょう。
必要なことならやってくれると思いますよ。

しかしあくまでも
あなたから助けを
求められたときだけです。

なぜならば、
あなたの人生はあなたが
決めなければいけないと
わかっているからです。

そういう親はちゃんと
自分の力で生きてきた人なんです。

自分でがんばって
困難を乗り越えてきたから、
真に自分に自信を持てている人なんです。

そして、子どもであるあなたにも
同じように自信を持って
もらいたいと思うから、
手や口を出さないんですよ。

ちゃんとあなたが
決断して生きていくことが
大事だって知っているんですね。

そして、これが本当の「心配」なんです。
 

本当の心配とは、
親があなたにとって
本当に必要なことは何なのかと
心を配ることです。

違った言い方をすると、
心が健康的な親は
あなたにとって必要でないことには
手を出さないということなんです。
 

心が健康的な親は知っています。

親が手を出し口を出しても、
あなたの幸せにはならないことをです。

このコラムを
見ているということは、
あなたもすでに子どもではないはずです。

もうあなたは十分に大人であるはずです。

親だって十分にそれを知っていて、
だからこそ大人であるあなたが
自分で決めていかないと
いけないってわかっているんです。
 

逆の心が不健康的で
いつでも不安を抱えている親は
とにかく干渉してきます。

あれはダメ、これをするべきだって
過保護に押し付けてきます。

もしあなたが
自分が決めた生き方を
親から否定されているのであれば、

それは心配ではなく、
不安の押し付けである可能性が高いです。
 

幸せになれるのはあなたが決断したときだけ

ここで考えておかなければならないのは、
親から認められない生き方をすると
本当にあなたが不幸になったり
苦労するようになるのかということです。

まず、私たち人間にとって
幸福とはなんなのかから
お話していきましょう。
 

私たちにとっての幸福とは
いろいろな段階があって
1つだけではありません。

まずは生命存続に
危険が無いことは重要です。

生きるか死ぬかという状態では
幸福を感じられないですからね。
 

次は生活が安全であることです。
十分に食べて、寝て、健やかに暮らす。

これらが守られていることが
幸せを感じるための基礎となります。
 

その次には心が充実していることが重要です。

あなたが周囲の人たちから
考えや価値観を尊重されて、
なおかつあなたも嬉しくて楽しくて、
心が満たされるような人間関係を
持てることが重要です。
 

そして最後はあなたが
自分の考えや価値観に基づいて
決断して生きられていることです。

自分で決められない人生、
誰かから決められている人生は
もはやあなたの人生とは
言えません。

そんな生き方は
誰かの奴隷になって
いるようなものです。

だからこそ、
誰と一緒にいるのか、
どこで暮らすのかというのは
あなたが決める必要があります。
 

もし誰かに決められて
うまくいったとしても、
それは他人の価値観であって
たまたま手に入った偶然です。

あなたが選んだ幸福ではありませんね。
 

同じく誰かに決められて
今度はうまくいかなかったら、
あなたはどう感じるでしょうか。

たぶん、なんであのとき
自分の思ったとおりに
行動しなかったんだろうって
後悔するはずです。

でもそのことの気づいたときには
もうすでに結果がでていて、
取り返しはつきません。

過ぎ去った日はもう戻ってこないのです。
 

じゃあ、自分で決めて
うまくいかなかったらどうなるのか?

どう考えたって
うまくいかなかったという結果は
変わらないのですが、

それでも自分の決断でした
ことですから後悔は
少なくなるでしょう。
 

他人から決められて
うまくいかなかったときの後悔とは
比べようもないくらい
軽くなるはずです。

それに、これは
自分が決めたことだからと思えれば、
一旦は落ち込むかもしれないけど
気持ちの切り替えは早くなります。

さらに、自分の決断の
どこにあやまちがあったのかを
検証して反省し改善できれば、
同じことを二度と
繰り返すことは防げるかもしれません。
 

しかし、他人から
決められたことを
受け入れている人生は、

あなたがどんなに悔やんでも
その他人が反省して改善してくれない限り、
あなたが経験した後悔は活かされないのです。

こんなにも悔しいことはありませんね。
 

結論は、あなたが幸せになれるのはあなたが自分の考えや価値観によって決断したときだけです。

親子関係カウンセラー
川島崇照

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