COLUMN
コラム 自分が毒親にならないために
50代母親が知っておくべき子どもとの関係修復5つのポイント
こんにちは
親子関係カウンセラーの
川島崇照です。
親子関係は人生で最も長く、
深い絆です。
しかし、
子どもが成長するにつれて、
関係性に変化が生じるのは自然なことです。
特に子どもが成長し
自立していく過程で
距離を感じることがあります。
「どうして連絡してくれないの?」
「会いに来てくれないの?」
そのような思いを抱えている
50代以上の母親は
多いのではないでしょうか。
良かれと思ってやっていたことが子どもにとっては押しつけになる
多くの親たちは
子どもを心から愛そうとして
最善を尽くしてきたつもりです。
しかし、
その「良かれと思って」した行動が
実は子どもにとって
重荷になっているということは
よくあることです。
「こうしなさい」
「こうしたほうがいい」
という助言も、
子どもからすれば
「自分の考えを認めてもらえていない」
と感じることがあるからです。
特に教育熱心な親ほど、
子どもの将来を考えて
様々なことを教え導こうとします。
その熱意が
時に子どもの自主性や
個性を尊重できていなかったことに
気づかないまま年月が過ぎていることもあるのです。
子どもが親に求めるのは信頼して見守ろうとする姿勢
子どもが親に最も求めているのは、
自分の選択や考えを尊重し、
信頼して見守ってくれる姿勢です。
「こうあるべき」という
親の価値観を押し付けられるのではなく、
自分を一人の大人として
認めてもらいたいという気持ちがあります。
子どもは親の期待に応えたいという気持ちと、
自分の人生を自分で選びたい
という気持ちの間で葛藤することがあります。
そんな時、親が
「あなたの選択を信じているよ」
というメッセージを伝えることで、
子どもは安心して自分の道を歩むことができます。
しかし、
親に尊重し見守る姿勢が見られなければ
子どもは自分の心と人生を守るために
親から距離を取ろうとすることがあります。
もしかしたら、
今、子どもは過去に
親から言われた言葉で傷ついていて、
もう二度と傷つきたくないから
親と距離を取っているのかもしれません。
うかつに近づけば
また傷つけられるのではないかと
警戒してしまうほど
信頼と安心を持てなくなっているのかもしれません。
子どもとの関係を修復するための5つのポイント
【ポイント1】子どもの心の傷を想像する
まず大切なのは、
これまでの親子関係で
子どもが傷ついた可能性を認識することです。
「私はいつも子どものために…」
という思いが強いほど、
子どもの心の傷に気づきにくくなります。
子どもが距離を置く理由には、
必ず何かしらの心の痛みがあるはずです。
その痛みを想像することから始めましょう。
もし、どんなに考えても
子どもの心の傷を想像できなかったり、
そもそも親である自分が
子どもに何をしたのかわからないのであれば、
一人で考えていくのは難しいことかもしれません。
そんなときは、
親子関係の専門カウンセラーと一緒に
過去の親子関係を分析していく必要があるでしょう。
【ポイント2】「もし自分だったら」と考える
自分が子どもの立場だったら
どう感じるかを考えてみましょう。
あなた自身の親との関係はいかがでしたか?
親からこうされて嫌だったとか、
親にしてもらえなかったことが悲しかったなどと
思い出してみると、
子どもの気持ちが理解しやすくなります。
【ポイント3】子どもの気持ちに共感した声がけをする
自分が子どもの心を傷つけていたこと、
適切な関わりが持てていなかったことに気づけたら、
今度は、
子どもの気持ちに共感した
声がけにチャレンジしてみます。
「ママはあなたのことを理解できていなかったかもしれないね」
「あなたの気持ちを尊重できなくてごめんね」
…など、
子どもの気持ちに寄り添う言葉を
かけてみましょう。
この時、
言い訳や弁解はせず、
ただ子どもの気持ちを受け止めることが大切です。
ここで無理はしないでください。
子どもとの連絡方法が
すでに無くなっているとか、
子どもにメッセージを送っても
何の反応も無いということであれば、
もうすでに子どもが
結論を出している可能性が考えられます。
無理矢理に関わろうとすれば、
より一層親子関係は壊れていきます。
そんなときは、
「関係修復」から「関係持続」へと
方針転換が必要かもしれません。
「関係持続」とは、今の関係性が
これ以上悪化しないようにすることを
目的とするものです。
つらい判断ですが
こういったことが必要になってくる
ケースは実際にたくさんあります。
【ポイント4】学んだこと気づいたことを時折報告する
親自身も成長し、
学び続けていることを
子どもに伝えてみましょう。
「最近、こんなことに気づいたの」
「こんな本を読んで考えが変わったわ」
…など、
あなた自身の変化や
気づきを共有することで、
子どもは
「親も変わろうとしている」
と感じることも多くなっていくでしょう。
【ポイント5】信頼してもらえるまでやり続ける
関係修復には時間がかかります。
少なかったとしても、
子どもが会話をしてくれるとか
子どもが関わってくれる時間が
いくらかでもあるということは
喜ばしいことです。
今ある幸せを噛みしめながら
ゆっくりと焦らずに
一貫した姿勢で接し続けることが大切です。
子どもの気持ちや考えを尊重し
心の傷に共感し
学びや気づきを伝え続けることを、
子どもが信頼してくれるまで、
態度が柔らかくなるまで、
やり続けます。
子どもの課題と親の課題に分ける
親子関係の修復において重要なのは、
何が自分の課題で、
何が子どもの課題かを区別することです。
子どもの人生の選択や決断は、
子ども自身の課題です。
親の課題は、
子どもを信頼し
尊重することです。
子どもが自分とは違う
価値観や生き方を選んでも
それを否定せず受け入れる姿勢が
関係修復の鍵となります。
子どもの人生は子どものもの、
親の人生は親のものと割り切ることで、
互いに干渉しすぎない
健全な関係を築くことを目指しましょう。
子どもを信じて見守る
最後に何より大切なのは、
子どもを信じて見守る姿勢です。
親子であっても、
子どもと親は別の人格があり
別の人生を生きる存在です。
子どもの人生で
この先にどんな困難が
待ち構えているかと考えると
不安を感じてしまうかもしれません。
それでも、
子どもに困難を乗り越えていくための
力が備わっていることを信じて
見守る努力が必要です。
子どもの力を信じて
温かく見守りましょう。
子どもが成長し、
自分の人生を歩む姿を
誇りを持って見守れる親であることが
最終的に子どもとの絆を深めることにつながります。
今は距離があっても、
親であるあなたの変化と成長が
子どもに安心を与え、
それによって
関係修復が進んでいきます。
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