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親の支配を受け入れない『前向きな反論』

親の支配を受け入れない『前向きな反論』

FROM:親子関係カウンセラー川島崇照

 

 

ある相談者の例

  • 「恐くて親の言うことに逆らえない」
  • 「なにをやっても否定される」

 

そう話す相談者は、暗い表情で下をうつむきました。

彼は毎日繰り返させる、親からの言葉の暴力、怒りの爆発におびえながら生きていました。

つらくて身動きの取れなくなっている状態にも「なまけてる」「動け、働け」と侵入してくるということでした。

 

子どもの気持ちが見えなくなっている親は、時として自分の価値観を押し付けてこようとします。

また、子どもは親に反論してはならないとも思い込んでいます。

子どもも反論しようものなら100倍になって返ってくることは重々承知ですから、おとなしく従ってしまいます。

 

心の支配から脱出できない理由

親がいつまでもあなたを支配しようとする理由は、、、

『支配を受け入れるからまた支配してくる』

これが親の心の支配からなかなか抜け出せない構図をつくっているのです。

 

そんな支配的な親に対して私たちができることはなんでしょうか?

カウンセリングのなかで彼にしたアドバイスは『自分の気持ちを伝えて、思ったとおりに行動する』でした。

 

気持ちを伝えるための前向きな反論

そして話したのが「前向きな反論」です。

 

  • へえーそうなんだね
  • あなたはそう思うかもしれないけどね
  • そういう考え方もあるよね
  • なるほどね。参考にさせてもらうよ

 

これらの言葉は親を攻撃することなく、自分の気持ちを伝えていくときに有効な言葉です。

『親の考えは親のもの、私の考えは私のもの』という、親との間に境界線を引いてはっきり特別していくことが大切です。

この言葉には、「私はあなたにコントロールされません」というメッセージも込められています。

 

親とあなたは別の人格です。

気持ちも考え方もまったく違って当然です。

同じ価値観の上に生きているのではないということを伝えていくための反論方法です。

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