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コラム 親がヒステリックで困る

母が重いと感じたら『依存母』を疑って

母が重いと感じたら『依存母』を疑って

こんにちは
 
親子関係カウンセラーの
川島崇照です
 

毎日、親から否定や批判ばかりでつらいとか、
親から結婚相手を反対されて困っているとか、
金銭を頼られて悩んでいるとか、
 
親子関係の問題が表面化している状況って
人それぞれなんです
 

でも、多くの相談に共通していることがあるんです
 
それは、親が子どもに依存をしていた
という親子関係があることなんです
 
そのなかでも、とくに多いのが母親の依存です
 

でも、依存ってなかなか見抜けないんですよ
 
なぜなら、それを見抜くための
判断基準がわからないからです
 
そんなこと、誰も学校で習いませんからね
 

今日はね、母親を重いと感じていて、
でも母を受け入れられない自分が悪いのか、
それとも母に問題があるのかと悩んでいる人に向けて
このコラムを書いています
 

これが、依存母の特徴

依存母と一口に言っても、
一体どんなことをするのかをしらないと
判別ができません
 
ここでお伝えすることは、
多くの依存母が共通して持っている
代表的な特徴です
 
自分の母親がこの『依存母』に該当するかどうか、
しっかりと見極めてください
 

1.依存母はいつでも不安を抱えている

依存母は、
常に心のなかに不安を抱えています

・うまくいかなったらどうしよう〜
・失敗したらどうしよう〜

こんなふうに、いつも不安に思っているんです
 

だから、あなたを信じることができません
 
なぜなら、昔から母の不安が原因で、
あなたが自分の力で問題を解決するという姿を
見てこなかったからです
 

そんな母はこんなことをよく言いますよ

  • ○○するべきだ
  • ○○してはならない
  • ○○するのが普通だ
  • ○○するのが常識だ
  • 誰だって○○している
  • 親の言うことが聞けないのか
  • あなたのためを思って言っている
  • おまえのためを考えてやっている
  • おまえはどうせ失敗する
  • そんなやり方でうまくいくはずがない
  • おまえの考え方はおかしい
  • 常識がない
  • 考えが甘い
  • おまえはなんにもわかっていない

思い当たるところはありませんか?
 
たくさん口を挟まれたでしょうし、
たくさん手を出されましたよね
 
ときには、母が全部お膳立てしていて
あとは言われたとおりにやるだけなんていう
状況もあったかもしれません
 
それって全部、母が不安を解消したくて、
安心できる方法をあなたに押し付けていた
ということなんです
 

本当だったら、
問題があったとしても母はあなたを信じて見守り、
あなたなりの方法で解決できている姿を
見る必要がありました
 
だってそうしないと、
「娘や息子は力のない子」
「私がいなければ何もできない子」
って決めつけるばかりです
 
母は自分が生み出した不安が原因で、
あなたが自分で考えて決められることを信じられず、
また安心したくてあなたに口や手を出していたんです
 

2.依存母は自分が傷ついていることをアピールする

依存母というのは、
自分の感情と相手の感情の境目がわかりません
 
なんなら、自分の感情は
相手が感じさせているものだと思いこんでいます。
 
それってどういうことかというと、
母が自分で勝手に不安になっているのに、
その不安はあなたから与えられていると
感じているということなんです
 

だから、よくこういうことを言いますよ

  • 親を不安にさせているおまえが悪いんだ
  • おまえが親を怒らせたんだ
  • あなたには傷つけられた
  • あなたには裏切られた
  • あなたにはがっかりだ
  • なんで親の気持ちをわかってくれないの
  • なんであなたは親を不安にばかりさせるの
  • 苦労して育てたのに
  • おまえには金がかかった
  • こんな老いた親にそんな事を言ってひどい
  • おまえのせいで具合が悪くなる
  • おまえが心配をかけるから病気が悪化した
  • 死んでやる!/私が死んだらおまえのせいだからな!

感情とは、その時に感じる心の浮き沈みを
喜怒哀楽であらわしたものなんです
 
感情って、自分が感じているもので、
相手が感じさせるものではありません
 

しかし依存母は自分が感じている悲しみや怒りを
相手が感じさせていると錯覚します
 
あなたを見て不安に感じているのは母親なのに、
不安に感じさせるあなたが悪いと思いこむんです
 

そして自分の感情を押し付けて、
あなたを変えることで安心を得ようとするのが
感情の押し付けをする依存母なんです
 

3.依存母は安心したくて関わりを求める

依存母は常に不安を感じているというのは
すでにお伝えしたとおりです
 
そしてとくに強いのが
『孤独感』なんです
 
周りの自分の気持ちをわかってくれそうな人がいないと
途端に不安になります
 
もう不安というよりも
恐怖ですね
 
だから、その恐怖を感じたくなくて
あなたに一生懸命に関わろうとするし、
あなたにも関わりを求めます
 

そんなとき、こいういうことをよくしますよ

  • 物を送りつけてくる
  • お金を渡そうとしてくる
  • 都合を考えずに電話をかけてくる
  • 都合を考えずに訪問してくる
  • 職場に押しかける
  • どこにでもついて来ようとする
  • 他人の愚痴や悪口を聞かせる
  • どうでもいい話を聞かせる
  • 何でも知りたがって質問攻めにする

依存母は目に見えるようなつながりしか
信じることができません
 
だから、あなたを目の届く範囲に
置いておきたがります
 
すべてを知りたくて
質問攻めにすることを繰り返しますが
結局気が休まることはありません
 

だから、あなたも行動の制限を
受けてきたかもしれませんし、
 
いつでも安心したくて
根掘り葉掘りと聞かれ続けたでしょう
 

4.依存母は怒ったり泣いたりを繰り返す

依存母は、
生きる力が圧倒的に不足しています
 
いつでも誰かを頼ろうとします
 
自分でなにかしようという発想が
乏しいからです
 

自分で考えて決めるということが苦手なので
他人に決めてもらいたがります
 
失敗すると誰かのせいにして、
言い訳が多いです
 

そんな依存母は、
自分の心をコントロールすることが
とても苦手です
 
感情が暴走しがちです
 
自分で気持ちを立て直すということが
できないんです
 

そんなとき、よくこんなことをしますよ

  • 常にイライラしている
  • 泣いて傷ついていることをアピールしている
  • 寝込んでつらい様子を見せつける
  • 何気ない一言に過剰に反応して怒る
  • 言っていない言葉で言われたように被害を訴える

母にこういう態度を取られると厄介ですよね
 
怒られれば恐怖だし、
泣かれれば罪悪感も感じるし、
 
そうやって、あなたも母の態度に
ビクビクしながら生きてきたと思うんですよ
 

でもね、そうやって母の顔色を伺いながら
すごしてきたことがアノ母をつくったとも言えるんです
 
結局、依存母というのは、
自分がどんな態度をとれば
相手に依存できるかを無意識のうちに知っているんです
 

そんな母に対して、
我慢して何も言わないとか、
怖くて行動できないと思って合わせていると、
 
「私は怒られれば考えを変えますよ」とか、
「私は泣かれればすぐに謝りますよ」って
教えてあげているようなものです
 

でも、今までそれを経験してきたから
今の母があるわけで、
 
そういう母になったのは、
あなたが力を貸していたということでもあるんです
 

時間の経過とともに依存はますます強くなる

あなたが依存母との関係を
根本的に変えていきたいと考えるのであれば、
 
まず、しなければならないのは、
母の依存を受け入れない自分になることです
 

あなたが母親の顔色をうかがって合わせていると、
母は自分の力で生きることが
どんどんできなくなっていくんです
 
そのうち母ももっと歳を取ります
 
そうすると、体力も衰えて
本当にできないことが多くなって、
あなたも離れにくくなると思うんですよ
 

ですから、あなたが
依存を受け入れない自分に変化することは、
 
「いつか、将来は」ではなく、
「今すぐ」にしなければならないことかもしれません
 

「親が80歳半ばで、自分も60歳を過ぎ、
離れたくても母の介護をやめて家を出るのは
とても悪いことをしているみたいで気が引けます」
っておっしゃる方も実際に多いんです
 
もしそうなってしまったら、
選択できる解決方法も本当に少なくなります
 

だから、できるだけ早いうちに、
自分と母との間にある『依存』という問題に目を向け、
解決の道を模索することが大事なんです
 

母のためにも自分のためにも依存の受け入れをやめる

そして、こういうふうに考えてみてください
 
「私が母の依存を受け入れないことは、
母のためにもなるんだ」って
 

依存母というのは、
常にだれかに頼っているので
生きる力が養われていきません
 
だから、自分で頑張るという発想が持てずに
また誰かに頼ろうとします
 
これの悪循環なんです
 

大切なことは、
この悪循環を断ち切って
母に自立してもらうことです
 
いつでも母があなたに依存して、
不安だからと言って、
怒ったり泣いたりを繰り返していることは、
ものすごく不自由な生き方をしているということです
 
簡単なはなし、
あなたがその不自由な現象を作り出しているとも言えるし、
あなたが依存の受け入れをやめれば、
母もその不自由から解放されるということです
 

もちろん、あなたが母親の依存を受け入れなくなったら、一瞬は落ち込むと思います
 
でもそれは、母が自由な人生を生きるための過渡期に起こる現象です
 
「以前は依存していたけど、
依存をやめて自立できるようになったよ」
という人たちの多くが経験した過渡期の現象です
 

ですから、自信を持って依存母から
安全な距離をとってください
 
そうすることは、
あなたのためにも母のためにもなることです

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