COLUMN
過干渉で困る 過干渉で困る
過干渉な親との関係を変えるたった1つの考え方
親子関係カウンセラーの
川島崇照です。
今日もこのコラムに訪問していただきありがとうございます。
ご相談者の方から
よく寄せられるお悩みがあります。
それは、、、
親からよく電話がかかってくるし、
メールも大量に送られてくる。
どんなにやめてほしいと伝えてもやめてくれない。
送られてくるメールを無視していると、
「あなたのことが心配だから」と言って、
職場にも電話をかけられてしまう。
電話に出て断れば住居に押しかけられる。
なんとか、やめさせられないか?
、、、というもの。
あなたも経験ありますか?
今日はね、過干渉な親が抱える心の問題と
あなたがそんな親から傷つけられないためには、
何をどうしていけば解決に進んでくのかを解説しますね。
そんなことで?
と思うかもしれないけど、
コレとっても重要ですからね。
過干渉な親は子どもを信じて見守る力が欠落した人
「あなたのことが心配だから」という親の言葉。
過干渉な親がよく使う言葉ですね。
心配ってのは、いわゆる
『不安』という心理状態なんです。
そして、不安はその不安を感じている人が
感じたくて生み出した感情なんです。
ちょっと、ややこしいですね。
簡単に言うと、
あなたの親は不安を感じたかったということ。
例えば、
「私の子どもはひとりで生きていけないし、
私が必要なはずだ」とか、
「私はこんなにも苦労してあの子を育ててきたんだから、
きっと私の気持ちをわかってくれるはずだ」とか、
「このままではあの子の人生はだめになってしまう
私があの子を救ってあげなければならない」とか、
いろんな不安がありますね。
「心配」という言葉をよく使う親は、
子どもであるあなたの力を信じていません。
あなたが自分の問題を自分の力で解決していけることを信じていません。
だから、親の心のなかで不安を生み出して、
あなたに関わる理由を作り出しているんです。
そして、あなたの気持ちを考えずに、
親が不安を感じるような
あなたの行動を否定したり、
安心したくて、親が良いと思っているやり方を
あなたに押し付けたりします。
そうなんです。
過干渉な親とは、子どもを信じて見守る力が欠落した人なんです。
過干渉な親の2つのタイプ
過干渉な親は、
大きく2つのタイプに分けられます。
1つ目は、被害者意識不安タイプ
2つ目は、依存不安タイプ
被害者意識不安タイプ
このタイプの親は、強い劣等感を持っています。
親が過去にあきらめたことを
あなたにさせて劣等感を感じないようにしているとか、
親が自分に自信を持てなくて
あなたの価値を高めて優越感を感じようとしているとか、
あなたの価値が上がるか下がるかによって
親の価値も上がるか下がると妄想しているタイプです。
こういう親は、いつでもあなたの価値が下がらないかと
不安を感じる傾向が強く、
特に恋愛とか結婚、進学や就職のときに
トラブルを起こします。
あなたが世間体の良い生き方をすると
親の価値が上がったように感じて嬉しがるのですが、
でも、本心では、自分の価値が下がらなかったことを
安心しているに過ぎず、
また何かの理由ですぐに不安になります。
「この子は力がないから、間違った道を選んでしまうに違いない。
そしたら、親の私の価値が下がってしまうに違いない。」
こんなふうに、いつでも不安を生み出す心の構造になっています。
依存不安タイプ
このタイプの親の問題は、文字通り強い依存心です。
そして、もしかすると、あなたは親の依存先かもしれません。
こういう親は、
自分の力で生きるという発想がなく、
常に誰かに頼ろうとします。
特に母親に多く、被害者になるのが娘です
母親は自分の力では生きられないと決めているので、
不安なことがあるとすぐに娘に依存しようとします。
誰かから嫌な思いをさせられたと思えば、
あなたに愚痴や悪口として延々と聞かせるかもしれません。
それに、嫌な思いをさせてくる相手との関係性は変えようとしなかったりします。
よくあるのが、母親と父親の関係が悪いか、冷めている時です。
あなたは、父親の愚痴を
母親から延々と聞かされていませんか?
たまにならいいかもしれませんが、
これを四六時中されていますよね、きっと。
自分の心の悩みをあなたに吐き出して
スッキリしようとするのですからこれも依存ですね。
そこで、あなたが勇気を出して、
母親に愚痴を聞かせないでくれと頼んだとします。
そうすると、依存タイプの母親は、
依存先を失ってしまいそうで怖くなるでしょう。
そして、ヒステリックになって怒るとか、
泣いて裏切られたと被害を訴えるとかね。
いつもあなたが依存させてくれないことに不安を感じて、
「どこに行くの?誰といくの?何しにいくの?いつ帰ってくるの?」
と質問攻めにするのも依存タイプ過干渉親の特徴です。
いつでも、あなたが自分のもとから離れていってしまいそうで不安なんです。
だから、不安を払拭したくて、
あなたの全部を知っておきたいんです。
だから過干渉になります。
親から傷つけられていることをはっきりと伝える重要性
あなたの親は、
あなたを傷つけていたことに
気づいていません。
だから今までやっていたことを
繰り返そうとします。
なぜならば、親は自分がしていることを
正しいはずだと信じているからです。
親がこの思い込みを抱えているから
何が何でも自分の正しさを証明したくて
あなたに関わろうとします。
大切なことは、
親から傷つけられていることを
はっきりと伝えることと、
親の言いなりにならないことです。
言っても無駄だなんてことはありません。
言わなければ、親の思い込みはどんどん激しくなっていきます。
そのうち執着心は対処できないほどの大きさになり、
あなたの力だけではどうにもできないかもしれません。
そうなるまえに、
相手がやめるまで断り続けて、
従わないことが重要です。
しかし、断っても、なし崩し的に従っていれば、
今の苦しみは終わりません。
会いたいと言われても、会いません。
電話に出てくれと言われても、出ません。
メールに返信してくれと言われても、返信しません。
その逆をしているから
全部求めてきます。
「あきらめさせる」という考え方
でもきっと、あなたも何度も断っていたと思うんですよ。
でも、やめてくれなかったじゃないですか。
そして結局、面倒になって
どうせ何を言っても無駄だからと思って
気持ちを伝えないでいたかもしれません。
親を感情的にさせたくなくて
渋々従ってしまったり、
どこかであなたの心が折れていたかもしれません。
これだと親の思う通りになるだけなので
問題は少なくならないし
根本的な解決にはなりませんよね。
根本的にこの辛い親子関係を解消していくためには、
あなたがはっきりと傷ついている気持ちを伝え
今は会いたくないという考えを伝え
きっぱりと断ることが重要なんです。
ただしこの方法が特効薬的に効果をあげて
みるみる事態が改善されるかといえば違います。
親はなんとかしてあなたとの関係を
以前の状態に引き戻したくなるので
相当に反発はあるはずです。
でもそこで折れることなく、
やっぱりはっきりと傷ついている気持ちを伝え、
今は会いたくないという考えを伝え
きっぱりと断り続けることが大切です。
これを何度も繰り返していくことで、
親があなたに感じていた「関わりたい」という執着心は
徐々にあきらめに変わっていくでしょう。
そして、「どうせあの子は私に従ってくれないよね」
と親をあきらめさせることができたら、
あなたに過干渉をしてくることは劇的に少なくなるはずです。
あなたはひとりじゃない
でも、毅然とした態度で断り続けるって
難しさを感じてしまう人もいると思うんです。
それもそのはず、
あなたがそれができるなら、
今こんなにも辛い思いはしてないからです。
あなたが断ったら
親は猛烈に感情的になって怒りますよね。
意見を言おうものなら
否定や批判が止まらないじゃないですか。
そうやって、あなたは
傷つけられてきたんですよ。
その心の傷によって、
今でも恐怖心を感じてしまうから
断るなことに恐れを感じてしまうのだと思うんです。
もし、あなたもそうなってしまうなら
教えてください。
あなたに合わせた方法は必ずあります。
あなたがやりやすい方法でするのが
最後まで心折れずにやり通すためには
大切ですからね。
そうやって、
あの苦しい親との関係を変えられたとき、
あなたの自由な人生が始まるはずです。
今まで味わえなかったほどの
自由が手に入ります。
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