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親が病気で高齢だから離れられない、をどう考える?

親が病気で高齢だから離れられない、をどう考える?

こんにちは、親子関係カウンセラーの川島崇照です。

今日もこのコラムを開封していただきありがとうございます。
 

あなたの親は病気を持っていますか?高齢で介助が必要だったりしますか?そういったことを理由に、親から離れたいのに、我慢して生きている人がいます。

本当は今すぐにでも離れたいのに、でも、離れることに罪悪感を感じるので、いつでもやりたいことを我慢して、親の世話をしています。

あなたはいかがですか?
 

今日はね、親が病気や高齢で、罪悪感を感じて離れられずにつらい思いをしている人に向けて、この先の人生を苦しくないものにするために、どのように考えていけばいいかを解説したくてこのコラムを書いています。
 

病気や高齢って誰の責任なの?

さて、そもそも親が病気を持っていることや高齢であることに対して、どう考えていけばいいのか?

まず知っておかなければならないのは、病気の責任と高齢の責任の持ち主は誰なのかということなんです。そして、ここでお伝えしたいのは、親の病気も高齢であることも、ぜんぶ親の責任だということなんです。
 

親の病気も高齢もあなたがそうさせたわけではありません。すべては、親がそうなるように行動した結果なんですよ。

病気になるのは親の体調管理が行き届いていなかった結果かもしれません。病気になりたくなければ、もっと若い頃から食生活に気をつけておくなど、予防できていたかもしれません。

どんなに頑張っても、人間は歳をとってしまいます。でも、老いたくないのであれば、若い頃から運動を習慣にしておくなどの予防策もできたでしょう。
 

親の身に何が起こったとしても、それは親の責任なんです。

人間はいつか死にます。生きていれば病気にかかることも、老いてしまうことも、しょうがないことです。それは誰かのせいではないけども、誰の責任かと問われれば、それは、病気も高齢もその持ち主の責任なんです。
 

親は自分の責任を果たせなくなっていく

あなたは今まで、親の病気や高齢で世話が必要なことを「かわいそう」と思ってきたかもしれません。

だから、「かわいそう」な親から離れることに罪悪感を感じていたのかもしれません。
 

でも、そうやって、かわいそうな親をいつまでも世話していると、あなたは自分の人生を生きられなくなるし、親も自分の人生を生きられなくなっていきます。

ここで言う、自分の人生とは、『自分の力で生きていく責任を果たしている状態』のことです。
 

親は、自分で考えて決めて実行し、うまくいったら「これでいいんだ!」と自信をつけ、うまくいかなかったら「どこが悪かったんだろ?」と考えて、改善していくことができます。

そうやって、親自身に合った、幸せだと感じられる生き方にしていくことができます。
 

でも、あなたが世話ばかりをしていたら、親も自分で考えて決めて実行しなくて済むから、なにが幸せな状態なのかがわかりません。

幸せな状態がわからないと、自分にとって何が良いことで、何が悪いことなのかもわからなくなります。目標がわからないので、どう行動していけばいいのかもわかりません。

そして、だんだんと自分の責任で生きることができなくなっていって、あなた無しでは生きられなくなっていくんです。
 

あなた無しでは生きられなくなった親は、とにかくあなたが離れていこうとすることを恐れるでしょう。そして、なんとしてでも、あなたにそばにい続けてもらいたいと思います。

さらに、あなたが離れていかないように、病気持ちの親はもっと病気をアピールするようになります。高齢の親は、いつでも「あそこが痛い」「老い先短い」と言って、あなたに聞かせるようになります。

そういう親は、もうあなた無しでは生きられないと決めているのかもしれません。そして、あなたもそんな親から離れられないと決めているのかもしれません。
 

心が健康的な親は自分責任を果たそうとする

健康的な親は病気になっても誰のせいにもしません。なぜなら、それは自分の責任だと知っているからです。それに、あなたに頼ろうとしませんよ。それだって、ぜんぶ自分の責任だって知っているからです。
 

病気なったら病院に行きます。タクシーでもバスでも使ってちゃんと通って治そうとします。もし、介助が必要となってしまったら、あなたにではなく外部のサービスを利用することだってできるはずです。

病気や高齢であることを理由にあなたに何かさせようなんてしませんね。
 

多くのご相談者さまも親の世話をしたくないと考えていました。

そして実際に私も「しなくていいですよ」とアドバイスしますし、ご本人もそうやって、長年にわたって自己犠牲をしてきたことから解放されています。

そして、実際に誰にも頼れない親というのは、外部のサービスなどを利用していますね。病気持ちで世話されることが必要だったら完全介護、診療付きの老人ホームに入ることもできます。
 

責任をもとの持ち主に返す

そもそも親自身の世話は親の責任であるはずです。もしその責任を親があなたに押し付けていたのであれば、それは越権行為になります。

逆に親が押し付けるようなことはしていないけど、あなたが罪悪感から世話をしていたのであれば、それは親の責任を奪っているということになります。

どちらにせよ、親もあなたも不幸です。
 

もし、親があなたに責任を押し付けていたり、もし、あなたが親の責任を奪っているなら、その責任は親に返却するのがとても自然な形です。

そのうえで、あなたが親から離れて自由に働き、好きなところに住み、気のあった人たちと暮らしたうえで、余力で親の世話をすることは何も悪いことではありません。

世話をしたければ世話をすればいいのです。
 

しかしあなたは親の世話を好きでやっているのでしょうか?

もし好きなのではなく、罪悪感からそうしているのであれば、あなた自らが親の操り人形のようになっていることになりますね。

それをこの先も続けていると、気づいた頃には一生を捧げてしまっていたという悲惨な結果を招きます。
 

親も自分の責任で生き、あなたも自分の責任で生きることが自然です。

それができたら、親から支配や干渉されることなく、自分の人生を生きることができるようになります。親から離れて、外に出て自分の世界を広げることもできます。

あなただって自分の幸せのために生きられるようになります。夢や希望を現実にするために、自分の時間や精神力を自分のために使うこともできるようになります。
 

あなたが自分のものではない、誰かの責任を果たしているなら、それはとても不自然なことです。

あなたの責任でないのであれば、その責任はもとの持ち主に返しましょう。
 

あなたはいつからでも人生を変えることができます。あなたがそうすると決めたその日から自由になることができます。

ぜんぶ、あなた次第です。

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