TOP > コラム > 親が否定する > 毒親とはどんな人?[影響編] 毒親かどうかを4つの基準でチェックする

コラム 親が否定する

毒親とはどんな人?[影響編] 毒親かどうかを4つの基準でチェックする

[毒親とはどんな人?]親が抱える4つの問題を知って判断する

毒親とはどんな人?[特徴編]はこちらから

https://xn--u9j8ax16urqe5p6alpxfwb.jp/wp/archives/6440
 

毒親から受ける影響を解説

突然ですが、
あなたがはじめて「毒親」という言葉を
聞いたときに、結構きつく感じたり
しなかったでしょうか?
 
これまで親子関係に苦しんできた人でも、
親のことを「毒」なんて呼んで
本当にいいのかと思って
迷ってしまった人も多いと思うのです。
 
「毒親」という言葉、
ここ数十年でいろんなところで
聞かれるようになりました。
 
でもそのぶん、
自分の親が毒親なのではないかと思う反面、
毒親だと思ってはいけないような
罪悪感を感じている人も多いはず。
 
今日はね、
毒親というのは
いったいどういう人たちなのか
ということを改めて解説していきたい
と思っています。
 
まだ自分の親が
毒親なのかどうかを判断できていなくて
困っている人は、
このコラムを是非読んでみてください。
 

毒親とは、どんな人たちなのか?

あなたは毒親がどんな人だと思いますか。
 
虐待をするような危険な親なのかな?
と思う人は多いのではないでしょうか。
 
たしかにそのとらえ方でも間違ってはいません。
 
正確に言えば、
毒親とは「子どもに毒を残す親」です。
 
親が子どもに
何をしているかということではなくて、
子どもにとってどうなっているのか
という視点の言葉なんです。
 
でも、多くの方たちが
「毒のある親」だと
とらえていたのではないでしょうか。
 
しかし、そのとらえ方をしていて
苦しく感じている人たちがたくさんいます。
 
一緒にいるとつらいこともあるけど、
親のことを好きだと感じられている部分もあるし、
生んでもらったこと、お金をかけてもらったことなど、
感謝できていることもあるのに、
「毒親だなんて思いたくない!」
って思うと苦しくなりますよね。
 
親の全部を嫌いにもなれないし
好きにもなれないという葛藤状態で
苦しんでいる人たちがたくさんいます。
 

親が子どもに残す毒とはなにか?

親が子どもに残す毒とは
いったい何のことでしょうか?
 
その答えは「影響」です。
 
代表的なもので言えば、
自分に自信が持てないとか、
強い劣等感でいつでも他人と自分を比べて
自己批判ばかりしてしまうとか。
 
私がカウンセリングをしているなかで
クライアントの方たちにお伝えしている
影響の種類は300項目程度です。
 
細分化すればもっと増えるかもしれません。
 
むしろ、良い親だと
思っていることも多いくらいです。
 

どんなに影響を残されたとしても、
私たちは本能的に親に愛されたいと思ってしまいます。
 
だって、愛されなければ
生き抜いていけなかったからです。
 
親に見放されては生きていけません。
 
だから、一生懸命に好かれよう、
嫌われないようにしようと考えて、
親に愛されようとしてしまいます。
 
簡単には親のことを嫌いにならないように
できてしまっています。
 

そんなとき、
親が心に問題を抱えていたりすると、
子どもの心に傷がついてしまいます。
 
親本人も子どもを
傷つけていることに
気づいていませんし、

影響を残しているとは
夢にも思わないでしょう。
 
たとえば、
親が社会的ステータスを気にする人であり、
人生において学歴が一番大事
だと考える人だったら、
あなたに良い成績を取るように言うでしょう。
 
でも、そういう親は劣等感が強くて、
恥をかきたくないと強く思っていたり、
社会から価値の高い人だと
思われたいという欲求を
持っていたりする人たちです。
 
だから、
子どもが良い成績を取れれば褒めるけど、
取れなければ否定をするとか、
逆に何の関心も持ってもらえない
ということがよく起こります。
 
子どもは愛されたいから
必死に勉強をがんばりますが、
努力が実ることもあれば
実らないこともあるはずです。
 
成績の良し悪しばかりを気にされて、
努力を認めてもらえずに、
親から愛情を感じられなくて、
心を傷ついてしまいます。
 
他人から見たら、
教育熱心な親に見えるのかもしれません。
 
塾にも通わせてくれて、
学費も出してくれて、
「何が不満なんだ!」なんて
否定されるかもしれないけど、

そんな親のもとで育ってきた子どもたちは、
適切に愛情を注いでもらった経験が乏しくて、
自分に自信が持てず、
誰かと自分を比べては
自己批判ばかりをしているという
影響が残ってしまいます。
 
その影響こそが
親から残された「毒」であり、
そんな毒を残した親のことを
「毒親」と呼びます。

 

毒親が抱える心の問題4つ

子どもに毒を残す親は、
大きく分けて4つの心の問題を持っています。
 
この4つのタイプのなかに
あなたの親が入っているなら、
あなたの親は毒親である可能性があり、
あなたの心には影響という毒が
残っている可能性があります。
 

1.失うことを恐れる親

失うことを恐れる親は、
心にぽっかりと穴が空いている
ような人たちで、
自分の人生を楽しむということが
できません。
 
だから、子どもに依存します。
 
理想の子どもを育てることが
自分の役割だなんて思って、
過保護や過干渉、
溺愛を繰り返します。
 
他人から見たら、
子どものことを気にかけてくれて
何でもしてくれる
優しい親に見えるかも
しれませんが、真実は違います。
 
子どものことを
何にも信じていなくて、
いつか自分のそばから
いなくなるのではないかと疑って、
常に監視がやめられない人たちです。
 
どこに行くのか、
何をしに行くのか、
誰と行くのか、
いつ帰ってくるのかと、

信じていないから
根掘り葉掘りと聞きたがります。
 
まるで子どもの人生が
自分の人生であるかのように
思って依存する親です。
 
この親のもとで育った人たちは、
考えて決めさせてもらった
経験が乏しくなります。
 
ずっと親の指図で生きてきて、
自分で選べなかったことが多いので、
自立することに不安を感じて
しまう人も多いでしょう。
 
自分に力があるという
感覚を持てなくなって、
自己主張できないとか、
いつでも他人の言いなりになっている
という影響が残ります。

 
親から自立心を育んでもらえず、
いつでも不安の心理状態で
生きてきた人は多いです。
 

2.孤独になること・孤立することを恐れる親

孤独になること・孤立することを
恐れる親も子どもに依存しようとします。
 
でも、失うことを恐れる親と
ちょっと違うのは、
依存先は誰でも良かったりするところです。
 
このタイプの親たちは、
自分一人では寂しいから
誰かにそばにいてもらいたいと考えます。
 
自分に難しいことは
できないと決めていて、
いつでも誰かに頼ろうとする人です。
 
近くにいる家族が
依存のターゲットになることが多く、
「子どもは親の世話をするものだ」
と言っては依存を正当化
しようとするケースは多いですね。
 
自分になにか問題が起これば
依存先のせいに良くします。
 
あの人が優しくしてくれないから
私は寂しいんだと考えます。
 
思い通りにならないと
大切にされていないようで
腹が立ちます。
 
受け入れてもらえるものだと
思いこんであなたに強い期待を
押し付けるし、

受け入れてもらえないと
被害者意識を感じて
悲劇のヒロインを演じるような親です。
 
この親のもとで育った子どもたちは
自立させてもらえないことが多いでしょう。
 
進学や就職、結婚など、
親元を離れることを許してもらえず、
まるで親の人生を生きているような
状態になっている人は多いはずです。
 
そうすると、
罪悪感が強くて
自己犠牲ばかりしてしまう
という影響が残ります。

 
長い間、罪悪感で
依存的な親を支えてきた人たちも多く、
大人になっても自分のことよりも
他人をお世話ばかりしてしまいます。
 
親を差し置いて
幸せになってはいけないと
考えている人は多いものです。
 

3.社会から価値が低い人だと思われることを恐れる親

社会から価値が低い人だと
思われることを恐れる親というのは、
劣等感が強い人たちです。
 
劣等感にも大きく分けると2つあります。
 
他人と自分を比べては
「自分の価値は低い」
と考えて自己批判するタイプ。
 
もう一つは、
他人と自分を比べては
自分よりもうまくできている人に対して
妬(ねた)みを感じて
「あいつばっかりズルい!」
と考えて他社批判をするタイプ。
 
前者のタイプの親は、
恥をかくことを非常に恐れます。
 
だから、親がよく知らないことを
あなたがしようとすることを許しません。
 
あなたにそれをされたら、
親は自分の社会的評価が
下がるのではないかと考えて、
不安を感じて否定します。
 

後者のタイプの親は、
プライドが高くて他人をよく見下します。
 
自慢話と苦労話が多くて、
自分の価値がどんなに高いのかを
ひけらかします。
 
自分よりも弱いものをバカにして、
自分が上であることを威張っています。
 
そんな親に育てられれば
子どもも劣等感が強くなる
という影響が残ります。

 
親を満足させてくれるような
社会的に価値の高い子どもが優遇され、
そうでない子どもは冷遇されます。
 
子どもは優遇されても
冷遇されても劣等感が強くなります。
 
親が満足するような
高い価値を手に入れていなければ認められないので、

ありのままの自分を認めてもらえず、
「こんな自分ではダメだ」と考えて
しまうことが多くなって、
他人と自分を比べることがやめられなくなって、
ますます自分に自信が持てなくなります。
 

4.自由を奪われることを恐れる親

自由を奪われることを恐れる親は、
精神的に未成熟な人たちです。
 
親になる覚悟を持てないまま
あなたを生んでしまったのかもしれません。
 
精神年齢はだいたい10歳以下で、
心が大人になっていないので
自分勝手でわがままな言動が目立ちます。
 
たとえば、
働かない、
家にお金を入れない、
子どもに食事を与えない
なんてことはわかりやすい例です。
 
その他にも、
子どもに無関心、
家計よりも趣味を優先する、
子どもにお金を無心する、
他人の都合を考えない、
心が傷つくようなことを平気で言う、
なんてことも多いですね。
 
こういう親は親としての機能を
果たしません。
 
だから、この親の元で育った子どもは
愛されるという感覚が乏しく、
自分の存在意義が感じられなくなっていたり、
恋愛すること結婚することに
意味を見いだせなくなっていたり
という影響が残ります。

 
自分に愛される価値があるとは思えないとか、
人を愛することの意味がわからない
といった影響で苦しんでいる人たちは多いです。
 

あなたには自分が選んだ人生を生きる権利がある

さあ、あなたの親はこのコラムで解説した4つの問題のどれを持っていたでしょうか?
 
親の言葉や態度で傷ついていたあなたにはどんな影響が残されていたでしょうか?
 
4つの問題のどれかを抱えている毒親は、
相手の立場に立って考えるとか、
相手がどう思うかを考えて発言する
ということができません。
 
とにかく、自分が感じている恐れに
心が支配されていて、
その恐れを安心に変えること
ばかりで精一杯。
 
だから心に余裕が持てないのです。
 

大切なことは、
自分の親が抱えている心の問題に気づき、
もう二度と傷つけられないと決めること。

 
そして、
これ以上影響を悪化させないし
影響を手放すための新しい一歩を
踏み出すと決めること。
 
どんなふうに生きるかはすべてあなたが決めていいこと。
それは、あなたが生まれ持った権利です。
 
あなたはもう、
親の依存や支配を
受け入れなくてもいいんです。
 

心が健康的な親というのは、
子どもの心に傷をつけたくないし、
影響を残したくもありません。
 
そもそも、子どもの人生は
子ども自身が決めていけばいいと思っているし、
親に子どもの生き方を指図する権限なんて
ないと考えています。
 
もし、あなたの親が
健康的な心の持ち主だったとしたら、
あなたの人生はもっと楽に
嬉しく楽しく生きられていたはず。
 
今度は、あなた自身で
そんな生き方を選ぶと決めてもいいはずです。
 

自分の親が毒親なのかどうか、
自分にどんな影響がありそうなのか、

もっと詳しく知りたいと思う方は
このコラム記事のすぐ下に
『毒親度診断チェック』へのリンクを
貼っておくので是非試してみてくださいね↓↓
https://xn--u9j8ax16urqe5p6alpxfwb.jp/wp/menu/diagnosis
 

おとなの親子関係相談所

お問い合わせ

48時間以内に、返答させていただきます。