COLUMN
コラム
親から離れたいをかなえる「心の境界線」
「心の境界線」
ちゃんと引けていますか?
「心の境界線」とは、
個人と個人の間に引かれている
プライバシーラインのことです。
健全な親子関係を
築けている家庭だったら
心の境界線はもうすでに引かれているはずです。
そして本当は、
あなたの親子関係にも
引かれているはずでした。
しかし、
不健全な心理状態の親がいる家庭では
この心の境界線が機能していません。
境界線が機能しない家庭では
子どもの気持ちを尊重してもらえないし、
親から考えを押しつけられたりします。
もしかしたら、
親も境界線が引かれれていない
家庭で育ってきたのかもしれません。
だから、境界線の引き方がわからないまま
親になってしまったのかもしれません。
自分の気持ち言えてる?
親が過干渉に関わってきたとき、
あなたははっきりと「STOP」「NO」と
言えているでしょうか?
逆に、本当は嫌なのに
親の過干渉を我慢して
受け入れてはいないでしょうか?
境界線が引かれていない
親子関係の中で成長すると
子どもは恐怖心や罪悪感が
強くなっていくものです。
親のことが怖くて
はっきりと自分の気持ちが
言えなくなってしまいます。
恐怖心が強くなっているとき、
子どもが心のなかで
思っていることはこんなことです。
- 私が本当の気持ちを言えば、親からどう思われるかわからない、、、
- 怒った親から何を言われるかわからない、、、
- 親からまたひどい言葉で否定されるに違いない、、、
あなたもこんなことを思っていますか?
親に恐怖を感じて
自分の本当の気持ちを
言葉にできていないのであれば
あなたは境界線が引かれていない
親子関係の中で育ってきて
恐怖心によって
心を支配されている
状態になっているのかもしれません。
境界線が引けているときに手に入ること
心の境界線は、
親と自分の間にあるお互いが
侵入しないように守るプライバシーラインです。
心の境界線が引かれていると
親が侵入しようとしてきた時に
いち早く察知できるようになります。
心に問題を抱える人というのは
親以外にもたくさんいます。
- 他人の悪口を言う人
- 他人の考え方を否定する人
- 他人に自分の考えを押しつける人
境界線が引けていると
自分も不用意に心に問題を抱えている人に
近づいて心を傷つけられることも少なくなるでしょう。
誰が問題を抱えている人なのかと
見極めやすくなるので
傷つけられる前に自分を
守れるようになるからです。
心の境界線がしっかり引かれていれば、あなたは親の言動に翻弄されることは少なくなります。
親と自分を分けて考えることができるので、親から離れる時に感じられる恐怖心も乗り越えやすくなります。
心に問題を抱えている人かどうかを見極めやすくなるので、心が傷つけられる前に距離を取ることもできます。
心の境界線を引いていこう
これからお伝えすることは、
心の境界線を引くときの
最初のステップについてです。
これができていないと
親から傷つけられていることに
気づけません。
傷つけられていることに
気づけたとしても、
心の中が整理できなくて
自分の気持ちに
自信が持てません。
まずはここで学ぶことをもとに、
自由な人生に向けて
第一歩を踏み出すための
準備をしてみてください。
「つらい」「苦しい」と感じている自分を受け入れる
「つらい」「苦しい」という感情は、
心を傷つけられているときに感じる感覚です。
これを感じるとき、
あなたは親から
人格、価値観や考え方を
否定されているときかもしれません。
そして、
あなたは恐怖心や罪悪感で
心の中がいっぱいになって
いるのかもしれません。
- 「お前はダメな奴だ」
- 「なんでそんなこともできないんだ」
- 「そんなこともできないのはお前だけだ」
親からこんなふうに
言われてきたのであれば、
あなたはたくさん
苦しさやツラさを
感じてきたはずです。
それによって、
親のことが怖くて
我慢して従い続けて
きたかもしれません。
あなたが感じている親への恐怖心は、
親があなたをコントロールするために
幼少の頃から植え付けてきた
のかもしれません。
あなたをコントロールするために
作り出された心傷つける言葉は、
あなたの個性や自立心など、
あなたらしさをもつぶしてきたかもしれません。
「つらい」「苦しい」と感じたら、
自分の心が傷つけられている
のではないかと疑いましょう。
そして親の言葉に疑問を持ちましょう。
親の言っている言葉は
真実でないことも含まれているはずです。
「悲しい」と感じている自分を受け入れる
あなたは親に何かを期待しているかもしれません。
あなたが「悲しい」と感じているときは、
親があなたの期待をかなえてくれず、
落胆を感じているときなのかもしれません。
これまで親に期待をかけ、
うまくいったことがあるでしょうか?
- 愛してもらえなくて悲しい
- 理解してもらえなくて悲しい
- 認めてもらえなくて悲しい
愛してもらうこと、
理解してもらうこと、
認めてもらうこと、
すべて子どもであれば
当然にかなえられるはずだったことです。
しかし、親があなたの期待に
何一つ応えてくれていなかったのであれば、
何かがおかしいと考えましょう。
とても残念なことですが、
健全な親ならばあって当然のことが、
あなたの親は無かったのかもしれません。
あなたが親に期待してしまうことは
間違ったことではありません。
しかし、
期待する相手が間違っていたとしたら、
あなたの「悲しい」という感情は
いつまでも無くなりません。
もし、あなたが親に近づいて
悲しい気持ちばかりを感じているなら、
親はあなたの期待を
かなえてくれない人である
可能性が高いです。
そういった状態も
親が子どもの心を傷つけているときに
よくあることです。
「腹が立つ」と感じている自分を受け入れる
「傷つくことを言われて腹が立つ」
というのはよく感じるのでしょうが、
その感覚は、
相手の言葉や態度によって心が傷ついた後に
感じる感情です。
怒りは二次的な感情だと言われています。
一時的な感情が
悲しみやさみしさ、恐怖心であり、
二次的な感情が怒りです。
この「怒り」も
自分自身が傷つけられていることを
気づくための重要な感情です。
腹が立っているときは、
心が傷だらけになっていて
すでに心がコントロールしづらく
なっているときが多いです。
でも、親が支配的で攻撃的な人である場合、
親に感じた「腹が立つ」という感情に
自らフタをしてしまう方は少なくありません。
なぜこういったことをしてしまうのかというと、
腹を立てて戦っても
つらい状況は何も変わらないと考えるし、
そんなことをしたら
ますます傷つけられてしまうと思って
さらに怖くなってしまうからです。
- 腹は立つけど、どうせ何を言っても無駄でしょ
- 腹は立つけど、喧嘩したらになったらあとが面倒だ
逆に怒りを感じて
親と戦っている人もたくさんいます。
- 親が間違っていることをわからせたい
- 私が正しいことをわからせたい
しかし、
戦っても得られることは
何もありません。
勝っても負けても
心が傷つくばかりで
損失は大きくなって
いくばかりです。
感情にフタをしていると自由に生きられない
感情にフタをすれば、
親の侵入を察知することは難しくなります。
境界線が引けないので
親の言葉を信じてしまい、
言うままに従って
奴隷のような人生を生きている人は
少なくありません。
これではいつまでも親から自由にはなれません。
苦しくツラく感じること、
悲しくなること、
腹が立つこと、
あなたの心が
こんなことを感じているときは
親から心の境界線を乗り越えられているか、
もしくはあなたが親に期待しすぎているか、
どちらにしても、
親と離れられなくなっているときです。
親の問題に気づく
もしかしたら
親は自分のことで精一杯で
あなたのことを尊重できなかった
のかもしれません。
親はまだ子どもだったときに
そのまた親から尊重さなかったことで、
どんな人とでも対等な関係を作っていくという
感覚が育たなかったのかもしれません。
だから、
子どものあなたを一人の人間として尊重できず
健康的な関わり方が
わからないのかもしれません。
ただし、どのような理由だったとしても
親はあなたを傷つけてきた
可能性が高いということです。
「心の境界線」とは、
親と自分を分ける線です。
自分と親を分けて考えてみてください。
苦しくツラく感じているときは、
否定や押しつけなどをされていることを
心が教えてくれているときです。
悲しく感じるときは
親が期待をかなえてくれないことを
心が教えてくれているときです。
腹が立っているときは、
心が傷だらけになっていて
すでに親と関わることに限界が近づいていることを
心が教えてくれているときです。
苦しくツラく感じること、
悲しくなること、
腹が立つこと、
この3つの感情を
見過ごさないようにしましょう。
自分の気持ちをごまかして親に従わないようにしましょう。
自分の気持ちを押し殺して
親の言っていることを
盲目的に信じないようにしましょう。
親の言うことに惑わされず、
自分の気持ちに従いましょう。
あなたの心に境界線を引いていくためには、
自分感じていることに気づくことです。
心に引かれはじめた境界線を
より強くしていくためには、
「親からの心を傷つける行為は受け入れない」
と決めることです。
「ここから先は侵入させない 」と心に決める
つらい親子関係から離れて
自由に生きていくためには、
自分の心をコントロールしていくことが
とても大切です。
「ここまではいいけど、この先はダメ」
という境界線を決めたら、
「ここから先は侵入させない 」と
心に決めてみてください。
親の顔色をうかがって
本当は嫌なのに我慢して従っていたり、
本当はやりたいことなのに我慢してあきらめていたり、
そんなふうに親に従って
自己犠牲をしていれば、
いつまでも不自由な人生が
続いていきます。
だからこそ、境界線を引いて
親と自分を分けて考えられる
ようになることが大切です。
あなたがツラい親子関係から脱出していくのに
境界線が非常に重要です。
親から関わっていて「ツラい、苦しい、悲しい、腹が立つ」と感じていたら、親の言葉や態度は異常な状態だと考えてもいいんです。
親が侮辱するようなことを言ってきたら、自分の感情を信じて「嫌だ」と伝えてもいいんです。
親と一緒にいて心が傷つく感覚があるのであれば、離れてもいいんです。
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