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親がヒステリックで困る 親がヒステリックで困る

母親との関係がしんどく感じるときの5つのパターン

母親との関係がしんどく感じるときの5つのパターン

こんにちは
 
親子関係カウンセラーの
川島崇照です。
 

いつもこのコラムを
ご購読いただき
感謝いたします。
 

ひとくちに
「母がしんどい」と言っても
人それぞれいろんなパターンがあるものです。
 

  • 母から否定されてばかりで悲しい・・・
  • 母からバカにされるのがツライ・・・
  • ヒステリックに急に怒り出すから怖い・・・

 

いろんなパターンがあるけれど、
どれにも共通しているのが
 

行動を制限されたり
自己主張が許されなかったり
 

自由が感じられずに
不安ばかりが大きくなっていって
 

親と一緒にいると心が緊張して
親の顔色ばかりを気にするようになって、
 

そのうち、
自分がどうしたいかではなくて
親がどう考えるかで決めていたりして
 

気づいたら、
親から言われるままに生きていて
自分の人生を生きているとは
言えないような状態になっている。
 

親から暴力を振るわれてきた
という人たちは
早い段階から親の危険性を
認識できるのですが、
 

そうではない人たちは
親の危険性に気づけるのは
比較的に遅くなりがちです。
 

ご相談いただく方たちの
年齢を見ていると
30歳代〜40歳代が多く、
 

多くの方たちが
「今まで気づかなかったけれど、
インターネットで毒親を調べてみると
まるで自分の親のことが書いてあるようだった」

と言います。
 

今まで育ててもらって、
学校にも行かせてもらって、
 
親を悪く思ってはいけないと
決めつけていたりして、
 
そのせいで、
親との関係が普通ではないということに
気づけなかったという人は多いです。
 

失った時間や
失った人間関係、
失った自分の人生など、
後悔してもしきれません。
 

今日のコラムは、
まだ親が心に問題を抱えているのかどうか
はっきりとしていなくて
どうしたらいいのかわからない
という人のために書いています。
 

苦しい親との関係を
変えるためにはどうしたらいいのか、
 
もうこれ以上
自分の人生を失わないためには
どうしたらいいのか、
 
あなたが新しい生き方を
手に入れられるきっかけに
してもらえたらうれしいです。
 

しんどく感じるときの5つのパターン

1.過剰に干渉される

干渉する親は、
あなたのすべてを知っていないと
気がすみません。
 
なぜなら、
あなたに任せておいたら失敗するとか、
悪いことが起こると心の中で決めつけているからです。
 
だから、
質問攻めにして
無理矢理に聞き出そうとしたり、
 
どんな友人と関わっているのか、
どんな人と交際をしているのかなど
すべて把握しようとします。
 
原因は、
親に子どもの力を信じるという
発想がないことです。
 
親自身も子どもだった頃に
信じてもらえた経験がないのかもしれません。
 
もしかしたら、
親があなたに強く執着をしていて、
あなたから見捨てられるとか
裏切られると無意識的に思い込んでいるから、
干渉がやめられないのかもしれません。
 
親から過剰に干渉をされれば、
あなたのプライバシーは守られずに
強いストレスを感じてしまいます。
 

2.批判や非難をくり返される

批判や避難を繰り返すのは
「自分の思い通りにしたい」
という欲求が強い親がよくやることです。
 
そんなふうに考える親は、
とにかく自分の考えが正しい
という思い込みが強くて、
 
他人の考えを尊重しよう
という発想がありません。
 
親の自分が正しいと考えることは、
子どもにとっても正しいはずだ
という考え方で
あなたに押し付けようとします。
 

でも、あなただって
やりたくないことはあるでしょう。
 
親が言っていることがあまりにも
理不尽だったり、
どう考えても間違っていると
感じたときは断ろうとしてきたかもしれません。
 
しかし、絶対に
自分は正しいと決めている親は、
あなたが従わないのを見てまた批判や避難をくり返します。
 
そして、あなたもだんだんと
親の言葉に耐えられなくなってしまい、
いつか心が折れて我慢して
従ってしまうようになったのかもしれません。
 
親はそんなことがあるたびに、
「強く批判や非難をくり返せば、
子どもを従わせることができる!」
という自信を強くしてきたかもしれません。
 
そのうち、些細なことでも
厳しく批判されるようになり、
 
少しでも気に入らなければ
非難してくるようになります。
 
あなたは自尊心を傷つけられ辛い思いをしていたはずです。
 

3.ヒステリックな言葉と態度で罵倒される

ヒステリックとは、
心の余裕がなく、
非合理的で制御できない
激しい情動反応のことを指します。
 
簡単に言えばキレている状態です。
 
些細なことでも過剰に感情を爆発させ、
大げさな反応をします。
 
周囲の注意を引こうとして、
演技的で誇張した振る舞いをすることもあります。
 
心に余裕がないので
理性的な判断ができず、
 
常識的ではない言動に走って
理不尽なことを言い続けますが、
そんなときは親自身も
自分の感情をコントロールできません。
 
親は思い通りにならないことで、
自分自身が被害者であり、
あなたを加害者だと決めつけて
強く否定してみたり、
汚い言葉で罵倒します。
 
そんな母親を見続けてきたあなたは、
いつまた母親の感情が爆発するのかと
気が気ではなかったかもしれません。
 
母親を不機嫌にさせないように
細心の注意を払ってきたかもしれません。
 
しかし、
ヒステリックな母親は
自分の都合で感情を爆発させます。
 
だから、あなたがどんなに
気をつけていても防げなかったはずです。
 

4.過大な期待を押しつけられる

親が自身の人生で
たくさんの我慢をしてきたり、
何らかの理由でやり残していることがあって
強い後悔を感じているときに、
子どもに過大な期待を押しつけているということがあります。
 
それをする理由は、
親は自身の不満や後悔を
子どもの人生を通して解消しようとするためです。
 
ただし、
親が子どもの人生を
利用している意識はありません。
 
ただ一心に子どもが
不幸にならないようにと願って
やっている場合もあるし、
 
とにかくそれが
子どもにとって良い子だと
信じ切っているということもあります。
 
それだけを聞くと
子ども思いな親であるように
見えてしまうかもしれませんが
本当のところは違います。
 
問題点は、
子どもの気持ちを
尊重していないことです。
 
子どもの立場で考えずに、
親の思い込みや決めつけで
物事を判断しているところです。
 
あなたも親が決めた人生設計を
押しつけられてきたかもしれません。
 
そして、
なんとか認めてもらおうとして
頑張ってきたことでしょう。
 
しかし、少しでも
親の期待から外れていれば、
激しく否定されてきたかもしれません。
 
どんなに頑張っても
親から理解されず反発を受けるため、
ますますしんどさは強くなっていきます。
 

5.行動を制限・監視をされる

すでに過剰に干渉をする親について
説明をしましたが、
その干渉が更に強くなると、
行動の制限や監視がはじまります。
 
行動の制限や監視をする
母親というのは
子どもを疑がっています。
 
無意識のうちに
「私は見捨てられるはず」
「私は裏切られるはず」
と考えていて、疑わずにはいられません。
 
そんな親は
厳しい門限を課していたり、
連絡を強要していてり
 
「あの子は良いけど、この子はダメ」と、
どの友人と関わるのかまで
親が決めるようになっているケースもあります。
 
会社や学校が休みでも
家から出させてもらえなかったり、
 
外出する際は
根掘り葉掘りと事細かく聞かれ、
 
外から帰ってくればまた詮索されて、
あなたの心は休まらなかったかもしれません。
 

どんなに細かく説明しても
また疑われて、、、
 
そのうち、外出することも
友人と会うことも、恋愛することも
すべてが面倒に感じるようになって
しまっていたかもしれません。
 
無気力になって
家に引きこもっているという人は
少なくありません。
 

わかってくれるのは、わかろうと努力する親だけ

あなたの親は
先程の5つのパターンのどれに
該当していたでしょうか。
 
たぶん、
1つだけという親はあまりいなくて
複数を持っていたのではないかと思いますが
いかがでしょうか。
 

これは、どの親にも
共通して言えることなんですが
だいたいの親が自己中心的です。
 
さらに、
自分が正しいと
思いこんでいます。
 
子どもの心を傷つけてしまう親というのは
自分本位の考え方をしがちです。
 
子どもの気持ちよりも
自分の都合を優先してしまいます。
 
子どもを他者として尊重する態度に欠けています。
 
共感性が欠如していて、
他者の立場に立って考えるということをしないため、
子どもの気持ちを想像することが難しいのです。
 
自分自身が正しいと決めているので
適切な子育ての知識や方法を学ぼうとはしません。
 
子どもの気持ちに配慮しようという発想が持てません。
 
「自分は価値の高い人間だ」という
自己愛的な性格傾向があり、
他者を思いやる心が足りないために、
子どもの立場に立つことができません。
 
そんなに親を目の前にして
あなたも今までたくさん
頑張ってきたのだと思います。
 
なんとかわかってもらおうと思って
たくさん説明をしてきただろうし、
 
なんとか認めてもらおうとして
努力を重ねてきたのだと思います。
 
そんな日々はとても辛く苦しい
日々だったと思います。
 

ここでわかっておいてもらいたいのは、
わかってくれる親というのは、
「わかろうと努力をする親だけ」
ということなんです。
 
あなたがわかってもらえなかったのは、
説明が足りなかったわけでも
努力が不足していたわけでも
なかったということなんです。
 
そもそも、
心が健康的な親というのは、
「子どもの人生は子どものもの」
と考えようとします。
 
だって、
そのように考えないと
子どもが傷つくからです。
 
親も子どもであったときもあるし、
そのときに親から言われて嫌だった
なんていう経験もいろいろとあるでしょう。
 
それに、あれやこれやと
いろいろと指図されたら嫌だろうなと、
子どもの気持ちを想像しながら関わるし、
 
子どもの心を傷つけたくもないし、
子どもから嫌われたくないし、
子どもから距離を取られたくないので、
子どもの力を信じて任せておこうと考えます。
 
これが心が健康的な状態の親の
心理構造です。
 

あなたが今までの親子関係を振り返り、
親があなたの気持ちを
わかろうと努力をしていなかったり、
 
あなたを信じて任せておこうと
していなかったのであれば、
 
あなたの親は高い確率で
心に問題を抱えている可能性が
あるということになります。
 

わかってくれない親にはどのように関わっていけばいいのか

自分の親が
心に問題を抱えている可能性が
高いということがわかったら、
次はどのようにすればいいのでしょうか。
 
もうすでに、
親に対して信頼感も安心感も
ほとんど感じないという人であれば、
すぐに距離を取るのだっていいでしょう。
 

しかし、
そこまでして良いのだろうかと思って
迷う人のほうがはるかに
多いのだと思います。
 
そんなときは
これから解説する手順で
親があなたの気持ちをわかろうと
努力をしてくれるのかどうかを
確認するという方法があります。
 
もし、努力をしてくれるようだったら
これから新しい関係性を作って
いくこともできるかもしれません。
 
しかし、何をしても
努力をしてくれないということであれば、
そのときは距離を取らなければ
いけないときなのかもしれません。
 

1.落ち着いて対話を試みる

親に寄り添う姿勢で
対話を試みてみましょう。
 
その際は攻撃的な態度に
ならないように気をつけます。
 
自分の気持ちを丁寧に説明し、
親の理解を求めてみてください。
 
もし、親があなたの気持ちを
わかろうと努力してくれなかったり、
 
親が攻撃的な態度を見せるので
冷静に話し合えなかったり、
 
そもそも話し合いを拒絶されたりしたら
次の段階に進んでみます。
 

2.第三者を介して伝える

親がわかろうと
努力をしてくれない場合は、
もう一方の親や祖父母、
 
親との共通の知人などに
仲介してもらうことで
伝わりやすくなることもあります。
 
ただし注意しなければならないのは、
仲介をしてくれた第三者に代弁してもらうとか、
その人から親を説得してもらおうとすることです。
 
あなたの気持ちは
あなたの言葉で伝える必要があります。
 
第三者はあくまでも仲介者として関わらせる人であり、
あなたの代わりに何かをしてもらう人ではありません。
 
もし、あなたの気持ちを
理解してくれる第三者がいなかったり
もう一方の親も親戚も
みんな親の味方をしているということであれば
次の段階に進んでみましょう。
 

3.専門家に相談する・仲介してもらう

この段階まで到達してしまうなら、
あなたの親は子どもの気持ちをわかろうと
努力する可能性は少ないはずです。
 
それでも、
あなたが親にわかってもらいたいと
考えるのであれば、
それが本当にあなたのためになるのかどうかを
考えておかなければならないでしょう。
 
子どもは本能的に親に愛を求めます。
 
だから、心は傷だらけになっているのに
それでもまだ親に理解を求めてしまい
またさらに傷つけられるという
悪循環に陥って抜け出せないという人は
少なくありません。
 
そんなときには、
専門家に相談しなければ
ならないときかもしれません。
 
悪循環から抜け出せないようであれば
何かが間違っているものです。
 
専門家が親と子の話し合いに
第三者的な立場で介入するということは
よくあることです。
 
川島も日頃から
ご相談者さまの話し合いに
関わることがあります。
 
そのほかには、
どのように伝えたら親にわかってもらえるのか、
効果的な伝え方などもアドバイスすることもあります。
 
もし、親が専門家の介入を嫌って
話し合いに応じてくれなかったりするなら
次の段階の進んでみましょう。
 

4.親と距離を置く

この段階までくるなら、
親はあなたの気持ちを
わかろうとすることは
無いのかもしれません。
 
あなたの言葉に耳を傾ける様子がなかったり、
あなたの気持ちを考えることなく
親の都合を押しつけてたりするようであれば、
 
あなたの心を守るには
親と距離を置くという選択肢も
考えなければならないのでしょう。
 
ただし、距離を置くと言っても
絶縁するとか一生会わないという
わけではありません。
 
今が危険だから一時的避難として
距離を置くことということです。
 
もちろん、
親が努力をしてくれるようであれば
また距離感を以前の状態に戻すことだって
できるはずです。
 
親は子どもがそばにいるから
支配をしたくなるし、
依存もしたくなって、
執着が強くなっていきます。
 
親に執着をさせないためにも、
あなたが親から離れて
 
親も自分の人生に集中し、
あなたも自分の人生に集中していくことで
精神的な負担を軽くすることができます。
 

5.自分自身を大切にする

親と距離を取った後に
強い罪悪感が出てくることがあります。

  1. 「親を見捨てたみたいで申し訳ない」
  2. 「自分だけ自由に生きて申し訳ない」
  3. 「私はわがままなのではないか」

どれも、
親にわかってもらえないまま
距離を置いた人たちが
感じていた気持ちです。
 
しかし、
最終的に親の理解が得られなくても、
あなた自身が自分を認め、
大切にしていく姿勢がとても重要です。
 
あなたの人生はあなたのものです。
 
あなたの親が健康的な心理状態の人だったら、
あなたはもっと早くに自分の人生を
自由に生きられていたかもしれません。
 
だけど、今まで
親との関係に恐怖を感じて
我慢して従ってきたり
 
苦しいのに苦しいと言えずに
自由を制限された気たり
 
やりたいことを我慢してあきらめ
やりたくないことを無理してやってきたのであれば、
 
あなたの人生は
親に奪われていたのでしょう。
 
どのように生きていくのかは
あなた自身が決めていいことです。
 
だって、あなたの人生なのですから。
 
あなたには自由に生きる権利があるのですから。
 
子どもが親のもとを巣立つのは
当たり前のことであり、
とても自然なことです。
 

親と距離を取るときに感じる罪悪感を打ち消す考え方

自分の幸せを最優先に考えていいです。
 
親子関係は大切ですが、あなた自身の心の健康が何より大切です。
 

自分を守る選択は正当なものです。
 
親と距離を置くからといって、
永遠に親子関係を断ち切るわけではありません。
 
あくまで一時的な対処法だと考えてみてください。
 

親の問題行動は、
あなたの責任ではありません。
 
親の課題について、
あなたが罪悪感を抱ぐ必要はありません。
 

あなたが親との関係性を変えるということは、
あなたにとって成長をするための決断です。
 

成長し、自立するためには、
時に親から距離を置くことが必要なときもあります。
 

それはあなたが大人になるための通過点です。
 

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