COLUMN
コラム 幸せな人生を生きるために
親の支配から抜け出す支援!苦しみから自由になる方法5つ
こんにちは
親子関係カウンセラーの川島崇照です。
親との距離を取ったはずなのに、
心の中ではまだ母親の言葉が鳴り響く
そんな苦しみを抱えていませんか?
物理的な距離は取れても、
心の支配からは逃れられない。
そう感じてご相談に来られる方が、
今とても増えています
今日のコラムでは、
「母親の干渉から抜け出したい」
「自分の人生を取り戻したい」
と願う方に向けて、
心の自由を手にするための
具体的な方法をお伝えします。
「離れているのに苦しい」─それは”心の支配”が続いているから
すでに実家を出たのに、
LINEの通知が鳴るたびに緊張する。
何を選ぶにも
「母にどう思われるか」と考えてしまう。
そんな日常は、自分ではなく
「母の価値観」で生きている状態です。
でも、あなたが弱いわけでも、
未熟なわけでもありません。
幼い頃から刷り込まれた
“親のルール”が、今も心の中に
残っているからです。
そのルールが残っていると、
いつも母親から見られているような
気がしてしまうし、
自分自身も思ったように
行動できなくなってしまいます。
だからこそ、必要なのは
「自分を取り戻すための練習」
をすることです。
支配の根っこは「罪悪感」と「義務感」だった
母親の期待に応えられないと、
なぜか胸が苦しくなる。
それは、
“自分が悪いことをしている”
という感覚があるからかもしれません。
そうした罪悪感や
「親を見捨ててはいけない」
という義務感は、
あなたの優しさと責任感の強さに
深く結びついているのかもしれません。
そして、その優しさが、
自分を苦しめる原因になって
しまうことがあります。
心の支配から抜け出すには、
自分自身が強い罪悪感や義務感を
過去の親子関係によって
刷り込まれてしまっているということに
しっかり気づくことが出発点になります。
心の自由を手にするためにできる5つの方法
1.「母親の人生」と「自分の人生」を分ける
母親の幸せも大切ですが、
あなたの幸せはそれ以上に
大切です。
「親孝行」という言葉に
縛られず、あなたの人生を
優先する勇気を持ちましょう。
母親の期待や望みは、
あくまで「母親の願望」であって、
あなたが背負うものではありません。
自分の人生の責任を取れるのは
自分だけです。
自分の心に正直に生きることで、
真の自由を感じることができます。
それは母親も同じです。
母親も自身の責任で生きるから
自分に取って何が幸せなのかと
真剣に考えて選ぼうとするし、
何が好きで何が嫌いかなど、
自分の心に正直に生きようとするから、
真の自由を感じることができます。
こうやって、あなたと母親との間に
境界線を引くことは、
母親を否定することではなく、
むしろ母親の人生を肯定することになります。
人生の選択において
「母親のため」ではなく
「自分のため」に考える
習慣をつけていきましょう。
そして、母親の成長を
邪魔しないようにしましょう。
あなたは自分の喜びや希望を第一に
考えることで、結果的に母親との関係も
健全な状態になっていきます。
2.「母親の課題」と「自分の課題」を分ける
母親自身の満たされない思いや
不安、孤独感、寂しさなどは、
母親が向き合うべき課題です。
課題の分離とは
「それ、誰の問題?」
と考えるということです。
たとえば──
母親が悩み事を抱えているのは、母親の課題
あなたがそれで不安になるのは、あなたの課題
悩み事は、
その悩み事を作り出している
環境があるからであり、
その環境をどのように変えるのか、
その環境からどのように離れるのか、
などの解決は母親にしかできないはずです。
そして、母親の課題を
「課題の持ち主ではないあなた」が
コントロールすることはできません。
「相手の気分や行動まで、
自分が何とかしなきゃ」
と思ってしまうと苦しくなります。
だからまずは、
「それは相手の課題だ」
と切り分けて考えることが大切です。
あなたがどんなに頑張っても
母親自身が悩み事を手放さなければ
苦しいままでしょう。
だからこそ、
母親自身が自分の悩み事に向き合い
真剣に解決の道を模索しなければ
なりませんね。
あなたは、
「母親の問題を解決してあげたい」
「母親の不安を取り除かなければならない」
という重荷を降ろしてもいいはずです。
それは決して冷たいことではなく、
あなたも母親もお互いが自立した大人として
生きるために必要なことです。
母親に問題を解決する能力が
あることを信じましょう。
あなたが助けてあげようとする
態度を見せていると、
母親はかえって自分で何もしなく
なるかもしれません。
それでは母親の成長を
妨げてしまいます。
母親自身が自分の課題に
集中することができれば、
自分の人生への責任感も出てきて
あなたに頼る必要が
なくなっていくはずです。
あなたも母親も、
お互いの課題を尊重し合える関係になり、
力があることを信じ合い、
成長を妨げ合わない状態になることが
真の親子の絆と言えるのでは
ないでしょうか。
3.「母親の責任」と「自分の責任」を分ける
母親の人生で起こったことは
すべて母親の責任です。
母親が生きていくうえで
しなければならないことは
すべて母親の責任です。
母親が決断し行動した結果は
すべて母親の責任です。
実は、あなたが母親に
してあげなければならないことは
ありません。
あなたが母親に
「してあげたい」と思うなら
それは、してあげてもいいでしょう。
あなたがそれをしたことで
あなた自身の幸せにつながるなら
それはとても良いことですね。
しかし、
「してあげなければならない」
「しないと悪い」「するのが当然」
ーそんなふうに考えてしまうなら
注意が必要です。
それは、あなたの責任では
ないのかもしれません。
自立をしている人というのは、
自分の人生や決断、行動に
責任を持つものです。
だからこそ、自分の力で精一杯
生きようとします。
真剣に考えて決断しようとするし、
行動を起こすときには検討を重ねて
失敗のないように取り組もうとします。
あなたの母親はいかがでしょうか?
あなたに何でも丸投げして、
期待したとおりにならないと文句をつける
ということをしていないでしょうか?
もしそれをしているなら、
あなたの母親は自分の人生に
責任を果たしていない可能性が高いです。
あなたも自分の行動に責任を持ちつつ、
母親の責任は引き受けすぎないように
しましょう。
感情の責任を明確にすることで、
不必要な罪悪感から解放されます。
母親の反応をコントロールしようと
するのではなく、自分の行動だけに
責任を持つ姿勢を培いましょう。
このように「責任の分離」をすることは、
母親への無関心ではなく、
お互いを一人の大人として尊重する関係への
第一歩になります。
4.「母親の感情」と「自分の感情」を分ける
母親が不安になると、あなたも不安になる。
母親が怒ると、あなたも動揺する。
このように感情が同調して
しまうのは、長年の関係で
形成された「共依存」の特徴です。
「今感じているこの感情は、
本当に自分のものか、それとも
母親から伝染したものか」と
考えるようにしてみましょう。
自分の感情を
識別できるようになると、
心の自由へと一歩近づきます。
たとえば、
感情日記をつけることで、
自分の本当の気持ちと向き合う訓練に
なるということもあります。
感情の動きに気づき、
「悲しみ」「怒り」などのように
名前をつけて整理していくと、
次第に自分と母親の感情の境界が
明確になっていきます。
自分の感情を大切にすることと、
母親の感情に振り回されないように
なることは、
母親との健全な関わりの基盤を
つくることになります。
5.「母親の価値観」と「自分の価値観」を分ける
「こうあるべき」「これが普通」
というあなたの考えの中には、
あなたの心に植え付けられた
「母親の価値観」が隠れている
可能性があります。
そして、
「こうあるべき」「これが普通」
という考えを持っていると
自分自身の自由も制限してしまい、
ときにはやりたくないことを
無理してやってしまうなんてことが
あるかもしれません。
たとえば、
「子どもは親を支える存在であるべき」
「親に感謝し、何でもやってあげるのが普通」
なんていう考えをもっていたら、
自分でいられなくなってしまいます。
それは本当にあなた自身が
信じる価値観でしょうか?
自分の内側にある声に耳を傾け、
「これは私の望む生き方なのか?」
と考えるようにしてみましょう。
その他にも、
「この考え方で私は幸せになれるのか?」
「私はやりたくてこれをやっているのか?」
というふうに考えてもいいでしょう。
大切なことは、
自分の価値観で生きることです。
自分の価値観を通して考えることです。
そして、
「これが私が幸せに感じられる生き方だ!」
と自信を持って人生を選べるように
なりたいですね。
今までに信じていた価値観に
違和感を感じたら、
それはあなた本来の価値観が
目覚めてきた証拠かもしれません。
考えていて苦しく感じたら、
一旦思考を停止してみましょう。
そして、「本当はどうしたいか」という
純粋な問いかけをしてみましょう。
そういった小さいことが、
あなた本来の価値観を目覚めさせます。
母親の評価より自分の本心を
優先する勇気を持つことで、
自分らしさを取り戻していける
ようになります。
母親自身の力で生きていくから母親は幸せになれる
「母親のためにすべきこと」と
思い込んでいることの多くは、
実は母親の自立を奪っている
可能性があります。
過剰な心配や気遣い、経済的支援は、
母親の「自分でできる」という自信と
喜びを奪ってしまうことがあります。
母親が自分の力で問題を解決し、
自分の選択に責任を持つことで、
本当の意味での自己肯定感と
達成感を得られるようになります。
ということは、
あなたが距離を取ることは、
母親に「自分の足で立つ」
チャンスを与えることにもなります。
多くの方たちが
親との関係を変えることを
「見捨てる」とか、
「裏切る」というふうに
考えがちですが、
その考えこそが、
「依存する母親」と、
「罪悪感によって依存を受け入れてきた自分」
の関係性を物語っているのでしょう。
健康的な親子関係は、
親も自分の力で生きるし、
子どもも自分の力で生きます。
関係性は対等で、
上下関係はありません。
親も子どもに配慮して
適度な距離感を保ち、
子どもの人生の邪魔をしないように
気をつけます。
だから、子どもは
安心と安全を感じて
関わりたいときに
親と関わります。
今までの関係性を変えること、
母親との依存の関係を断ち切ることは、
健康的な親子関係を目指すうえで大切です。
適切な距離を取ることは、
お互いの成長につながる選択です。
「母親との関係を絶つ」という選択もあっていい
ただし、なかには
親にされてきたことを思い出すと、
今も体が強ばってしまう人も
いるはずです。
心に深い傷が残っている場合、
無理に関係を続けようとする
必要はありません。
「もう関わらない」という選択は、
冷たいことでも、逃げることでも
ありません。
自分の命と心を守るための、
立派な決断です。
そのように決断することは、
「危険なことから避難する」
という誰もが選んでいる自然な行動です。
時には、関係を断つことが
最善の選択となることもあります。
あなたの本心に問いかけてみてください。
自分らしい決断を恐れないでください。
あなたには、自分を守る権利があります。
ひとりで耐え続けなくても大丈夫です
あなたは、これまで
十分すぎるほど
頑張ってきましたよね。
母親の言動に傷つきながらも、
関係を保とうとしてきましたよね。
でも、もうひとりで抱える
必要はありません。
もし今「限界かもしれない」と
感じているなら、あなたの心が
「変わる準備ができたよ」と
教えてくれているのかもしれません。
そんなときは、
正直に行動してみてください。
もし、自分ひとりで
行動できそうにないなら
専門家のサポートを受けることも、
大切な自己ケアの一つです。
カウンセリングは、
長年の母親との関係性の中で形成された
思考パターンや行動パターン
を変えるのに役立ちます。
また、
距離を取ろうとするときには
母親の感情的な攻撃が
あるかもしれません。
そんなときに自分をどう守るのか
という知識もカウンセリングのなかで
学べるし、あなたに合わせた対策を
考えていくこともできます。
自分だけで無理そうなら、
恐れず必要なサポートを求めて
みましょう。
心の自由への第一歩は、
「このままではいけない」と
気づくことから始まります。
あなたの勇気ある決断を
心から応援しています。
毒親の支配から抜け出し、恐怖・罪悪感・執着を手放して自分の人生を生きるための実践的なカウンセリングサポート。カウンセラーが具体的な対処法や考え方をアドバイス。緊急時の電話相談や無制限のチャット対応で、脱出を伴走します。
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