COLUMN
コラム 親が否定する
親が子どもを差別するときの9つの心理 〜あなたは悪くない〜
こんにちは
親子関係カウンセラーの
川島崇照です。
長いあいだ差別され、
「なぜ自分だけが」
という疑問に
苦しめられてきたあなたへ。
親子関係の中で
差別を経験した人たちは
深い心の傷を抱えています。
あなたも今まで、
兄弟姉妹間で差別をされていたり、
家族の中で自分だけが
冷たく当たられていたりと
苦しい思いをしてきたかもしれません。
今日は、
なぜあなたが親から差別されていたのか、
その理由をお伝えします。
差別する親は満足させてくれる子どもを優遇して、不満に感じる子どもを冷遇する
親による差別は、
決してあなたの価値や能力の
量によって決まるものではありません。
差別をする親というのは
未解決の問題を抱えていて、
その結果、
親にとって満足を与える子どもは優遇され、
不満を感じさせる子どもは冷遇されます。
親の不安を
解消してくれるのが「良い子」であり、
解消してくれないのが「悪い子」と感じ取ります。
そうやって、
親自身の心理状態や
未解決の問題が、
差別という形であらわれる
というのが本当の真実です。
親が兄弟姉妹で差別するときの9つの心理
1. 親は自分と同じ弱さを持っていそうな子どもだけに不憫さを感じて優遇する(依存心の強い親)
依存心の強い親は、
自分と似た弱さを
持っているように感じる子どもに対して
特別な感情を抱いて優遇します。
その子どもに、
過去に負った心の傷や
かつて苦しんでいた自分自身の姿を
重ね合わせています。
そして、不憫さを感じて
優遇しています。
それは、
子どもを守ろうとする
愛情があるがゆえの行動に見えますが、
実は親自身の未熟な感情処理の表れです。
「子どもを守りたい」
という名目で過度に庇護し、
子どもの自立を
阻害することさえあります。
この歪んだ「愛情」は、
子どもの成長を縛り、
心理的な負担を与えてしまいます。
2. 親は自分と同じ弱さを持っていそうな子どもから自分自身の嫌な部分を見せられているように錯覚して冷遇する(依存心の強い親)
同じく依存心の強い親であっても、
自分の弱さを子どもに映し出して
強い拒絶反応を示すこともあります。
自分の弱い部分を直視したくないので、
自分と同じような弱さを
持っていそうな子どもを遠ざけたり、
冷たく当たったりします。
これは、無意識的に
自分の弱さを認めたくない
親の衝動的な反応です。
でも親自身は、
子どもを見て自分の弱い部分を
拒絶していることには気づけません。
目の前の子どもが悪いと思い込み、
その子どもを突き放したり
厳しく当たったりします。
結果として、
子どもは深い自己否定感と
見捨てられ感を抱くように
なってしまいます。
3. 親は自分にない強さを持っていそうな子どもだけを自慢に感じて優遇する(劣等感の強い親)
劣等感の強い親は、
自分にない能力や才能を持つ子どもを
まるで自分の価値を高めてくれる存在
のように感じて優遇します。
子どもが成功すると
親の未達成な夢を
代理で実現してくれたようで
嬉しく感じます。
また、過去の後悔を
代わりに償ってくれているようで
安心を感じます。
劣等感の強い親ほど
周囲からどう見られているか、
どう評価されているかを
気にしますから、
親は優秀で強い子どもを溺愛し、
そうではない子どもには
興味関心を示さず、
放置しているというのが
よくあるパターンです。
そんな親は、
子どもの成果だけを必要として
努力の過程を見ようとしません。
冷遇されている子どもは傷つきますが、
実は優遇されている子どもも
たくさん傷つけられています。
4. 親は自分にない強さを持っていそうな子どもに劣等感を覚えて冷遇する(劣等感の強い親)
劣等感の強い親であっても
自分にない強さを持つ子どもに対して
冷遇するというパターンもあります。
子どもの高い能力や力を見て、
まるで自分が見下され
バカにされたように感じて
子どもを嫉妬や憎しみの対象にします。
そして、親は、
その子どもの才能や可能性を否定し
傷つけてしまいます。
子どもの成長や成功を見て、
まるで親自身の未熟さを
まざまざと見せつけられているように
感じてしまうからです。
このように、
親の歪んだ感情によって
何度も否定され見下されていれば
子どもの自信は破壊されてしまいます。
5. 親は自己犠牲をしてくれる子どもにだけ優しさを感じて優遇する(精神的に未成熟な親)
精神的に未成熟な親は、
自分のために自己犠牲を払う子どもだけを
価値ある存在として扱おうとします。
このような親は、
「楽をさせてくれる子ども」を求め、
子ども自身の幸福や
独自の生き方を二の次にします。
子どもの犠牲的な行動を
「良い子」として優遇し、
自己犠牲をしない子どもには
「悪い子」として冷遇します。
6. 親は従順に従ってくれる子どもに素直さを感じて優遇し、自立心のある子どもをわがままだと感じて冷遇する(支配的な親)
支配的な親は、
自分の言うことに
従順な子どもを優遇します。
一方で、自分の意見を持ち、
自立しようとする子どもは
「反抗的」「わがまま」
という烙印を押します。
常に自分が正しくて、
何でも自分の思い通りになることが
当たり前だと考えている親にとっては、
子どもが自立することは
親に逆らう行為だと
考えるからです。
そんな親は
子どもを自分の所有物として扱い、
個人としての尊重や
自由な生き方を認めようとしません。
従順に従う子どもも
自立して独自の行動を取る子どもも
どちらも傷ついていきます。
7. 親は自分の価値を高めてくれる子どもを優遇し、そうではない子どもを冷遇する(自己愛性の強い親)
自己愛性の強い親は、
自分の価値を高めてくれる子どもにしか
興味を感じません。
価値を高めてくれる子どもだけが
特別な扱いを受け、
それ以外の子どもは
存在を否定されるかのように
扱われることもあります。
このような親は、
子どもの感情や個性よりも、
社会的な成功や外見的な評価を重視します。
親は子どもを
個人として尊重するのではなく、
自分の栄光や評判を
高めてくれるかどうかで
関わり方を変えます。
特徴的なのは、
親の期待に応じて
優遇される子どもと
冷遇される子どもが
頻繁に入れ替わることです。
いつもは優遇されていても、
親の期待したとおりの結果を出さなければ
ある日突然冷遇される側に回されてしまいます。
8. 親は異性の子どもを恋愛対象にして優遇し、同性の子どもをライバル視して冷遇する(夫婦間で信頼関係をつくれていない親)
夫婦間の信頼関係が
崩壊している家庭では、
親は歪んだ感情移入を
子どもに向けることがあります。
異性の子どもを不適切な形で
「恋愛対象」のように扱い、
特別な関心や優遇を示す一方、
同性の子どもを
ライバルや脅威を感じる相手
として冷遇します。
よくあるケースでは
母親が男児を優遇し、
女児に冷遇をするというパターンです。
母親が父親に向けられない恋愛感情を
息子に向けて期待し、
ちやほやと関わって
楽をさせるなどして優遇する一方、
娘には厳しく接し、
家の中の仕事をさせたり
進学や就職、恋愛や結婚を
制限していたりすることは
よくあることです。
9. 親は長女長女を冷遇し、その他の子どもを優遇する(愛情不足で育った親)
親自身が愛情不足で育ったことにより、
抱えている欲求不満が
次の世代に引き継がれるという
悲しいケースがあります。
たとえば、
親がまたその上の親から適切に
愛情を注いでもらえずに育った場合、
心の中に
「親から愛されたい」という
未消化で強い承認欲求が残り、
それによって、
「お墓を守らなければならない」
「実家を守らなければならない」
「家業を守らなければならない」
というような意識が作られることがあります。
そんな親はたくさんの自己犠牲をして
実際に親から残してもらったものを
守ろうとするのですが、
今度はそれを下の世代である
子どもにまで強要して
同じように守らせようとするのです。
その対象となるのが長女と長男です。
長女と長男は
自由に生きることを制限され、
進学も就職も結婚もどこに住むのかまで
親から決められてしまいます。
その一方で、
下の妹や弟たちは自由を謳歌しています。
妹や弟には何の罪もありませんが、
扱いの違いが
まるで優遇と冷遇のような
状態になっています。
差別をされるのはあなたのせいではない
あなたが受けてきた差別は、
決してあなたのせいではありません。
それは親自身の未熟さ、
まだ解決できていない問題から
生まれたものです。
親のために自己犠牲をしないでください。
大切なのは、
あなた自身が幸せに感じられる
人生を生きることです。
そして、親の言葉や態度に惑わされず
自分を愛することです。
親の心理を知って、過剰な責任感を手放してください
今日、あなたが
この記事を読んでいるということは、
新しい人生に向かって
新しい歩みを踏み出したということです。
親の心理を理解することは、
癒やしの最初の一歩です。
あなたの人生は、
親の評価によって
制限されるものではありません。
新しい可能性に希望を持ち、
自分を大切にする道を選ぶことができるはずです。
あなたの人生はあなたのものです。
新しい人生の扉を開いてください。
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