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コラム 幸せな人生を生きるために

母親が重いと感じる理由と飲み込まれないための考え方5つ

母親が重いと感じる理由と飲み込まれないための考え方5つ

こんにちは
親子関係カウンセラーの川島崇照です
 

親との関係に長年悩んでいませんか?

特に母親との関係で「重い」と
感じることはありませんか?

「また電話がかかってきた…」
「実家に帰ると疲れる…」
「自分の人生を生きられない…」

こうした気持ちを抱えながらも、
親だから仕方ないと
思い込んでいる方たちは
たくさんいます。
 

私は親子関係カウンセラーとして
多くの方の相談を受けてきました。

親子の問題は単なる相性だけでなく、
心の依存関係が根底にあることが
多いのです。

今回は「母親が重いと感じる理由」と
「飲み込まれないための考え方」
について、お伝えします。
 

母親を重いと感じるのは依存のサインかもしれない

「母親が重い」という感覚、
どこか心当たりはありませんか?

この「重さ」の正体は、
多くの場合「親の依存」です。

親の依存とは、過去に形成された
欠乏感を子どもを支えにすることで
満たそうとする欲求や
心理状態のことを指します。

「重い」という感覚は、したくない
のにしなければならないと感じる
ときの焦りや不安であることが
多いものです。

 

親が無理矢理に距離を縮めようとするときに感じる不安感

「今日はどこに行くの?」
「誰と会うの?」
「何時に帰ってくるの?」

「ねえ、買い物に行かない?」
「洋服買ってあげるから、つきあってくれる?」

こんな質問を頻繁にされませんか?

親があなたの行動に過度に関心を示したり、
一緒に行動したがったりするのは、
あなたを通じて自分の欠乏感を
埋めようとしているサインかもしれません。

親がプライベートを詮索してくる
ことも同様です。

「彼氏はいるの?」
「結婚の予定は?」
「お給料はいくら?」

これらの質問は、子どもの人生に
過度に干渉することで、親自身の
不安を和らげようとするときに
よくみられる行為です。

また、親が交友関係を知りたがる
のも要注意です。

「あの友達とはまだ付き合いがあるの?」
「職場の人とは仲良くしてる?」

これらは、あなたの人間関係を
コントロールしようとする
予兆かもしれません。
 

親の感情を背負わされるときに感じる息苦しさ

「あの人がね、また意地悪をしてきて…」
「お父さんがまた…」

愚痴を聞かせ続ける親は、
あなたをまるでカウンセラーのように
扱います。

子どもが親の愚痴を聞くという状態、
それは親子の立場が逆転した
状態であり、健全とは言えません。

親の気持ちに共感しなければ
否定されるような関係性も
息苦しいものです。

「あなたはわかってくれない」
「親の気持ちがわからないの?」

こうした言葉で責められると、
自分の感情を押し殺して
また母親の愚痴を聞いて
しまうようになるかもしれません。

さらに、親に感謝を求められる
状況も厄介です。

「これだけしてあげたのに感謝が足りない」
「あなたのためを思ってやっているのにお礼もない」

こうした言葉を聞けば
重圧を感じてしまうのは
自然なことです。
 

親の期待がいつまでも終わらないときに感じるあきらめと絶望

「将来は私の面倒を見てね」
「一人になったら寂しいから離れないでね」

介護や老後の世話を期待される
ことで、あなた自身の人生設計が
犠牲になることがあります。

また、親とずっと一緒に生活して
いくことを期待されるケースも
あります。

「実家を継いでほしい」
「近くに住んでほしい」

これらの期待は、あなたの自立を
妨げる可能性があります。

経済的な援助を期待されることも
あるでしょう。

「ちょっとお金に困ってて…」
「これ買ってほしいんだけど…」

こうした依存は、あなたの経済的
自立も脅かします。
 

母親に飲み込まれないための考え方5つ

では、このような「重い」関係から
どう身を守れば良いのでしょうか?

以下に5つの考え方を紹介します。

1.質問にすべて答えなくてもいい

「それは話したくないな」
「プライベートなことだから答えたくないよ」

聞かれるまま答えていたら、
母親はますますあなたを傷つけて
いるつもりもなく、プライバシーを
侵害してきます。

境界線を引くことは、
健全な関係への第一歩です。
 

具体的には、質問されたときに
「考えさせて」と答えを保留に
したり、「その質問は答えたく
ない」と率直に伝えるのも効果的。

質問の内容を変えて返したり、
一般論として答えることで、
個人的な情報を明かさずに
会話を続けることもできます。

プライバシーを守る練習は、
自分自身を大切にする自己肯定感の
向上にもつながります。
 

2.愚痴を聞かなくてもいい

「今は話を聞く余裕がないよ」
「私は聞けないから専門家に相談してみて」
「それはお母さんが考えることでしょ」

愚痴を聞いてあげていたら、
母親は一時的なストレス発散に
頼るばかりで、ますます自分の
問題を解決しようとしなくなります。

あなたは解決策の提供者でも、
感情のはけ口でもありません。
 

例えば「私も苦しくなるから
聞いてあげられないよ」と断ったり、
「それについてどうしたいの?」と
解決策を考えるよう促すことも大切。

同じ愚痴を何度も聞かされたら
「それは前にも聞いたよ。
何か変化はあった?」と
気づきを促すことも有効です。

とにかく、あなたが自分の本心に
従って、「聞きたくないことは聞かない」
という正直な態度を示すことが大切です。

3.心の支え役にならなくてもいい

「私がお母さんの悩みを解決してあげることはできないよ」
「お母さんが決めないと先に進めないでしょ」

心を支えていたら、母親はますます
あなた無しでは生きられなく
なっていきます。

母親の感情は母親自身の責任です。

あなたがその全てを背負う必要は
ありません。
 

親の感情に振り回されないために、
「それはお母さんの感じ方だね」
と一度受け止めつつも、
自分の内側に取り込まないことが
大切です。

自分の課題と親の課題を
分離させて考えるという概念を
意識すると、心の距離感が
保ちやすくなります。

4.面倒を最後までみなくてもいい

「できる範囲でサポートする」
「私ができるのはここまでだよ」
「あとはお母さんが考えて」

どこまでも面倒をみていたら、
母親はますますあなたに
自己犠牲を求めるように
なります。

親の老後に関しては、
あなたの責任ではなく、
「親の責任」という視点を
持つことが大切です。

親に責任感を持たせて、
早めに準備をさせておくことで、
「こんなはずじゃなかった」
という状態を回避しやすくなります。

 

そんなとき、
あなたにできることは
情報提供くらいかもしれません。

介護の専門家を見つけたら、
母親に「この人に相談してみたら」
と伝えてみる。

介護保険サービスや施設の
情報を集めたら、
「この中から選んでみたら」
と伝えてみる。

踏み込みすぎると、
あなた自身が依存を受け入れてしまう
ことになるので注意が必要です。

 

5.一緒に生きる必要はどこにもない

「私がどのように生きるかは私自身で決めるよ」
「別々に暮らしても親子関係は続くよ」
「お母さんは自分の人生を生きて」

求められるまま
一緒に生き続けていたら、
母親はますます依存心を強くする
ばかりで自立しようとしなくなります。

適切な距離を保つことが、
親子双方の成長につながります。

物理的な距離を取ることで、
精神的な自立も促されます。

別々に住むことで初めて
お互いを一人の人間として
尊重できることもあります。
 

電話やメールの連絡は、
義務感や責任感ではなく、
自分の素直な気持ちで決めましょう。

連絡はしたいときにして、
親から求められても
気分が乗らなければ断ります。

 

親の依存先から外れる選択を始めよう

依存関係から抜け出すには、
勇気が必要です。

最初は罪悪感や不安で
いっぱいになるかもしれません。

しかし、それは健全な関係へと
向かう過程での一時的な感情です。
 

自分と親との間に境界線を
引いていくことで、
あなたも親も自立して
自分自身の人生を生きられるようになります。

親の求めを受け入れるかどうかは、
あなた自身が幸せに感じられるかどうか
で決めていいことです。

幸せに感じられないなら、
「NO」と言う勇気を持ちましょう。

最終的に、その勇気が
母親の自立を促すことになります。
 

適切な距離を保ちながら親の自立を確認していく

変化は一日では訪れません。

しかし、小さな変化に
気づくことが大切です。

親が渋々でもやりはじめたら、
それは自立の証拠です。

「自分でやってみるわ」
「友達に相談してみるね」

こうした言葉は、依存からの
脱却の兆しかもしれません。
 

親が文句を言いながらも
求めてこなくなったら、
依存先から外されたことを
喜んでいいときです。

それは、あなたも親も
新たな関係を築き始めた
サインです。
 

親との関係は一生続くものです。
だからこそ、健全な距離感を
保つことが重要です。

あなたの人生はあなたのもの。

親の依存から解放され、
自分らしい人生を
歩んでいきましょう。

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