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コラム

親がワガママなことばかり言って私を困らせます


 

こんにちは川島です。
 

突然ですが、
ワガママな人っていますよね。

他人のことを考えず、
自分の都合ばかりを押し付けてきて
言いたい放題、やりたい放題の人。

もう、ホント面倒くさい!

周りはそんな人に振り回されっぱなしです。
 

しかし、そんな人が親だったら、
ただ離れればいいという話では終わりません。

親だからそう簡単には関係を切れないし、
やってあげないとまたいろいろと後が大変!

、、、なんて感じている人も多いんじゃないかと思います。

実際、「親がワガママなことばかり言って私を困らせます」
っていう相談も多いんですよ。
 

今日はね、そんなワガママな人の心理状態とか、
そもそもなんでワガママになったのかっていうことを
詳しく解説していきますよ。

けっこうね、精神年齢のところの話は衝撃的ですからね。
 

親がワガママな理由

ワガママというのは、
いわゆる精神的に未熟な状態です。

未熟でワガママな人というのは、
精神年齢がだいたい5歳から7歳。

「5歳から7歳って、、、マジか!?」
って驚いた方も多いんじゃないかと。。
 

簡単に言うと、
心が大人になっていないということ。

思春期というのは、
心が子どもの状態から大人の状態に
変化している時期なんですが、
それがはじまるのがだいたい8歳。

そして未熟な人は
その8歳の精神年齢にも
達していないということ。

だから、まさに5歳から7歳。
止まっちゃってるんですね、心の成長が
 

あとは5歳から7歳の間に
『精神成長の壁』というものもあるんです。

それは何かと言うと、
守られている感覚、安全と安心を感じながら、
「私は私であっていい、他人と違っていい」
と感じながら、乗り越えていく壁。

それを乗り越えられないと、
被害者意識が強くて何でも誰かのせいにしがち、
自分の責任だと考えられなくていつも誰かに頼りがち、
ということがよく起こります。
 

その壁を乗り越えるには、
親から認められて得られる自己肯定感や
安全安心を感じられる家庭環境が必要です。

ほら、子どもって言いたいこといいますよね。
やりたいと思ったらすぐ行動に起こしますよね。

安全安心というのは、
そういう、子どもらしさを否定せず
全部まるごと受け入れられているということです。
 

「この子は他の子と違う
こういう個性があるんだな」とか、

「この子にはこの子の価値観があるんだから、
別に他の子と違っていいんだな」とか、

そういうことをまるごと親が
受け入れている状態です。
 

しかし、家庭のなかに安全安心がないと、
子どもは自分を過剰に守ろうとするようになります。

自分を守らなければならないので
相手の身になって考えるという心の余裕が持てません。

奪われてばかりだったので相手に譲るとか、
分け合うということができません。

そういう家庭では
「私は私であっていい、他人と違っていい」なんて
思えなかったんですね。

だから壁を超えられなかったんです。
 

あなたの親がまるで幼児のように
ワガママであっちの都合ばかりを押し付けてきて、
あなたの気持ちや考えを尊重してくれない人なら、

あなたの親は安全と安心が感じられない
家庭環境のなかで精神成長の壁を
超えられなかった可能性があるということです。

そして、5歳から7歳という
大人としては未熟な精神状態のままで
ここまできてしまいました。

これが親が未熟でワガママになってしまった理由です。

※ここまで書いていると
5歳から7歳の子どもたちがなんか悪いみたい。
でも子どもたちには何の罪もありませんから。
 

未熟でも人でも『親』になれてしまう現実

でも、だからってあなたが
傷つけられて良い理由にはなりません。

いまだに壁の手前で、
満たされない気持ちのやり場を
探しているのかもしれないけど、
「それはあなた、自分でやってくださいよ」
という感じです。
 

そして問題なのが、
そんな人でも『親』になれてしまうところ。

だけども世の中はうまくできていて、
「この歳になったらこれをやりましょう」
というのがあるじゃないですか。
 

決まったレールに乗っていれば
心が成長していなくても
見よう見真似でだいたいのことが
できてしまうわけです。

例えば、学校は同じ年齢で
進級、進学していきます。

学校を卒業したら就職するし、
年頃になったら結婚もしますよね。

そして、子どもも産めちゃうわけです。

そう、親は『親の精神状態』
になっていなくても親に
なれてしまうんですね。

これが、未熟な人でも
『親』になれてしまう現実です。
 

ワガママは放置しておくと悪化する

未熟さってね、放置しておくと悪化するんです。
どんどんワガママになっていくんです。

なぜなら、怒ってくれる人がいないから。
 

今までね、ちゃんと怒ってもらえて
いなかったんですよ。

だから、やりたい放題が
大手を振って歩いていたみたいになっちゃった。

「ダメなものはダメ」って言われて怒られて、
ダメな理由をちゃんと説明してもらって、
あきらめることとか、相手の都合を知ることとか、
ちゃんと考えさせてもらっていれば
こんなにワガママにならなかったんです。
 

親って二人いるじゃないですか。
二人いるから、お互いがチェックしあうことができる。

「君、ちょっとワガママになっているよ」

「子どもには子どもの都合があるんだから、
君の考えばかりを押し付けちゃいけないよ」

、、、みたいに。
 

でも、未熟でワガママな親が
大手を振って歩いているときというのは、
両親が不仲で夫婦関係が破綻していて
チェック機能が働いていないことがほとんどです。

他には、
両親ふたりともワガママだったり、

ワガママ親が強すぎて、
もう一方の親が恐怖で支配されていた
なんていうケースもあります。

もう、やりたい放題だった
かもしれないんです。
 

そうやってちゃんと怒ってくれる人がいなかったから
ここまでワガママがエスカレートしてしまいました。

人間というのは、
昨日うまくいいったことは、
今日もうまくいくと考える生き物です。

とすれば、
昨日通ったワガママは今日も通るって
考えてしまうもの。

ワガママを放置していると
どんどんワガママになっていきますよ。
 

気持ちを伝えて行動を見せる

未熟な人にはちゃんと気持ちを伝えて
断る必要があります。

そもそも、相手の身になって考える
ということができない人たちですからね。

察するということができないわけです。
だから、はっきりと言ってあげましょう。
 

ただし、わかってもらう必要はありまえん。

自分の都合ばかりを考えて
押し通そうとする人たちなので
そもそもわからないんです。
 

ほら、おもちゃ売り場で
小さい幼児がなんとしても買ってもらいたくて
泣きじゃくっている姿を見たことありませんか?

あれがそう。

何をどう伝えても
「だって欲しいんだもん」
になってしまいます。
 

だからちゃんと伝えます。

「○○しないけどいい?」ではなく、

「○○しません」ときっぱり伝えます。
 

気持ちを伝えられたら、
行動を見せることも大事。

やると言ったことは
やります。

やらないと言ったことは
やりません。

こうやって、
気持ちを伝えて行動を見せるんです。
 

そこでね、親が感情的になって
怒っても、泣いても、
あなたは思った通りに行動することが大切です。

「ダメなものはダメ」って見せ切りましょう。
 

喧嘩しなくていい

いくら親が精神的に
未熟でワガママな幼児だったとしても、
見た目は立派な大人ですからね。

やっぱり腹が立つことを言われれば
憎しみも湧いてきちゃいます。

でもそんなとき、
喧嘩をしてほしくないんです。
 

喧嘩ってね、
親が勝つようになっているんですよ。

ほら、親は最後に必殺技を
出してくるじゃないですか。

例えば
「誰が育ててやったと思っているんだ」とか、
「こんなに苦労してきたのに裏切られた」とかね。

あなたもそれを言われると
急に心が痛みだしてくるはずです。

罪悪感で迷いだし、、
「私は悪いことをしているかも」
と弱くなってしまいます。
 

あとは、コテンパンに
親を負かしてやっても、
後で罪悪感に襲われてしまうのが
子どもの方です。

「言いすぎちゃったかな」とか考えちゃって
落ち込んでしまったりね。
 

それしょうがないことなんです。

だってあなたは
親から愛されたいという
本能を持っているんだから。
 

「あの親」というよりは、
「親という存在」から愛されたいんです。

そして「あの親」と喧嘩すると
「子どもとしての私の存在」が自己嫌悪に陥るんですよ。

だから、どんなに憎い親でも
あとから罪悪感が湧き出てきて
つらくなってしまうのが喧嘩なんですね。
 

私も未熟でワガママになっていない?!

ちなみに、このコラムを見ていて、

「もしかしたら私もワガママに
なっているんじゃないか?」とか、

「私もそんな家庭で育ってしまったから
未熟なんじゃないか?」

って思った人は安心してください。
 

未熟でワガママという状態は、
いつでも自分が100%正しくて、
全部まわりが間違っていると思う人たちのことです。

自分がそうなっているんじゃないかって
心配することも、自身が親として子どもを
傷つけたくないと思っていることも、
それがそもそも未熟でワガママに
なっていないという証拠ですからね。
 

でももし心配なら、
しっかりと学ぶことです。

何をすると相手を傷つけてしまうのか、
ちゃんと知っていれば行動は変えられますから。

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